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「へえ、燎が歌唱部代表で依頼をねえ……」
「冬に水月先輩と依頼を受けたので今度は燎さんの番だったんですよ」
「かわいいネコちゃんと触れ合えて俺様は大満足だったけどな!」
ああ、去年の袴を着た陽太はかっこよかったなあと思い返した。鑑香は……いつも通りだったな。いつも通り腹がたつくらいきまっていた。思い返す私をよそに颯馬がフフン!と鑑香の持ち込んだ高級ソファにふんぞり返る燎をちらりと見て、その出来上がりは、これなんですけどね……私に厚めの紙を一枚握らせた。こっそり覗くとネコと戯れている時のデレデレの顔をしていた。愛しのネコちゃんとお揃いの猫耳までつけている。
「え!本人知ってるのこれ」
「さあ……」
颯馬はどっちに転んでも自分には関係ないとばかりに肩をすくめた。私や鑑香に対してはそれなりに慕ってくれる颯馬も燎とは相性はイマイチ(私的には相当いいコンビだと思うけど)らしく態度が雑だ。
「燎も丸くなったよねえ……」
「ああ?俺様がいつ荒れてたっていうんだよ」
「転がってきた野球部のボールを拾いもせず威嚇していたくせに何を言っているんだか」
「颯馬ぁ、やる気か!?」
「フン、馬鹿のいうことに付き合ってる暇などないな」
「颯馬も!燎さんも!喧嘩はやめてくださーい!」
ストップストップ!と陽太が2人を仲裁して2人して「陽太が言うなら……」みたいな顔をして黙った。どうやら最初は鑑香の暇つぶしでメンバーを集めた歌唱部も陽太のお陰でいい感じにまとまってるらしい。その鑑香ときたら、部長用のでかい机でパソコンを開いてこっちのやりとりを微笑ましそうな顔で見ている。見てるなら陽太にやらせないで助ければいいのに。
「でも本当にすごいことだよ。私、2年の時燎のこと名前で呼ぶとかこうやって話せるようになるなんて思ってもいなかったもん」
「そうかあ?変わってねえと思うけどな」
「燎さんそんなに怖かったんですか」
陽太が声を潜めて私に聞くので、私は何気なく置かれているデジタルフォトフレームを手に取った。歌唱部発足時の仏頂面、白い子猫を拾った時、颯馬と喧嘩しているところ、歌唱コンテストで颯馬とパンダの被り物をしているところ、修学旅行で動物園を堪能しているところ、部室で聞いたから選んだとか言うラブソングを練習してるところ、それから陽太と颯馬と3人で歌唱コンテストに出た時の写真と色々見ても表情が柔らかく変化しているのは間違い無いと思う。最初は鑑香や颯馬や私が撮った部活動報告用写真ばかりだけど、陽太が入って記念写真も増え、勝手にカメラを乗っ取ったのであろう東本の撮った歌唱ブースで歌う写真なんかも入っている。こうして時系列で見るとなんだか思い出深くさえある。
「いい写真だよ、颯馬も陽太もそう思うでしょ」
「はい!」
陽太はにこにこして頷き、颯馬は心底ありえないと言う顔で私を見た。
「さて、お喋りはそれくらいにしてミーティングを始めようか」
「はい、水月先輩」
「桂士先輩は参加されないんですか?」
「桂士、どう?」
鑑香が時計を見て席を立ちソファに座り、颯馬が議事記録用の電子パッドを起動し、陽太がここにはいない幽霊部員(ただ、最近は可愛い後輩に追いかけ回されて絆されがちである)を気遣った。鑑香は心底嬉しそうにパソコンに尋ね(どうせ最初っから音声通話を繋いでいるのだ)くぐもった「……仕方ないなあ」の声がした。日頃可愛い後輩たちの熱烈な桂士先輩に会いたいコールもあってか桂士の声も穏やかだ。
「燎、始めて平気かな」
「おう、好きにやってくれ」
