スマ学200のお題
87.くしゃみ
徐々に冷え込んできた今日この頃。
「……ふ」
開けた窓から誘い込まれた風が。
「ぁ」
鼻をくすぐって――
「っくし」
「はあ?」
くしゃみ。
「なに可愛こぶってんの?」
瞳孔開いて下から覗き込むようにしつつシュルクに詰め寄るのはパックマン。
「……え?」
「絶対、嘘! パックマン知ってるよ、可愛いと思ってやってるだろ!」
「くしゃみでそこまで考えないよ!」
と言っている間。
「ぶわっくしょん!」
見事なくしゃみを室内に大きく響かせたのはマック。
「あれだよ、あれ! あれがくしゃみの本家ってやつだよ見習え!」
「無茶言うなぁ……」
シュルクは頭の後ろを掻いて。
「そもそもお前、男だろ! 女じゃあるまいしってか女でも気色悪いけど――」
「っくし」
……。
「大丈夫? 兄さん」
「最近寒くなってきたからね」
案じられながらマークは鼻を啜って。
「まあ、あれはね」
「……うん」
「何を納得してるんだい」
なんか凄く失礼なことを思われたような気がする。