スマ学200のお題
152.関心
朝。
「……そこの君」
正門前にて。
「制服のスカート丈が学園の規則に反している」
「えー」
渋る女子生徒には目もくれず淡々も指摘してはクリップボードに挟んだ用紙に記入するのは生徒会長のロックマン。今日この日は挨拶運動のついでに生徒会の誰よりも厳しい彼が服装検査を行いながら門を張っているというのだから正門を通ろうとする生徒の誰もが肩を竦めて口を結ぶというもの。
「会長さん流石ですね」
「当たり前だよ」
難なく正門を突破したしずえの呟きに対するハルは見向きもせずに淡白な反応。
「だって、あんなにスカート短いのに! 私だって見ちゃいますよ!」
確かに先程の女子生徒の制服のスカート丈は脚の大部分を晒していて辛うじて下着を隠せているだけという品のない始末だったが。
「会長、そういうところはしっかりしてるから」
四角四面の擬人化なんて言われるあの人が。
それに関心を抱くはずもない。……
「わあ、どうしたんだい?」
場面は変わって──エス組の教室。
「パックマンの制服のズボンの太腿の付け根の所に穴開いちゃってたみたいでさ。デキる家庭系男子のミカゲ君に最速で縫ってもらってんの」
目を丸くして訊ねるマークの視線の先でそう状況を説明したのは──なんと、上半身こそ制服は纏っているものの下半身はボクサーパンツ一枚の姿であるパックマンだった。そうして椅子に座った彼の向かい側で預かったズボンにせっせと針と糸を通すのはミカゲ。その様子を興味深そうにジョーカーが後ろから覗き込んでいるという図。
「裁縫が出来るのかい?」
「フフ……拙者これでも同志のコスプレ衣装製作に関わったという金賞間違いナシの実績が──」
「その割には手ぇ遅くなぁい?」
パックマンの突っ込みにガクッとしたミカゲはすかさず眼鏡のテンプルを摘んで正しながら。
「め、眼鏡が邪魔と申しますか」
「外せばいいじゃん。伊達だろそれ」
「というかッ蓮も退くで御座るよ影が落ちる!」
「? すまない」
「微塵も思ってないやつだね……」
ぱさり。
「へ」
次の瞬間何の脈絡もなく、パックマンの膝に制服の上着が落とされた。
「無闇矢鱈に脚を出さない」
そう告げたのは──ロックマン。
「いや別にいいよ」
「よくない」
「どうせすぐ終わるし」
「よくない」
何をそうも頑なに引かないものかと思いきやロックマンは掛けた眼鏡の奥で目を逸らしながら。
「……目のやり場に、困る……」
えっ。
「へぇー」
察したパックマンは悪どい笑み。
「会長ってば恋人のおみ足には関心あるんだぁー」
「、パックマン」
「よぉしっ、出来たで御座る!」
「ごめんミカゲ。延長で」
「
「パックマンッ!」
こっぴどく叱られたのは言うまでもなく。
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