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「名前、用具庫に注文した器具が届いたそうだ。行ってくれるか?」
「はい!」
いつもより早めに部室に来ると、部活の書類を処理している部長と士狼先輩がいらっしゃった。とりあえずお茶を出して(羚部長に合格点をいただいた、香り高く味のよい紅茶をいれられる事が私の自慢だ)始まるまでソファで読書をしていると思い出したように部長が顔を上げた。
「お疲れ様です」
「お疲れ様。霧山、来たばかりで悪いが名前と用具庫に行ってくれないか。高いところに上がっているそうだから……」
「はい、任せてください」
今日は集合人数が少ないからか、一も部室に顔を出した。来室してすぐにもかかわらず、一は鞄を下ろすと、行こうと手を差し伸べた。こういうとこ、さすが兄弟の多いお兄ちゃんだなって思う。
「えーっと上に上げてあるって言ってたけど……」
「足元よく見て、転ぶなよ」
「わかってるって……あった!!あれ!」
用具庫は埃も少なくて、部活ごとに届いた荷物も整然と並べられていた。一が言うにはここも美化部で請け負うゾーンの一部なのだとか。整頓されているおかげですぐに目的のものは見つかった。
「うーん……届くかな」
175センチの一ですら微妙なのだから、わたしには当然届かない。
「肩車したらいけそう?」
「……多分」
ものはそんなに重くないらしい。部長曰く。さっとしゃがんだ一に、渋々ながら近寄る。
「ぜーったい上向かないでね」
「どうせ今日も履いてるんだろ」
「履いてるけど!なんか嫌でしょ」
「はいはい、早く乗って」
パンチラ対策の黒いスパッツは美化中に散々晒しているので、一や大、駆先輩や士狼先輩に至っては今更ドキッと来るわけもなし。
右足、左足の順で引っ掛けて、しっかり体重をかける。下手に遠慮すると立ち上がった時にバランスを崩すのだ。
「行くぞ」
「いいよ」
立ち上がるために足を掴まれてひっと変な声が出た。思わず後ろにふらつく。ぐっと力が込められ、慌てて腹筋を使うと倒れずに済んだ。
「名前~」
「ごめん、でも一も悪いよ。突然触るんだもん」
「掴まなくちゃ危ないだろ」
力持ちを自称するだけあって驚きの安定感だ。ふらつくことなく、荷物の前まで移動した。美化推進部宛、一乗谷羚と部長の名前、それから事務受け取りのメモ。間違いない。
「荷物とるね」
「了解」
特別な手入れをしたとか聞いたことないけどツヤツヤの髪に回していた手を外して、荷物に手を伸ばす。ぎゅっと太ももに力を入れ、荷物に手を伸ばす。顔を挟まれた一がうっと声を上げた。
「待って待って、予想より重かったからごめんもうちょっと我慢して」
「絶対落とすなよ……」
わたしのドジを心配した一の体に荷物近づけて、とのアドバイスにしっかり荷物を抱きしめる。太ももで挟む力が強まったが、足しか掴まるとこがないので我慢してほしい。
「圧がひどい、前が見えない」
「あっ、デブって言ったな!」
「言ってない、言ってないから暴れるな、名前のドジは本当笑えないから」
太ももでしめてるから一の視界が悪いのだろう、それでもふらつきなく、くぐもった降ろすぞとの声。下の子をなだめるお兄ちゃんみたいな発言だけどまあ仕方ないと思う。現にお兄ちゃんだし、わたしのドジやらやらかしを同期はよく見てるし。
荷物が間違っていないか二人でもう一度確認して、それからさらっと荷物を奪われて倉庫を出る。こういうところがスマートだよなって思う。忘れがちだけど美化部の上級生はもちろん、一年もそこそこモテてるのだ。羚部長の教育が行き届いているので礼儀はなっているし、一見文化部っぽいけど体育会系部活という点も受けがいい。ただし、女の子から部長信仰さえなければ……と言われてしまうのは納得だけど。
「名前さあ……」
「うん?」
「今日……履いてないだろ」
「えっ?!」
慌てて身をひねりスカートをめくると勢いよくスカートを抑えられた。
「自覚が足りない!!」
「またお尻叩いたっ!」
「廊下でパンツ見せるよりマシだろ!」
片脇に荷物をかかえたまま器用なことだと感心したいけどそれどころじゃない。
「2人とも何してるんだよ」
「大~!一がまたお尻叩いたんだよ!」
「廊下でパンツ見せようとしてるのが悪いんだろ!」
「はいはい2人ともここは廊下だからな」
お前ら荷物とるだけでどれだけ時間がかかるんだ?と迎えに来たらしい大にまとめて背中を押される。
「だって大!」
「聞いてる聞いてるぞ、後でちゃんと聞くから痴話喧嘩は後にしような~」
「痴話喧嘩じゃない!」
荷物、結局持たせたままだったなって反省しながら美化部までの廊下を歩く。
「わっ」
そんなことを考えてたら廊下のつなぎ目に躓いて、転びそうになった。
「全く、いつも転ぶんだから気をつけて」
「はい……」
タイミングよく一がジャケットの背中をつかんでなんとか転ぶのを免れて、のろのろと姿勢を直す。
