去る春、君の声だけが在る2
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ボコボコに絞められた後悠人は葦木場さんに懐いた。
実力者の先輩にプライドを「バキバキ」に折られ、部活動というか団体行動のなんたるか……というかそもそもの人間性のところを叩き込まれたらしい。それ以来、葦木場さん葦木場さんと慕い追いかけまわし(さすがにしつこいと怒られないかヒヤヒヤした)、ついて回っている。これで新開悠人の入部に関係するトラブルは一旦解決した。黒田さんと私はため息をかわし、ふたりで練習終わりに近くのコンビニでアイスを食べた。黒田さんの奢り。近くにサーティワンのない暮らしをしているので生のアイスクリームを食べようとすると第一選択はミニストップのソフトクリームになりがち。
悠人は朝練終わりに私を捕まえて校舎に向かう。2年マネと1年選手じゃなかなか喋る機会がない。部室の陰でいつも待ち伏せしてて、下駄箱までの短い間で昨日の練習とか最近あったことを楽しそうに話してくれる。
「葦木場さんはオレのことちゃんと見てくれるっていうか……!兄貴ってこういう感じっていうか……」
悠人は目をキラキラさせて語る。何かを思うように言葉が切れたが、何を思っているのかは分かり切っているので私はわざと話題を逸らした。
「あのジッと見てきて上からビシバシ言う感じ、たまんないよね……」
「お前は後輩だぞ」ってキッチリ線引いてくる感じ、我々の周りにはいなかったタイプだ。隼人くんは甘かったし。
「名前」
「わっ」
通りすがりにバフと頭を撫でてくる、デカい手。まさかの本人だ。上から来るのでいつも避けられない。
「おはようございます」
「おはよ」
はい、とグーにした手を出されたのでよくわからないままこちらも手のひらを出す。さんかくのいちごアメが2個転がってきた。片手にコンビニのテープ貼ったままのキャンディ袋。月曜だし、朝から黒田さんがジャンプ買うのについていったのかも。
「悠人も」
「わ、ありがとうございます」
「いっぱい食べな。また授業中に腹鳴ったら恥ずかしいだろ」
「な、なんで知ってるんですか!!」
「秘密」
「……」
……あとなんかこの人やることなすこと少女漫画ぽいよな。葦木場さんの微笑みを間近で食らった悠人は顔を真っ赤にして沈黙した。処理落ち。隼人くん、悠ちゃんはハコガクで楽しくラブコメやってるよ。ご心配なく。
実力者の先輩にプライドを「バキバキ」に折られ、部活動というか団体行動のなんたるか……というかそもそもの人間性のところを叩き込まれたらしい。それ以来、葦木場さん葦木場さんと慕い追いかけまわし(さすがにしつこいと怒られないかヒヤヒヤした)、ついて回っている。これで新開悠人の入部に関係するトラブルは一旦解決した。黒田さんと私はため息をかわし、ふたりで練習終わりに近くのコンビニでアイスを食べた。黒田さんの奢り。近くにサーティワンのない暮らしをしているので生のアイスクリームを食べようとすると第一選択はミニストップのソフトクリームになりがち。
悠人は朝練終わりに私を捕まえて校舎に向かう。2年マネと1年選手じゃなかなか喋る機会がない。部室の陰でいつも待ち伏せしてて、下駄箱までの短い間で昨日の練習とか最近あったことを楽しそうに話してくれる。
「葦木場さんはオレのことちゃんと見てくれるっていうか……!兄貴ってこういう感じっていうか……」
悠人は目をキラキラさせて語る。何かを思うように言葉が切れたが、何を思っているのかは分かり切っているので私はわざと話題を逸らした。
「あのジッと見てきて上からビシバシ言う感じ、たまんないよね……」
「お前は後輩だぞ」ってキッチリ線引いてくる感じ、我々の周りにはいなかったタイプだ。隼人くんは甘かったし。
「名前」
「わっ」
通りすがりにバフと頭を撫でてくる、デカい手。まさかの本人だ。上から来るのでいつも避けられない。
「おはようございます」
「おはよ」
はい、とグーにした手を出されたのでよくわからないままこちらも手のひらを出す。さんかくのいちごアメが2個転がってきた。片手にコンビニのテープ貼ったままのキャンディ袋。月曜だし、朝から黒田さんがジャンプ買うのについていったのかも。
「悠人も」
「わ、ありがとうございます」
「いっぱい食べな。また授業中に腹鳴ったら恥ずかしいだろ」
「な、なんで知ってるんですか!!」
「秘密」
「……」
……あとなんかこの人やることなすこと少女漫画ぽいよな。葦木場さんの微笑みを間近で食らった悠人は顔を真っ赤にして沈黙した。処理落ち。隼人くん、悠ちゃんはハコガクで楽しくラブコメやってるよ。ご心配なく。
