スマ学200のお題


41.ガード



「おはよう!」

すま組の教室の戸を勢いよく開いて現れたのは、リオン。

「今日は十一月二十八日、いいニーハイの日……ということで」

周りの目も気にせず早足でルーティの元へ、温めておきましたとばかりに何故か懐から黒のニーハイを取り出すと、うっとりとした顔でずいと更に距離を詰めて。

「こ、ここは是非……ルーティ殿にはこのニーハイを穿いていただいて……」
「だが断るッ!」

刹那、フォックスによる回し蹴りがリオンにクリーンヒット。

「あふんっ!」
「え?……え?」
「気にしなくていいぞ、ルーティ。……少し、見てみたいけど」
「えっ」


――次の日。


「おはよう!」

またしても朝からすま組の教室の戸を勢いよく開き、リオン登場。

「今日は十一月二十九日、いい肉の日……ということで」

懲りず、既に身を引いているルーティの元へ。迷わず彼の両手を取り、やはりここでも頬を染めながらうっとりとした顔でずいと詰め寄って。

「こ、ここは是非……ルーティ殿に私の肉棒を」
「滅べ」

刹那、ウルフの回し蹴りがクリーンヒット。

「はあんっ!」
「ちっ、懲りねえ野郎だ」
「どうでもいいけど何でいつも僕なの」

のっそりと起き上がったリオン、ふぅむと腕を組んで。

「ルーティ殿はガードが固いな……」
「固いのはルーティの周りの人達のガードだと思うよー」
 
 
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