鑑香は燎の投げやりにも思える返事にも嬉しそうに笑って「それじゃあ、歌唱部も全員揃ったことだしミーティングを始めようか」と宣言した。
「冬に水月先輩と依頼を受けたので今度は燎さんの番だったんですよ」
「かわいいネコちゃんと触れ合えて俺様は大満足だったけどな!」
ああ、去年の袴を着た陽太はかっこよかったなあと思い返した。鑑香は……いつも通りだったな。いつも通り腹がたつくらいきまっていた。思い返す私をよそに颯馬がフフン!と鑑香の持ち込んだ高級ソファにふんぞり返る燎をちらりと見て、その出来上がりは、これなんですけどね……私に厚めの紙を一枚握らせた。こっそり覗くとネコと戯れている時のデレデレの顔をしていた。愛しのネコちゃんとお揃いの猫耳までつけている。
「え!本人知ってるのこれ」
「さあ……」
颯馬はどっちに転んでも自分には関係ないとばかりに肩をすくめた。私や鑑香に対してはそれなりに慕ってくれる颯馬も燎とは相性はイマイチ(私的には相当いいコンビだと思うけど)らしく態度が雑だ。
「燎も丸くなったよねえ……」
「ああ?俺様がいつ荒れてたっていうんだよ」
「転がってきた野球部のボールを拾いもせず威嚇していたくせに何を言っているんだか」
「颯馬ぁ、やる気か!?」
「フン、馬鹿のいうことに付き合ってる暇などないな」
「颯馬も!燎さんも!喧嘩はやめてくださーい!」
ストップストップ!と陽太が2人を仲裁して2人して「陽太が言うなら……」みたいな顔をして黙った。どうやら最初は鑑香の暇つぶしでメンバーを集めた歌唱部も陽太のお陰でいい感じにまとまってるらしい。その鑑香ときたら、部長用のでかい机でパソコンを開いてこっちのやりとりを微笑ましそうな顔で見ている。見てるなら陽太にやらせないで助ければいいのに。
「でも本当にすごいことだよ。私、2年の時燎のこと名前で呼ぶとかこうやって話せるようになるなんて思ってもいなかったもん」
「そうかあ?変わってねえと思うけどな」
「燎さんそんなに怖かったんですか」
陽太が声を潜めて私に聞くので、私は何気なく置かれているデジタルフォトフレームを手に取った。歌唱部発足時の仏頂面、白い子猫を拾った時、颯馬と喧嘩しているところ、歌唱コンテストで颯馬とパンダの被り物をしているところ、修学旅行で動物園を堪能しているところ、部室で聞いたから選んだとか言うラブソングを練習してるところ、それから陽太と颯馬と3人で歌唱コンテストに出た時の写真と色々見ても表情が柔らかく変化しているのは間違い無いと思う。最初は鑑香や颯馬や私が撮った部活動報告用写真ばかりだけど、陽太が入って記念写真も増え、勝手にカメラを乗っ取ったのであろう東本の撮った歌唱ブースで歌う写真なんかも入っている。こうして時系列で見るとなんだか思い出深くさえある。
「いい写真だよ、颯馬も陽太もそう思うでしょ」
「はい!」
陽太はにこにこして頷き、颯馬は心底ありえないと言う顔で私を見た。
「さて、お喋りはそれくらいにしてミーティングを始めようか」
「はい、水月先輩」
「桂士先輩は参加されないんですか?」
「桂士、どう?」
鑑香が時計を見て席を立ちソファに座り、颯馬が議事記録用の電子パッドを起動し、陽太がここにはいない幽霊部員(ただ、最近は可愛い後輩に追いかけ回されて絆されがちである)を気遣った。鑑香は心底嬉しそうにパソコンに尋ね(どうせ最初っから音声通話を繋いでいるのだ)くぐもった「……仕方ないなあ」の声がした。日頃可愛い後輩たちの熱烈な桂士先輩に会いたいコールもあってか桂士の声も穏やかだ。
「燎、始めて平気かな」
「おう、好きにやってくれ」
鑑香は燎の投げやりにも思える返事にも嬉しそうに笑って「それじゃあ、歌唱部も全員揃ったことだしミーティングを始めようか」と宣言した。
