スマ学200のお題
103.クソガキ
休み時間。
「クソガキとは」
「テメーのことだよ」
完。……ではなく。
「何でもかんでも聞くんじゃねえっつったろ」
並んで歩くのはダークリンクとダークトゥーンである。今時ネットで調べてしまえばすぐに答えが出てくるものを、どうして未だにわざわざ聞いてくるのか分からない。試されてるのか?
「生意気な子供のことだよ」
あしらっても尚無言で注ぎ続けられる視線に心折れたダークリンクがばつが悪そうに頭を掻きながら答えるとダークトゥーンは立ち止まり、
「つまり、彼か」
その視線の先には二つの影。
「あっれれー?」
「ししっ!」
カービィとパックマンである。
「イジメとかいっけないんだぁー?」
「パックマン、先生に言っちゃおうかなぁ?」
大柄の男子生徒三人は絡んでいた小柄の生徒を突き放して二人を睨み付ける。リーダー格と思しき男子生徒が顎をしゃくると他二人が殴りかかるもカービィもパックマンもいとも簡単に攻撃を受け流したり躱したり踏み付けたり。
「ごめんねぇ強くてさぁー」
「ざぁこざぁこ!」
これは。
「黄色いのはそうだな」
ダークトゥーンは怪訝そうに振り向く。
「桃色の方は」
「メスガキ」
「なるほどわからん」