スマ学200のお題


155.調整



メタ的な話をすると。

この学パロは神様によって作られたもう一つの世界であり常識改変の為された遊び場である──


「簡単な話じゃないんだよ?」


校長室。

「常識改変なんて一概に言っても穴はあるわけだし勘のいい奴がそこに気付くと大変なんだから」

といった具合に他の誰でもない隔てられた壁の外側の心の声に答えたのは教頭"役"のクレイジー。

「俺たちは原作を重んじているからな」

校長"役"のマスターは厚みのある椅子に腰掛けて悠々と足を組みながら。

「自己都合の良すぎる改変は有り得ない」
「僕たちに逆らわないとかね」
「ただの人間に成り下がるのも駄目だ」
「こーゆーのは刺激がないと」


ドカァァァンッ!


「スネーク先生がC4を誤爆させたぞー!」

無言。

「ちょっと火力高過ぎじゃない?」
「早急に見直しが必要だな」

一聞して理解し兼ねるが"この世界"の神様であるマスターとクレイジーにはそれが出来るのだ。それぞれの瞳に紅と蒼の光を灯らせて右手と左手で軽く虚空をなぞれば半透明なウィンドウが電子的な音と共に複数浮かび上がって。双方やれやれといった具合に小さく息を吐き映し出される各種データに目を走らせ、真剣な面持ちで調整を施していれば──

「リオレウスが出たぞー!」


ええぇ……?


「なっ何だよその目!」

どうせお前だろうとばかりにマスターが湿気をたっぷり含んだじっとりとした目で静かに視線を遣るとクレイジーは分かりやすく慌てふためきながら。

「刺激があった方が飽きないだろ!」
「だからって校庭にドラゴンを乱入させるな!」
「あれはドラゴンじゃなくて飛竜だよ!」
「そういう問題じゃない!」


誰も知らない。知る由もない。

とある神様の何てことはない昼下がり。


「全く。こうなったら空から突如として毒キノコの雨が降ってきたことにしてリオレウスの体を……」

ブツブツと呟きながら調整を図る兄に。

「兄さん」
「何だ」
「楽しんでるよね」
「どうかな」
「いっそのことスーパーキノコも降ってくるようにしちゃった方が面白くない?」
「試してみるか」

……大惨事になったのは言うまでもなく。
 
 
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