スマ学200のお題
24.不幸
「おはよう、アンドリュー」
ここは星組の教室。
ピグマと共に登校してきたアンドリューに声をかけたのは、パンサーである。
「むっ」
ところがアンドリュー、パンサーを目にした途端三歩後退して。小さく息を吐き出し、アンドリューはピグマにこそこそ。
「い、今ので大丈夫なんだろうな……」
「なんや。ほんまに信じたん」
「貴様ッ!」
くすくすと笑うピグマを睨み付けるアンドリューに、パンサーは状況が掴めない。
「ちょ、えっ、何の話?」
「朝から騒がしいな」
そこへレオンも混ざってきて。
「ほら、よう黒猫は不吉の象徴やってゆうやろ。横切ったら不幸が訪れるって」
そりゃ黒いし、猫科ですけど!
「そういえば最近、ウルフに会っていないな……成る程、貴様のせいだったか」
「なっ」
「ワイなんて毎日迫っとるのに断られとるで。千歩下がっても割りに合わへんわ」
「そ、」
パンサーは息を吸って。
「それは自分の問題だろ!」
俺の方がよっぽど不幸だよ……絶対。