言い争っても一がいなくちゃやってけないなって「いつもありがとう」って小さい声で言うと気にするなよって手を取られた。大は気づいてないし、部室に戻るまでなら……いいよね。
「はい!」
いつもより早めに部室に来ると、部活の書類を処理している部長と士狼先輩がいらっしゃった。とりあえずお茶を出して(羚部長に合格点をいただいた、香り高く味のよい紅茶をいれられる事が私の自慢だ)始まるまでソファで読書をしていると思い出したように部長が顔を上げた。
「お疲れ様です」
「お疲れ様。霧山、来たばかりで悪いが名前と用具庫に行ってくれないか。高いところに上がっているそうだから……」
「はい、任せてください」
今日は集合人数が少ないからか、一も部室に顔を出した。来室してすぐにもかかわらず、一は鞄を下ろすと、行こうと手を差し伸べた。こういうとこ、さすが兄弟の多いお兄ちゃんだなって思う。
「えーっと上に上げてあるって言ってたけど……」
「足元よく見て、転ぶなよ」
「わかってるって……あった!!あれ!」
用具庫は埃も少なくて、部活ごとに届いた荷物も整然と並べられていた。一が言うにはここも美化部で請け負うゾーンの一部なのだとか。整頓されているおかげですぐに目的のものは見つかった。
「うーん……届くかな」
175センチの一ですら微妙なのだから、わたしには当然届かない。
「肩車したらいけそう?」
「……多分」
ものはそんなに重くないらしい。部長曰く。さっとしゃがんだ一に、渋々ながら近寄る。
「ぜーったい上向かないでね」
「どうせ今日も履いてるんだろ」
「履いてるけど!なんか嫌でしょ」
「はいはい、早く乗って」
パンチラ対策の黒いスパッツは美化中に散々晒しているので、一や大、駆先輩や士狼先輩に至っては今更ドキッと来るわけもなし。
右足、左足の順で引っ掛けて、しっかり体重をかける。下手に遠慮すると立ち上がった時にバランスを崩すのだ。
「行くぞ」
「いいよ」
立ち上がるために足を掴まれてひっと変な声が出た。思わず後ろにふらつく。ぐっと力が込められ、慌てて腹筋を使うと倒れずに済んだ。
「名前~」
「ごめん、でも一も悪いよ。突然触るんだもん」
「掴まなくちゃ危ないだろ」
力持ちを自称するだけあって驚きの安定感だ。ふらつくことなく、荷物の前まで移動した。美化推進部宛、一乗谷羚と部長の名前、それから事務受け取りのメモ。間違いない。
「荷物とるね」
「了解」
特別な手入れをしたとか聞いたことないけどツヤツヤの髪に回していた手を外して、荷物に手を伸ばす。ぎゅっと太ももに力を入れ、荷物に手を伸ばす。顔を挟まれた一がうっと声を上げた。
「待って待って、予想より重かったからごめんもうちょっと我慢して」
「絶対落とすなよ……」
わたしのドジを心配した一の体に荷物近づけて、とのアドバイスにしっかり荷物を抱きしめる。太ももで挟む力が強まったが、足しか掴まるとこがないので我慢してほしい。
「圧がひどい、前が見えない」
「あっ、デブって言ったな!」
「言ってない、言ってないから暴れるな、名前のドジは本当笑えないから」
太ももでしめてるから一の視界が悪いのだろう、それでもふらつきなく、くぐもった降ろすぞとの声。下の子をなだめるお兄ちゃんみたいな発言だけどまあ仕方ないと思う。現にお兄ちゃんだし、わたしのドジやらやらかしを同期はよく見てるし。
荷物が間違っていないか二人でもう一度確認して、それからさらっと荷物を奪われて倉庫を出る。こういうところがスマートだよなって思う。忘れがちだけど美化部の上級生はもちろん、一年もそこそこモテてるのだ。羚部長の教育が行き届いているので礼儀はなっているし、一見文化部っぽいけど体育会系部活という点も受けがいい。ただし、女の子から部長信仰さえなければ……と言われてしまうのは納得だけど。
「名前さあ……」
「うん?」
「今日……履いてないだろ」
「えっ?!」
慌てて身をひねりスカートをめくると勢いよくスカートを抑えられた。
「自覚が足りない!!」
「またお尻叩いたっ!」
「廊下でパンツ見せるよりマシだろ!」
片脇に荷物をかかえたまま器用なことだと感心したいけどそれどころじゃない。
「2人とも何してるんだよ」
「大~!一がまたお尻叩いたんだよ!」
「廊下でパンツ見せようとしてるのが悪いんだろ!」
「はいはい2人ともここは廊下だからな」
お前ら荷物とるだけでどれだけ時間がかかるんだ?と迎えに来たらしい大にまとめて背中を押される。
「だって大!」
「聞いてる聞いてるぞ、後でちゃんと聞くから痴話喧嘩は後にしような~」
「痴話喧嘩じゃない!」
荷物、結局持たせたままだったなって反省しながら美化部までの廊下を歩く。
「わっ」
そんなことを考えてたら廊下のつなぎ目に躓いて、転びそうになった。
「全く、いつも転ぶんだから気をつけて」
「はい……」
タイミングよく一がジャケットの背中をつかんでなんとか転ぶのを免れて、のろのろと姿勢を直す。
言い争っても一がいなくちゃやってけないなって「いつもありがとう」って小さい声で言うと気にするなよって手を取られた。大は気づいてないし、部室に戻るまでなら……いいよね。
