スマ学200のお題


106.ジェネレーションギャップ



すま組の教室にて。

「あ」

ドンキーは青ざめる。

「あかん……プリント忘れてもうた……」

次の歴史の授業で提出する予定だったプリントを言葉の通り忘れてきた模様。担当の教師が教師なだけに今から生きた心地がしない。

「はぁぁ……時間巻き戻したい……」
「……巻き戻す?」

隣の席のディディーは疑問符。

「って何?」


黒背景に雷が落ちる。


「そっか……今の子には通じひんのやな……」
「ドンキー!」

教室に入ってきたフォックスが声を掛ける。

「さっきバンジョーが放課後下駄箱でって」
「あれのことやな。りょー」
「……、りょって何?」


ずっこける。


「なんも通じんやないか!」

ディディーはきょとんとして。

「今は"じゅ"だろ。な、トゥーン」
「そうそ。受信したの"じゅ"!」

ドンキーは頭を抱えながら机に突っ伏す。

「あかん……ついていけへんわ……」


一部始終を見ていたルーティ。

「同じ学年だよね?」
 
 
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