埃を被った資料


◇ダークシャドウ



亜空間の中に存在する黒塗りの基地に拠点を置く対X部隊用に造られた偽物集団。

その見た目はX部隊のメンバーと瓜二つではあるものの髪が黒かったり肌が褐色だったりそもそも目が赤かったりと異なる部分が多い。

性格は一言で言ってしまえば本物と真逆。加えて非常に好戦的であり人を殺めることに抵抗がない残忍な一面を持つ。


終焉の戦いを終えて亜空間に逃げ込んだマスターとクレイジーが約十年かけて造り出した。

研究施設、第四研究室に設置された円柱の筒の中にて。ダークリンクの血液、その時未来集うと予測して回収した各X部隊メンバーの毛髪、そして影を作り出す微生物、影虫を用いて生み出された彼らは長く人の姿を維持できる状態まで成長すると第五研究室にて、能力の分析と調整による強制的な戦闘を幾度となく繰り返した。

言語についてはタブーの能力によって本来の記憶を封じ込められたスピカが教えたようだ(マスターとしては単なる戦闘兵器であった為特に必要であるとは感じなかったらしく発声は出来ても正しい使い方を教えはしなかったらしい)。

一人称や喋り方による個性はその甲斐あって根付いたようだが、それでも全てを熟知しているわけではなく極端に言ってしまえば無知に近い。


ダークシャドウ最大の特徴は、何と言っても影を操る能力だろう。

自身から影を生み出して実体化したり、ほんの数秒間だけなら煙状化して影の中に潜り込むことも可能。また、時間制限はあるが実在する人物に化けることも出来るようだ(その際、一度その人物の影に潜り込まなければならない手間がある)。

その能力が故に暗闇の中では猛威を振るう。が、組み込まれた影虫が光を浴びると瀕死してしまう為、彼らもまた光に当たれば弱体化する。


睡眠はいつも特殊なカプセルの中でとっている。これは彼らが人の姿を保ち、能力を使うにあたって決して欠かしてはならない重要な事柄であり、誰もそれを怠ったことはない(スピカもそれを気にして依頼も短期のものを選んでいる)。

遅れて説明するが、ダークシャドウのリーダーはスピカである。
 
 
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