スマ学200のお題
18.手助け
校長室。マスターとクレイジーは暇潰しに本を読んだり、ゲームをしたり。
「ん」
ふっと照明が落ちて、部屋は真っ暗に。
「……停電か?」
「まさか。公共の施設が停電なんて」
「ぼくがけしたんだ」
この声は、タブー。
「早く点けてくれる?」
「どうして?」
「大好きな兄さんが見えないじゃないか」
そういう問題か。
「問おう。どうして電気を消したんだ」
「かんりにんさんの、てだすけ」
えっ?
「まっくらなら、びょうしゃがすくなくてもぼくたちがしゃべればいいし」
「つまり読者様の妄想次第ってわけだ」
こらクレイジー。納得をするな。
「だったら――あっ、兄さん……そんなとこ、触っちゃ駄目だよ恥ずかしい……っ」
「誤解を招くような発言はよせ」
「かんりにんさん、どう?」
すみません。さすがに暇です。
「そっか」
ぱっと部屋が明るくなって。
マスターが右手をクレイジーの腰に回し、引き寄せている光景が露となった。