スマ学200のお題
111.言葉遊び
言葉遊びにも色々あるもので。
誰もが知っているものから辞書に掲載されていないものまで。年代問わず幅広く楽しませてくれているのが言葉遊びというものである。
「スピカ」
屋上で並んで弁当を食べながら。
「一月は?」
「……往ぬる」
「二月は?」
「逃げる」
そう。これは有名な言葉遊び。
「なんだよ急に」
「知ってるのかなって」
「馬鹿にしてるだろ」
スピカはむっとした顔でルーティを見る。
「俺も知っていますよ」
ダークウルフが口を挟んだ。
「三月は去る」
「有名だからな」
「四月は死ぬ」
ん?
「んなわけねーだろ!」
「違うんですか?」
「物騒だよ」
ルーティは苦笑い。
「誰かに吹き込まれたな」
「いえ」
ダークウルフはきょとんとした顔で。
「皆言っているので……そういうものかと……」
クラス全員かよ!
「五月は!」
「……胡麻ですか?」
「なんでだよ!」
「五月が食べ物なら四月もししとうとか食べ物系だったらよかったのに……」