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「知り合いのところのパーティー、ちょっといいとこでやるんだけど一緒に来て欲しい」
「Ja!」
士狼が突然メールを寄越したので私は士狼に一言返信してから、目の前に座る駆に「今日演劇部行けないわ、ごめん」と告げた。
「知ってる。羚さんから地図預かってるから放課後すぐ向かって。すぐにね」
なんで駆が?駆から手渡された地図を睨みつけるが誰が書いたのかはわからなかった。関係無いとでも言いたげに駆が眠そうにあくびをした。私の知らないところで美化推進部が動いてるらしい。え、なんで?
放課後、地図を頼りに馬鹿みたいに広い学園を歩き、その部屋についた。ノックに応じて部屋を開けた士狼はワイシャツに制服のズボンを身につけただけのラフな格好をしていた。
「士狼、よくこんなとこ見つけたね」
天蓋付きベッドに可愛い1人がけのソファ、フランス風のクロゼット。学園にこんな部屋があるなんて知らなかった。
「俺も。部長に教えてもらって初めて知ったからな」
「ああ、一乗谷先輩か」
士狼の所の先輩ならその先生方からの信頼で色々借りられそうだ。士狼の頼みに応じた一乗谷先輩が駆を通して私に地図を寄越したのだ。これで話がつながった。
「とりあえず風呂入って。それから着替えよう」
「ああ、うん」
背中を押されてガラス張りのバスルームに誘導される。白い猫足のバスタブがあって、一乗谷先輩に似合うなあと笑った。一体あの人はどこでここを知ったのだろう。
「シャンプーもトリートメントも好きに使って。バスタオルと着替えはこっち」
それだけ言うと士狼は勢いよくカーテンを引いてバスルームを出た。
シャンプーやトリートメントがこの部屋にふさわしく当然いいやつで、よく嗅いでみると士狼がいつも使ってるやつだった。バスタオルを取り上げるとボディバターがあってそれも塗った。士狼に塗ったり塗られたりしたことのあるいい匂いがした。
着替えはパンツが一枚置いてあるだけで、どうせ士狼に下心はないからそのまま履いた。薄い水色でサイドにリボンがついていた。士狼は私の好みをよくわかっている。
「士狼、着替えちょうだい」
「おう」
士狼は私にクロゼットから出した黒いドレスとピンクのドレスを私にあてた。
「どっちがかわいいかなぁ」
しばらく悩んで士狼は黒い方を選んだ。胸の下から腰にかけての切り替えがかわいい。
「それ着て、お化粧して待ってて」
ぽいぽいっと服を脱いで士狼はバスルームに消えていった。
ドレッサーの椅子に化粧道具の入ったバニティバッグが置かれていたのには目を瞑る。誰が持ってきたとか怖くて考えられない。さっさと支度をして1人がけのソファに座った。ざあざあとシャワーの音が心地よくて私は静かに目を閉じた。
ばたん、という音に目をさますと士狼が黒いスラックス一枚でバスルームから出てきた。
「結構待った?」
「ううん、大丈夫」
士狼も急いで出てきたのだろう、髪はしっかり乾いていたけど何の支度もしていないままだった。
「ちょっと熱いかも」
「気をつけてよ」
「んんん……」
そのまま士狼はコテで私の前髪を綺麗に巻いた。眉間の皺に笑いそうになったけど笑って火傷をしたら士狼も私も痛いので我慢した。代わりに惜しげも無く晒された上半身を見つめると、士狼は視線に気づいたのかそそくさと背後へ回り同じく毛先を整えてポニーテールを作った。
「どっちがいい?」
突然士狼の腕が視界ににゅっと入ってきて驚かされる。大人っぽい赤いリボンと細い黄色のラインが入った黒いリボン。
「士狼は何着るの」
「歌唱コンテストの時のやつ。竜之介さんが褒めてくれたんだよなー」
「じゃあ黄色にする」
「お揃いだな」
覚えててくれたのか、と士狼が言った。
「当たり前でしょ、あんなの花隈先輩と歌ってすごく驚いたんだから」
「かっこよかっただろ?」
そりゃあ、かっこよかったけど、という言葉は飲み込んだ。士狼は自覚のあるナルシストだから調子に乗るのは分かりきってる。
押し黙っていると士狼はさっと離れてクロゼットから衣装を出した。シャツの裾をしまってネクタイをきっちり締める。まっすぐになるようネクタイピンを直して、袖口のボタンは留めずに、グレーのベストを、続けてジャケットを羽織った。最後に全部の穴にピアスをつけた。耳殻の上の方に一つ、下の方と耳たぶに一つずつ、士狼の形の良い耳にきれいな石が光った。
「きまってる?」
そう問いかけた顔は自慢気で、だからかわいいっていう評価しか得られないのだと噴き出しそうになった。
「かっこいいよ、かっこいいです」
「本気で思ってないな」
口を尖らせて不満げな顔をするけど、かわいいと言われてしまうのは仕方ないと思う。士狼はさっと私の足を取り上げて華奢なピンヒールを右足に履かせた。
