スマ学200のお題
23.変
「ねえ、兄さん」
屋上にあるベンチに腰を下ろして購買で買ってきたパンを食べながら、ルイージは隣で弁当を食すマリオに話しかける。
「ん、どうした」
「うちの校長や教頭って、変じゃない?」
何を今更。
大体この学校はノーマルなカップリングが少ないわ、異能力者のお陰で授業がめちゃくちゃだわでいっつも変じゃねえか。
「……何でだよ」
とはいえ、一応訊ねてみる。
「だってさ、ほら」
ルイージが指差す方向にはマスターとクレイジーがいた。フェンスに掴まり、空を見上げる彼らにマリオは視線を送って。
「ね、右腕ちょうだいよ。左腕だけじゃ兄さんとえっちなこと、しづらいじゃん」
でも一応設定ですので。
「言い訳がましいな。面倒なだけだろ」
や、でも右手と左手だし……
「擬人化したんだからそこはいいじゃん」
「いちいち細かい管理人だな」
それを遠目に見つめていたマリオは。
「気にするな。あれは次元が違う」