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「よ、お疲れ」
「……なんでこんなとこにいるの?」
冬休み。塾の冬季講習は30日、今日が最終日だった。ため息吐きながら校舎を出て、真っ先に目に入った……車止めアーチに寄っかかって携帯片手に誰かを待っている人。悠人だとすぐに気づいたけど反応は遅れた。だって、悠人がこんなとこにいると思わなくて。
「せっかく迎えにきたのにひどくない?」
「……迎え?」
「そ、一緒に帰ろ」
口を開けた間抜け面で見上げる私を悠人が笑う。箱根の学校に行ってる、私の幼馴染。
「帰ってきてたの?」
「まーね」
悠人が携帯をしまって、「帰ろうよ」と口にする。家が近所だから、わざわざ別々に帰る理由もない。同じように冬季講習を終えた塾生がチラチラとこちらを見ていた。明らかに私でなく、悠人を見ている。
……まあ確かに、カッコ良くなったかも。悠人は周りの人の視線に気づいていないのか、無視しているのか「名前ちゃん家行ったら塾行ったって言うから。あー寒かった」と文句言いながら歩き出す。私はこっそり隣を歩く悠人の顔を見上げた。背が伸びたせいで見上げる横顔は随分遠くなってしまった。
「外で待ってるからだよ。その辺の店入ってればよかったのに」
「だって、驚いたでしょ」
「まあ……」
子供の頃と会話のテンポは変わらない。なのに笑った顔が、あんまり子供っぽくない。こうして見ると、なんだか知らない人みたいだ。高校生になってからメールのやり取りばかりだったから、顔を見るどころか声を聞くのも久しぶりだ。私の記憶の中の悠人は小さくてすらっとしてて笑った顔が子供っぽい幼馴染のままなのに、隣を歩く悠人は全く知らない男の人に見える。ドキドキしている。が、それを悠人に悟られたくないと思った。
「なんか寄り道する?」
大通りを1本外れて他の塾生の姿がなくなった所で、悠人は当然のように手のひらを差し出した。こちらへ。幼稚園児の頃から何も変わっていないつもりなのかもしれない。でも、いくら人目がないからって、ただの幼馴染同士で手を繋ぐのは、ちょっとどうかと思う。
「あのね、悠ちゃん……」
「……高校生にもなって、手繋いで帰るのはナシ?」
悠人は先回りしてニコッと笑って見せた。その表情の違和感の正体を探り当てるより先に、私は差し出された指先のわずかな震えに気づいた。緊張している、あの、悠ちゃんが?
「名前ちゃん、」
焦れたような、なぜか切実そうな悠人の呼びかけは無視して、差し出された手を握り返す。違和感の正体は多分、よそ行きというか他人行儀を感じさせる表情だったからだ。昔はそういう笑い方はしなかった。休み時間に教室の隅で大笑いが発生した時、中心にいつも悠人がいた。こういう顔は、しなかった。
「名前ちゃん」
「何、手繋ぐんでしょ。悠人が言ったんだよ」
「……うん」
会うのが久しぶりなせいか、変わってしまったところばっかり気になってしまう。小学生くらいまでは私の方が背が高かったし、力だって強かった。今じゃ、コレだ。背も手も、張り合えないくらいに差ができた。手袋をしていない手が記憶よりゴツゴツしていることには気付かなかったフリをする。
「悠ちゃん今背何センチ?」
「175……や、もうちょい伸びたかも」
「……」
「なに?カッコよくなってて驚いた?」
「……うん」
「エッ」
このかっこいいお兄さんの顔のどこから出たのか、ひっくり返った声に笑ってしまう。こちらを見下ろす、嬉しいのと期待するのとちょっと照れてるのがごちゃ混ぜの顔……小さい時から変わらない表情にホッとするのと同じくらいドキドキする。そう、カッコよくなった。妙に大人っぽくなってしまったのはやっぱり自転車を頑張ってるせいだろうか。悠ちゃん家のおばさんによると、悠人は強豪箱根学園で1年生ながらインターハイに出場するほどの実力らしい。隼人くんでさえできなかったことを悠人はやってのけた。それで一体全体箱根学園に入ってからの悠人に何があって、それでこんな……こんなお兄さんぽくなってしまったのか。本当に、見違えたっていうか……なんかこの横顔とか、知らない人みたいでドキドキする。
