スマ学200のお題
13.朝
この学校は、普通じゃない。
「ふあ……」
欠伸を洩らしながら自転車から降りて、駐輪場に停めるのはカービィ。鍵を掛け、篭の中から鞄を手に取ったところで。
「カービィ、おはよっ!」
何故か、上から聞き覚えのある声が。
見上げると同時に、ルーティが駐輪場の屋根の上から飛び下りてきた。……えっ。
「お、はよ」
「ルーティ!」
今度は頭上に影が差す。
見上げればちょうどアーウィンが空を駆け抜けて、ハッチが開いたかと思えばフォックスが飛び出し、地面に難無く着地。
「おはよう!」
「あっ、おはよー」
カービィはジト目になって、沈黙。
「マリオ先生はよーっす」
「おはようございます」
「おう、おはよう」
突如生えてきた土管の中から華麗に参上するマリオに、リムジンからマルスと共に降りてきたロイが挨拶を交わす。
その光景に口を閉ざしているカービィの姿を見つけると、ロイは駆け寄って。
「よっ、カービィ」
「……おはよ」
皆、せめて普通に登校しようか。