今日からワタシは



抑えろ、抑えるんだ自分!

さも当たり前かのように語って、お前こそ何を言ってるんだという風に見つめてくるこいつを、無性に殴りたいその衝動を!

「言い出したのはリンク殿でな。あの仏頂面をからかってやろうという話になったんだが、まさかこんなに上手くいくとは」

リオンはふぅむ、と唸って。

「そ、それで貴様……私のパートナーでありながら一緒になってからかっていたと」

すると、リオンはお馴染み、自分の頬を両手で包み込んではうっとりと。

「そりゃあ……ユウの困った顔や焦った顔、赤面した顔を拝めるというなら……」
「去勢しろ」

奴のおかずになるのは御免だ。

「それにしても、少し残念だな……」
「ふん」

ユウはじろりとリオンを見遣って。

「身籠もってなくて悪かったな」
「悪いとまでは言わないが」

リオンは微笑を浮かべる。

「万が一にでもユウが妊娠していたとしたら、私は喜んで父親になったと思うぞ」
 
 
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