悠人が遠くに行ってしまった気がして寂しいのかもしれない。遠くに行ってしまったくせに、昔みたいに手を繋ごうとしてくるから。繋いだ手、その指を絡め直すと悠人の背中がびくりと跳ねた。
「えっ、ちょ」
「私、寄り道したい」
「いいけど」
家までまっすぐ歩いて返ってもいいけど、少しでも長く一緒にいて少しでも多く会ってない期間の話を聞きたい。悠人は絡まった指先に力を込めて、素っ気なく「名前ちゃんといると、なんか調子狂う」と言った。口を尖らした横顔が、懐かしく……久しぶりに見たような気がした。成長著しい幼馴染の変わらないところを見つけると安心する。悠人は小さい頃から拗ねたり照れ隠しの時はいつもこうだ。
ケーキ屋さんに手を繋いだまま入る。悠人はショーケースの小物ケーキに目を奪われたけど、私はその手を引っ張ってレジに向かう。今日は小物ケーキに用はない。
「すみません、予約していたケーキの引き取りなんですけど」
「は?」
「お誕生日ケーキですね、ご確認お願いします」
「は?」
悠人がしつこいくらいに「説明しろよ」って私の手を引くけど、私はそれを無視した。店員さんに出してもらったのは、最小サイズ3号のケーキ。お店の照明を受けて輝くチョコレートのデコレーション、チョコレートのプレート。「お誕生日おめでとう ゆうちゃん」の字に悠人は今度こそ「はあ!?」と大きな声を上げた。
「お金払うから待ってて」
「は!?ちょっと名前ちゃん」
悠人を向こうに追いやって、私は財布を開いた。店員さんはニコニコ笑顔で私たちの様子を眺めて、持ち歩き時間とフォークの数を確認した。
◼︎
公園にて。誰もいないベンチで箱を開けて、ウェットティッシュを用意する。
「お茶ありがと」
「……ちゃんと説明してよ」
足音と不機嫌そうな声に顔を上げると、むすくれた顔の悠人がいた。いくら断ってもケーキのお金を払うと言って聞かなかったから、どうにかなだめすかして悠人にはコンビニでお茶を買ってきてもらった。リクエスト通りの無糖の紅茶が冷え切った指を温めてくれる。
しかし説明と言われても……
「悠人の誕生日ケーキだよ」
「そ、れはわかるけど……!なんで黙って……」
「だっておばさんに聞いても、悠人年末いつ帰ってくるかわかんなかったから」
「う……」
「悠人来るなら4号でもよかったね」
「ひとりで食べるつもりだったの?」
「んーまあ、そう」
去年はコンビニでケーキを買って、ふたりで家の近所の公園で食べた。クリスマスの後、正月の前という微妙な時期、コンビニでそれらしいケーキがなくて、モンブランを買った。悠人は文句も言わずに食べたけど、私はその時来年はちゃんとしたデコレーションケーキを買おうと思った。悠人が家から遠い学校に進学して全然会えなくなるのは想定外だったけど。
そういうわけで、小さいけれども立派なホールケーキ……悠人の好きなチョコレートガナッシュのケーキが今、私たちの間にある。
「ハッピーバースデーの歌、歌ってあげようか?」
「間に合ってる」
「ローソク、欲しかった?」
「逆に聞くけど、小さい頃みたいにフーして欲しかった?」
「うん」
私たちは顔を見合わせて笑った。昔、新開家のリビングには嬉しそうな顔で蝋燭を吹き消す悠人の写真が飾られていた。今も飾ってあるのだろうか。ふたりとも自転車頑張ってるみたいだから、今は自転車の写真ばっかりかもしれないな。
どうぞと私が勧めてようやく悠人はフォークを手に取った。
それから美味しい美味しいと言い合って、時折冷えた体を紅茶で温めながら食べ進めた。小さいケーキはふたりがかりですぐ食べ終えてしまって、ケーキはもうプレートしか残っていない。新開家でどうかは知らないが、苗字家ではそれはお誕生日の人の特権だった。
「悠人、それあげる」
悠人は黙ったままだったけど、大事そうにチョコプレートをつまみ上げてその文面をもう一度眺めた。お誕生日おめでとうの字。なんだか照れてしまって小さい頃の呼び方で書いてもらったけど。
「ま、悪くない誕生日だったかも」
悠人が絶対に甘いだろうそれをぱきっと噛んで、破顔する。「悪くなかった」なんて、言い方してるけどその顔を見ればすぐにわかる。照れ隠しだ。だから私は何も言わずに齧られてなくなるチョコプレートを見ていた。
「……来年も祝ってくれる?」
