スマ学200のお題


7.居眠り



ここはダー組の教室。

「こらダークフォックス。寝るな」

国語の授業中、机に突っ伏して爆睡していたダークフォックスに、国語担当のワリオがチョークを頭目掛けて投げ付ける。

「いって……、んだよもう」
「ふん。授業に集中するんだな」

ダークフォックスが起きたのを確認してから、黒板に向き直ろうとしたその時。

「……ん?」

誰かの寝息が聞こえる。

見れば、スピカが机の上に伏せて眠ってしまっていたのだ。チョークを構えるワリオだったが、直後に凄まじい殺気を感じて。

「おい先公……起こしたらぶっ殺すぞ」

クラス中では優秀な成績を納めているダークウルフさえ、この態度である。

「チャーンス。写メっとこ」
「後で僕にも送ってくれるぅ……?」

立ち上がり、携帯のカメラをスピカに向けるダークフォックス。くすくす笑いながらダークカービィは端から眺めて。

「てめえらっ、番長が起きるだろ!」
「写メいらねーの?」
「高画質で頼む」


――お、起きれねえ……


その頃のスピカ、起きていた。
 
 
7/146ページ
スキ