スマ学200のお題
29.ゲーム
休み時間。ここはすま組の教室。
「何だ? ゲームか?」
今日はおとなしく自分の席でゲームをしているリオンに、後ろの席のフォックスは気になってひょいと覗き込む。
「は、恥ずかしいではないか……っフォックス殿、そんな見ないでく」
「誤解を招くようなことを言うな」
画面を見せまいとゲーム機をさっと隠すリオンに、ユウが拳骨。フォックスの隣の席であるファルコはふんと鼻を鳴らして。
「……ファルコ殿。質問がある」
「んだよ」
リオンは再び、ゲームをしながら。
「誕生日プレゼントに貰うなら腕時計、ぬいぐるみ、お揃いのストラップ……どれが一番嬉しいと思う?」
ファルコはフォックスをちらり。
「……べ、別に。お揃いのストラップとかでも……付けてやらない、こともない」
「おお!」
リオンは嬉しそうに、
「さすがだな! 好感度が上がったぞ!」
「……お前が何のゲームをしているのか大体分かった」
間もなく、ユウがゲーム機を取り上げた。