これも照れ隠し。でもあまりにもそっけない言い方で、笑うのは悪いと思ったけど我慢ができなかった。お兄さんっぽくなってしまったけど、こういうところは小さい頃から変わらない。
「来年、悠人に彼女がいなかったらね」
「ハァ!?何それ、っていうか」
ぐいっと悠人に肩を掴まれる。驚いて至近距離の顔を見る。
「オレが名前ちゃんの彼氏になるのはなし?」
今度は笑えなかった。だって、私を見る悠人の赤い目が真剣でこれ以上なくマジだって訴えかけてきたから。頷いたらどうなるんだろうって興味が先にたち、私は悠人の真っ赤な頬を見てわずかに頷いた。
「……なんでこんなとこにいるの?」
冬休み。塾の冬季講習は30日、今日が最終日だった。ため息吐きながら校舎を出て、真っ先に目に入った……車止めアーチに寄っかかって携帯片手に誰かを待っている人。悠人だとすぐに気づいたけど反応は遅れた。だって、悠人がこんなとこにいると思わなくて。
「せっかく迎えにきたのにひどくない?」
「……迎え?」
「そ、一緒に帰ろ」
口を開けた間抜け面で見上げる私を悠人が笑う。箱根の学校に行ってる、私の幼馴染。
「帰ってきてたの?」
「まーね」
悠人が携帯をしまって、「帰ろうよ」と口にする。家が近所だから、わざわざ別々に帰る理由もない。同じように冬季講習を終えた塾生がチラチラとこちらを見ていた。明らかに私でなく、悠人を見ている。
……まあ確かに、カッコ良くなったかも。悠人は周りの人の視線に気づいていないのか、無視しているのか「名前ちゃん家行ったら塾行ったって言うから。あー寒かった」と文句言いながら歩き出す。私はこっそり隣を歩く悠人の顔を見上げた。背が伸びたせいで見上げる横顔は随分遠くなってしまった。
「外で待ってるからだよ。その辺の店入ってればよかったのに」
「だって、驚いたでしょ」
「まあ……」
子供の頃と会話のテンポは変わらない。なのに笑った顔が、あんまり子供っぽくない。こうして見ると、なんだか知らない人みたいだ。高校生になってからメールのやり取りばかりだったから、顔を見るどころか声を聞くのも久しぶりだ。私の記憶の中の悠人は小さくてすらっとしてて笑った顔が子供っぽい幼馴染のままなのに、隣を歩く悠人は全く知らない男の人に見える。ドキドキしている。が、それを悠人に悟られたくないと思った。
「なんか寄り道する?」
大通りを1本外れて他の塾生の姿がなくなった所で、悠人は当然のように手のひらを差し出した。こちらへ。幼稚園児の頃から何も変わっていないつもりなのかもしれない。でも、いくら人目がないからって、ただの幼馴染同士で手を繋ぐのは、ちょっとどうかと思う。
「あのね、悠ちゃん……」
「……高校生にもなって、手繋いで帰るのはナシ?」
悠人は先回りしてニコッと笑って見せた。その表情の違和感の正体を探り当てるより先に、私は差し出された指先のわずかな震えに気づいた。緊張している、あの、悠ちゃんが?
「名前ちゃん、」
焦れたような、なぜか切実そうな悠人の呼びかけは無視して、差し出された手を握り返す。違和感の正体は多分、よそ行きというか他人行儀を感じさせる表情だったからだ。昔はそういう笑い方はしなかった。休み時間に教室の隅で大笑いが発生した時、中心にいつも悠人がいた。こういう顔は、しなかった。
「名前ちゃん」
「何、手繋ぐんでしょ。悠人が言ったんだよ」
「……うん」
会うのが久しぶりなせいか、変わってしまったところばっかり気になってしまう。小学生くらいまでは私の方が背が高かったし、力だって強かった。今じゃ、コレだ。背も手も、張り合えないくらいに差ができた。手袋をしていない手が記憶よりゴツゴツしていることには気付かなかったフリをする。
「悠ちゃん今背何センチ?」
「175……や、もうちょい伸びたかも」
「……」
「なに?カッコよくなってて驚いた?」
「……うん」
「エッ」
このかっこいいお兄さんの顔のどこから出たのか、ひっくり返った声に笑ってしまう。こちらを見下ろす、嬉しいのと期待するのとちょっと照れてるのがごちゃ混ぜの顔……小さい時から変わらない表情にホッとするのと同じくらいドキドキする。そう、カッコよくなった。妙に大人っぽくなってしまったのはやっぱり自転車を頑張ってるせいだろうか。悠ちゃん家のおばさんによると、悠人は強豪箱根学園で1年生ながらインターハイに出場するほどの実力らしい。隼人くんでさえできなかったことを悠人はやってのけた。それで一体全体箱根学園に入ってからの悠人に何があって、それでこんな……こんなお兄さんぽくなってしまったのか。本当に、見違えたっていうか……なんかこの横顔とか、知らない人みたいでドキドキする。
