スマ学200のお題


14.正解



昼休み。ここはダー組の教室。

「ツンデレが分からない」

昼食の弁当を口にしながら、ダークトゥーンはぽつりと呟いた。前回の会話を思い出し、ダークリンクは溜め息を吐き出して。

「……分からんでいい」
「気になる」
「お前いい加減ググれよ」

ダークリンクは購買で買った焼そばパンを口にしながら、机の上で頬杖を付いて。

「ツンデレってのはよ、普段こそ素直じゃなくてツンツンしてっけど……何かの拍子で本心現して、可愛くなるっつーか」
「つまり、彼か」

そう言ってダークトゥーンが向けた視線の先には、スピカの姿。今しがた保健室から帰ってきたダークロイと話していて。

「ほらよ」

スピカが差し出したのは、一冊のノート。

「数学、丸々抜けてたろ」
「……はい」
「勘違いすんなよ。俺は番長としてクラス全体の成績が落ちないようにサポートを」
「ありがとうございます、番長」

スピカは頬を染め、顔を背けながら。

「ばっ……その、何だ。お大事に」
「頑張ります……」


ダークリンクはこくりと頷いて。

「正解。典型的なツンデレだわ」
「教えてくれて、感謝する」
「ばーか。勘違いしてんじゃねえよ」

ふいと顔を背けてしまうダークリンクに、

「……ツンデレ」
 
 
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