スマ学200のお題
11.怪我
「ってて……」
体育の授業中。
短距離走で勢いよく転んでしまったソニック。膝を大きく擦り剥き、痛そうである。
「悪いな、シャドウ」
「全く。君はそそっかしいな」
シャドウはソニックの腕を自分の肩に回して支えながら、保健室へ向かって。
明くる日の体育の授業中。
「ゆ、ユウ。扱いがぞんざいではないか」
「黙れ」
「だがそれがい……いたたた」
怪我をしてしまったらしいリオン。
ユウはリオンの首後ろの体操服の襟を掴み、ずるずると引き摺りながら保健室へ。
また明くる日の体育の授業中。
「っ馬鹿、自分で歩けるわよ!」
「うっせえな。じっとしてろっての」
怪我をしたリムをネロがお姫様抱っこ。
向かう先は保健室。ピチカやナナはきらきらと瞳を輝かせながら見送って。
以下略。
「ぎゃあぁああ!」
怪我をしたルーティを肩に担ぐウルフ。
「耳元で騒ぐな、鬱陶しい」
「下ろしてよぉぉ!」
……こんな具合に。
「運び方は色々あるようだな」
体育の担当教師、スネーク。
毎回怪我人が出るのは、地雷や手榴弾といった爆弾を授業で扱っているから。
「生徒を殺す気か!」
お陰様で、保健室は今日も満員。