スマ学200のお題
32.題名
「兄さん!」
校長室。今日は校長らしくマスターが真面目に仕事に取り組んでいたところで、クレイジーが唐突に扉を開け放した。
「僕、いいこと思い付いたんだよね」
端から期待してない眼差しのマスター。
「……どうした」
「このホムペの長編小説なんだけど」
「関わらなくていいと思うんだが」
クレイジーは気にも咎めず。
「もっと沢山の人に読んでもらうにはあの題名をラノベっぽくすべきだと思うんだ」
マスターは溜め息。
「……案はあるんだろうな」
「『俺様のパートナーがこんなに可愛いわけがない』ってのはどうかな」
「訴えられるぞ」
クレイジーは腕を組む。
「スマッシュかましたら可愛い幼馴染みのブラウスがひらひらして色々と見えたので、シザー向けられた俺はズバリ死に確……略して『スマッシュブラザーズ!』」
「誰もそう略さないと思うが」
その題名だと一体どんな内容なんだ。
「難しいな……やっぱスマブラって略せるように調整するべきか……」
頭を悩ませるクレイジーに、
「クレイジー」
「ん?」
「長けりゃいいってもんじゃない」