去る春、君の声だけが在る
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>> 3年春ごろ、呼び方について語り合う
「苗字が2人のことだけあだ名で呼ぶから、どっちかと付き合ってるの?とか真波だけ仲悪いの?って聞かれるんだよ」
「真波は真波じゃん……っていうかちゃんと交際の噂を否定してほしい。私はバシさんの恋路を邪魔したくないから。友達として」
「あは、無い恋路は邪魔のしようがないでしょ」
「ちょっとバシさんに謝って!!」
昼休み、弁当を片付けながら真波と口論。3年目にもなると食堂で大きな男に囲まれて弁当を食べるのにも完全に慣れた。友達が少ないので同期トリオにくっついて昼飯を食べる。好奇の視線は気になるが、大柄な男に遮られるし無かったことにしている。肝がすわったというか、なんというか。部活のおかげだ。明るくなって毎日学校に行って友達がいて、中学時代私の不登校に悩んだ両親も「すべて隼人くんのおかげ」と泣いて喜んでいる。
「お前ら好き勝手言いやがって……」
バシさんが口の中のプロテイン(部員の中ではあまり人気がないストロベリー味をバシさんは積極的に消化してくれている)を全部飲み込んで、ようやく反論に出た。言ってやれ!案外モテてるんだぞ!バシさんのファンは表立ってキャーキャーしない硬派な乙女が多いんだ。
「え〜だって銅橋 くんが恋?想像つかないな」
「ふたりともその辺にしておけ」
「自分は関係ないみたいな顔してるけど高田城 くんはどうなのさ」
「どうとは?」
真波とレイさんの視線が冷たい火花を散らす。も〜やめてよ、こういう不毛な争いを笑って止めてくれる先輩方はもう皆卒業してしまったのだ。途方にくれて私は食後の缶コーヒーを啜る。こういう時、先輩方はどうやっていたんだっけ。確か視線を合わせて冷静な口調で……そうそう、「言い方は悪いが、犬の躾と同じだからね」と言った泉田さんが怖すぎたのでよく覚えている。まず、ため息で注意を引いて。
「……3人にコイビトができたら、私ちゃんと応援するからね。付きまとうのもほどほどにするよ」
「「ハ!?」」
「あはは、逆効果」
鎮火させるつもりで言ったのに、バシさんとレイさんの悲鳴、それから真波の笑い声が昼休みの食堂に響き渡る。あ〜親愛なる先輩方、この猛獣ども、私の手に負えません。
「苗字が2人のことだけあだ名で呼ぶから、どっちかと付き合ってるの?とか真波だけ仲悪いの?って聞かれるんだよ」
「真波は真波じゃん……っていうかちゃんと交際の噂を否定してほしい。私はバシさんの恋路を邪魔したくないから。友達として」
「あは、無い恋路は邪魔のしようがないでしょ」
「ちょっとバシさんに謝って!!」
昼休み、弁当を片付けながら真波と口論。3年目にもなると食堂で大きな男に囲まれて弁当を食べるのにも完全に慣れた。友達が少ないので同期トリオにくっついて昼飯を食べる。好奇の視線は気になるが、大柄な男に遮られるし無かったことにしている。肝がすわったというか、なんというか。部活のおかげだ。明るくなって毎日学校に行って友達がいて、中学時代私の不登校に悩んだ両親も「すべて隼人くんのおかげ」と泣いて喜んでいる。
「お前ら好き勝手言いやがって……」
バシさんが口の中のプロテイン(部員の中ではあまり人気がないストロベリー味をバシさんは積極的に消化してくれている)を全部飲み込んで、ようやく反論に出た。言ってやれ!案外モテてるんだぞ!バシさんのファンは表立ってキャーキャーしない硬派な乙女が多いんだ。
「え〜だって
「ふたりともその辺にしておけ」
「自分は関係ないみたいな顔してるけど
「どうとは?」
真波とレイさんの視線が冷たい火花を散らす。も〜やめてよ、こういう不毛な争いを笑って止めてくれる先輩方はもう皆卒業してしまったのだ。途方にくれて私は食後の缶コーヒーを啜る。こういう時、先輩方はどうやっていたんだっけ。確か視線を合わせて冷静な口調で……そうそう、「言い方は悪いが、犬の躾と同じだからね」と言った泉田さんが怖すぎたのでよく覚えている。まず、ため息で注意を引いて。
「……3人にコイビトができたら、私ちゃんと応援するからね。付きまとうのもほどほどにするよ」
「「ハ!?」」
「あはは、逆効果」
鎮火させるつもりで言ったのに、バシさんとレイさんの悲鳴、それから真波の笑い声が昼休みの食堂に響き渡る。あ〜親愛なる先輩方、この猛獣ども、私の手に負えません。