「今、本気で言わせてもいいんだぜ」
士狼の目はわたしのつま先に落とされたままで舐めるような視線に勝手にぞくぞくした。ボディクリームを塗りあうのも、着替えにパンツしか用意しないのも、わたしは士狼だから気に留めない。
「……士狼はそんなことしないでしょ」
「本当に?名前は本当にそう思う?」
士狼の茶色い目が私に向けられた。
「俺がそんなことしないって?本気で?」
「士狼、」
士狼はそれには答えないで私の靴を履いていない左足を取り上げて口元に持っていった。
「士狼?ちょっと待って、きたないっ」
ちゅ、とつま先にキスを落としてそれも、一度では飽き足らず二度三度と続く。
「やだ、それ汚いからやだ!」
両方の足を器用に押さえつけられて、私の抵抗は全く士狼に通じないことに愕然とした。
「やだってば……」
私の声が震えているのに気づいて士狼が顔を上げる。ただし、口はつけたままで。
「怖かった?」
「怖い、より、やだ」
「嫌か?俺にされるの」
「やだ、士狼がそんなに強引なのやだ」
やっと士狼が口を離して、スカートの裾を握っていた私の手を離させる。
「俺は、ナルシストだし、割と強引なんだけどな」
服を選ぶのも、お揃いのリボンも、パンツもボディクリームだって、シャンプー貸すのだって全部下心だぜ、という士狼を前に私は言葉が出てこなかった。
「口、噛むから剥がれてる」
士狼がそう言って私の唇にグロスをつけた。
「よし、綺麗だ」
士郎が脱がせた靴をまた履かせて、私を立ち上がらせる。足ががくがくして思わず士狼にしがみつくと士狼はそれに満足したように笑った。
「ほら、早く行こうぜ」
士狼が私の腕を取るけれど、足が思ったように動かない。
「も、無理、ヒール高くて歩けないんですけど……」
士狼が嬉しそうに笑って私の腰に腕を回した。視線をビリビリするほど感じたので、思わず目線を下げた。当然士狼に脱がされた足が目に入って息がつまる。ビリビリがつま先に伝播した。士狼にエスコートされたまま部屋を出る。
士狼の好みで着飾らされて、士狼の思惑通りに動いている。驚くほど言いなりになっている自分に今更気づいた。
「もう、ここまでくると何かの魔法で動かされてるのかなって気持ちになるね」
「キミを可愛くする魔法に決まってんだろ」
しれっと返されて二の句が継げない。全く、簡単に言ってくれるんだから!
「Ja!」
士狼が突然メールを寄越したので私は士狼に一言返信してから、目の前に座る駆に「今日演劇部行けないわ、ごめん」と告げた。
「知ってる。羚さんから地図預かってるから放課後すぐ向かって。すぐにね」
なんで駆が?駆から手渡された地図を睨みつけるが誰が書いたのかはわからなかった。関係無いとでも言いたげに駆が眠そうにあくびをした。私の知らないところで美化推進部が動いてるらしい。え、なんで?
放課後、地図を頼りに馬鹿みたいに広い学園を歩き、その部屋についた。ノックに応じて部屋を開けた士狼はワイシャツに制服のズボンを身につけただけのラフな格好をしていた。
「士狼、よくこんなとこ見つけたね」
天蓋付きベッドに可愛い1人がけのソファ、フランス風のクロゼット。学園にこんな部屋があるなんて知らなかった。
「俺も。部長に教えてもらって初めて知ったからな」
「ああ、一乗谷先輩か」
士狼の所の先輩ならその先生方からの信頼で色々借りられそうだ。士狼の頼みに応じた一乗谷先輩が駆を通して私に地図を寄越したのだ。これで話がつながった。
「とりあえず風呂入って。それから着替えよう」
「ああ、うん」
背中を押されてガラス張りのバスルームに誘導される。白い猫足のバスタブがあって、一乗谷先輩に似合うなあと笑った。一体あの人はどこでここを知ったのだろう。
「シャンプーもトリートメントも好きに使って。バスタオルと着替えはこっち」
それだけ言うと士狼は勢いよくカーテンを引いてバスルームを出た。
シャンプーやトリートメントがこの部屋にふさわしく当然いいやつで、よく嗅いでみると士狼がいつも使ってるやつだった。バスタオルを取り上げるとボディバターがあってそれも塗った。士狼に塗ったり塗られたりしたことのあるいい匂いがした。
着替えはパンツが一枚置いてあるだけで、どうせ士狼に下心はないからそのまま履いた。薄い水色でサイドにリボンがついていた。士狼は私の好みをよくわかっている。
「士狼、着替えちょうだい」
「おう」
士狼は私にクロゼットから出した黒いドレスとピンクのドレスを私にあてた。
「どっちがかわいいかなぁ」
しばらく悩んで士狼は黒い方を選んだ。胸の下から腰にかけての切り替えがかわいい。
「それ着て、お化粧して待ってて」
ぽいぽいっと服を脱いで士狼はバスルームに消えていった。
