スマ学200のお題
150.予言
人類滅亡──それは定期的に話題に持ち上がる自称予言者による風物詩。しかしながら予言というものはたまたま当たれば我が物顔で突き通し当たらなければ静かにフェードアウトするからこそ結果的に当たっているように見えるというだけで二次元も三次元も半年ロムれと教え込まれたインターネットユーザーたる賢い皆さんなら騙されないことだろう。
「どうしよう、おにぃっ!」
そうではない純粋無垢な人種に関しては。
「人類が滅亡しちゃうよぉぉぉ!」
ご覧の有り様だが。
「……えっと」
朝。ホームルーム前のすま組の教室にて。
「人類ってポケモンも含まれるの?」
「当たり前だよっ!」
だよね、とルーティは苦笑い。
……どうしよう。少し前にも似たようなやり取りをした気がして上手い回避の言葉が思いつかない。確かに最近そんなワードがSNS上でも飛び交ってたけどそこまで盛り上がっていたのか。
「学校なんか通ってる場合じゃないよぉ!」
「ちなみにいつ滅亡するの?」
「今日だよ!」
手遅れすぎる。
「あっ!」
教室の戸が開いて入ってきたのはユウである。未来予知の使い手たる彼の姿を見つけたピチカは涙目になりながら早速怒号を飛ばす。
「ユウのばかっ!」
「何がだ」
「なんで滅亡のこと教えてくれなかったの!」
訴えるピチカの横で視線が刺さるのを感じたルーティはさっと目を逸らした。ユウは呆れたように息を吐き出して進み出るとすぐ近くの自分の席へ。
「ユウってばぁ!」
「つまりピチカ殿は人類が滅亡する前にこの世界に思い残すことがないようにしたいのだな?」
飼い主がいればペットもいるわけで。
「そうかそうか」
リオンはニコニコしながら。
「ならば早急に今ここで処女喪失と共に公開プレイするくらいのことはしなくてはな……!」
えっ?
「どうせ今日の内には人類滅亡するのだからな!」
「え、えっ」
「何をしても釣りは返ってこないのだから」
手を怪しく翳しながらじりじりと。
「さぁ安心してくれピチカ殿、私は四十八手以上の体位を会得している上にテクニシャン──」
「ぴきゃーっ!」
残当。
「……何もしなくていいの?」
黒焦げのリオンの傍らで目を回しながら。
「えうぅ……普通に学校しゅる……っ」
以降彼女が何度似たような話題が上がっても不安を嘆くことがなくなったのは言うまでもなく。