スマ学200のお題
101.PR
スマッシュブラザーズ立レイアーゼ学園──個性豊かな面々が揃うこの学園には生徒も先生も挙って震え上がる史上最強の生徒会が存在する。
「新しい生徒を迎える為のPR動画?」
放課後──生徒会室。副会長であるマークは会長ロックマンの提案に疑問符を浮かべる。
「この生徒会には充分すぎる逸材が揃っているが全員のクラスが同じであるが故の欠点もまた存在する。その欠点を補う為にも新たな仲間を迎えることが出来たらと思ってな──」
そうして説明する最中戸が開かれて。
「ミカゲさん?」
会計のルキナは目を丸くする。
「依頼されていたPR動画がついに完成したで御座るよ!」
瓶底眼鏡の奥の目を爛々と輝かせながら入室したミカゲはそう言いながら椅子に座っているロックマンにUSBメモリを差し出す。
「PR動画?」
「彼はパソコン部だからな」
ロックマンはにこやかに受け取ってノートパソコンを開き、早速メモリを差し込んで起動。
「この動画を学園の公式ホームページのトップに公開すれば生徒たちからの加入届が殺到すること間違いなしで御座る!」
自信に満ち溢れるミカゲを傍目にロックマンが動画を再生する。同時に始まるアップテンポなミュージックに書記のハルは興味津々。
『──扉を開けると、そこは生徒会でした』
ナレーション。
「俺に逆らうとは……面白い」
『完全無欠の絶対王者、生徒会長』
「……僕に関わらない方がいいよ」
『憂いを帯びたミステリアス副会長』
「ミカゲ?」
マークがすかさず再生を止めた。
「何処から着想を得たのかな?」
「同人ゲームで御座る」
「そういうのよくないよ!」
一方で動画を改めて再生するロックマン。
「……面白いな」
「駄目だからね?」
マークの必死の抵抗により却下されたのは言うまでもない。