ドレッサーの椅子に化粧道具の入ったバニティバッグが置かれていたのには目を瞑る。誰が持ってきたとか怖くて考えられない。さっさと支度をして1人がけのソファに座った。ざあざあとシャワーの音が心地よくて私は静かに目を閉じた。
ばたん、という音に目をさますと士狼が黒いスラックス一枚でバスルームから出てきた。
「結構待った?」
「ううん、大丈夫」
士狼も急いで出てきたのだろう、髪はしっかり乾いていたけど何の支度もしていないままだった。
「ちょっと熱いかも」
「気をつけてよ」
「んんん……」
そのまま士狼はコテで私の前髪を綺麗に巻いた。眉間の皺に笑いそうになったけど笑って火傷をしたら士狼も私も痛いので我慢した。代わりに惜しげも無く晒された上半身を見つめると、士狼は視線に気づいたのかそそくさと背後へ回り同じく毛先を整えてポニーテールを作った。
「どっちがいい?」
突然士狼の腕が視界ににゅっと入ってきて驚かされる。大人っぽい赤いリボンと細い黄色のラインが入った黒いリボン。
「士狼は何着るの」
「歌唱コンテストの時のやつ。竜之介さんが褒めてくれたんだよなー」
「じゃあ黄色にする」
「お揃いだな」
覚えててくれたのか、と士狼が言った。
「当たり前でしょ、あんなの花隈先輩と歌ってすごく驚いたんだから」
「かっこよかっただろ?」
そりゃあ、かっこよかったけど、という言葉は飲み込んだ。士狼は自覚のあるナルシストだから調子に乗るのは分かりきってる。
押し黙っていると士狼はさっと離れてクロゼットから衣装を出した。シャツの裾をしまってネクタイをきっちり締める。まっすぐになるようネクタイピンを直して、袖口のボタンは留めずに、グレーのベストを、続けてジャケットを羽織った。最後に全部の穴にピアスをつけた。耳殻の上の方に一つ、下の方と耳たぶに一つずつ、士狼の形の良い耳にきれいな石が光った。
「きまってる?」
そう問いかけた顔は自慢気で、だからかわいいっていう評価しか得られないのだと噴き出しそうになった。
「かっこいいよ、かっこいいです」
「本気で思ってないな」
口を尖らせて不満げな顔をするけど、かわいいと言われてしまうのは仕方ないと思う。士狼はさっと私の足を取り上げて華奢なピンヒールを右足に履かせた。
「今、本気で言わせてもいいんだぜ」
士狼の目はわたしのつま先に落とされたままで舐めるような視線に勝手にぞくぞくした。ボディクリームを塗りあうのも、着替えにパンツしか用意しないのも、わたしは士狼だから気に留めない。
「……士狼はそんなことしないでしょ」
「本当に?名前は本当にそう思う?」
士狼の茶色い目が私に向けられた。
「俺がそんなことしないって?本気で?」
「士狼、」
士狼はそれには答えないで私の靴を履いていない左足を取り上げて口元に持っていった。
「士狼?ちょっと待って、きたないっ」
ちゅ、とつま先にキスを落としてそれも、一度では飽き足らず二度三度と続く。
「やだ、それ汚いからやだ!」
両方の足を器用に押さえつけられて、私の抵抗は全く士狼に通じないことに愕然とした。
「やだってば……」
私の声が震えているのに気づいて士狼が顔を上げる。ただし、口はつけたままで。
「怖かった?」
「怖い、より、やだ」
「嫌か?俺にされるの」
「やだ、士狼がそんなに強引なのやだ」
やっと士狼が口を離して、スカートの裾を握っていた私の手を離させる。
「俺は、ナルシストだし、割と強引なんだけどな」
服を選ぶのも、お揃いのリボンも、パンツもボディクリームだって、シャンプー貸すのだって全部下心だぜ、という士狼を前に私は言葉が出てこなかった。
「口、噛むから剥がれてる」
士狼がそう言って私の唇にグロスをつけた。
「よし、綺麗だ」
士郎が脱がせた靴をまた履かせて、私を立ち上がらせる。足ががくがくして思わず士狼にしがみつくと士狼はそれに満足したように笑った。
「ほら、早く行こうぜ」
士狼が私の腕を取るけれど、足が思ったように動かない。
「も、無理、ヒール高くて歩けないんですけど……」
士狼が嬉しそうに笑って私の腰に腕を回した。視線をビリビリするほど感じたので、思わず目線を下げた。当然士狼に脱がされた足が目に入って息がつまる。ビリビリがつま先に伝播した。士狼にエスコートされたまま部屋を出る。
士狼の好みで着飾らされて、士狼の思惑通りに動いている。驚くほど言いなりになっている自分に今更気づいた。
「もう、ここまでくると何かの魔法で動かされてるのかなって気持ちになるね」
「キミを可愛くする魔法に決まってんだろ」
しれっと返されて二の句が継げない。全く、簡単に言ってくれるんだから!
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