悠人が遠くに行ってしまった気がして寂しいのかもしれない。遠くに行ってしまったくせに、昔みたいに手を繋ごうとしてくるから。繋いだ手、その指を絡め直すと悠人の背中がびくりと跳ねた。
「えっ、ちょ」
「私、寄り道したい」
「いいけど」
家までまっすぐ歩いて返ってもいいけど、少しでも長く一緒にいて少しでも多く会ってない期間の話を聞きたい。悠人は絡まった指先に力を込めて、素っ気なく「名前ちゃんといると、なんか調子狂う」と言った。口を尖らした横顔が、懐かしく……久しぶりに見たような気がした。成長著しい幼馴染の変わらないところを見つけると安心する。悠人は小さい頃から拗ねたり照れ隠しの時はいつもこうだ。
ケーキ屋さんに手を繋いだまま入る。悠人はショーケースの小物ケーキに目を奪われたけど、私はその手を引っ張ってレジに向かう。今日は小物ケーキに用はない。
「すみません、予約していたケーキの引き取りなんですけど」
「は?」
「お誕生日ケーキですね、ご確認お願いします」
「は?」
悠人がしつこいくらいに「説明しろよ」って私の手を引くけど、私はそれを無視した。店員さんに出してもらったのは、最小サイズ3号のケーキ。お店の照明を受けて輝くチョコレートのデコレーション、チョコレートのプレート。「お誕生日おめでとう ゆうちゃん」の字に悠人は今度こそ「はあ!?」と大きな声を上げた。
「お金払うから待ってて」
「は!?ちょっと名前ちゃん」
悠人を向こうに追いやって、私は財布を開いた。店員さんはニコニコ笑顔で私たちの様子を眺めて、持ち歩き時間とフォークの数を確認した。
◼︎
公園にて。誰もいないベンチで箱を開けて、ウェットティッシュを用意する。
「お茶ありがと」
「……ちゃんと説明してよ」
足音と不機嫌そうな声に顔を上げると、むすくれた顔の悠人がいた。いくら断ってもケーキのお金を払うと言って聞かなかったから、どうにかなだめすかして悠人にはコンビニでお茶を買ってきてもらった。リクエスト通りの無糖の紅茶が冷え切った指を温めてくれる。
しかし説明と言われても……
「悠人の誕生日ケーキだよ」
「そ、れはわかるけど……!なんで黙って……」
「だっておばさんに聞いても、悠人年末いつ帰ってくるかわかんなかったから」
「う……」
「悠人来るなら4号でもよかったね」
「ひとりで食べるつもりだったの?」
「んーまあ、そう」
去年はコンビニでケーキを買って、ふたりで家の近所の公園で食べた。クリスマスの後、正月の前という微妙な時期、コンビニでそれらしいケーキがなくて、モンブランを買った。悠人は文句も言わずに食べたけど、私はその時来年はちゃんとしたデコレーションケーキを買おうと思った。悠人が家から遠い学校に進学して全然会えなくなるのは想定外だったけど。
そういうわけで、小さいけれども立派なホールケーキ……悠人の好きなチョコレートガナッシュのケーキが今、私たちの間にある。
「ハッピーバースデーの歌、歌ってあげようか?」
「間に合ってる」
「ローソク、欲しかった?」
「逆に聞くけど、小さい頃みたいにフーして欲しかった?」
「うん」
私たちは顔を見合わせて笑った。昔、新開家のリビングには嬉しそうな顔で蝋燭を吹き消す悠人の写真が飾られていた。今も飾ってあるのだろうか。ふたりとも自転車頑張ってるみたいだから、今は自転車の写真ばっかりかもしれないな。
どうぞと私が勧めてようやく悠人はフォークを手に取った。
それから美味しい美味しいと言い合って、時折冷えた体を紅茶で温めながら食べ進めた。小さいケーキはふたりがかりですぐ食べ終えてしまって、ケーキはもうプレートしか残っていない。新開家でどうかは知らないが、苗字家ではそれはお誕生日の人の特権だった。
「悠人、それあげる」
悠人は黙ったままだったけど、大事そうにチョコプレートをつまみ上げてその文面をもう一度眺めた。お誕生日おめでとうの字。なんだか照れてしまって小さい頃の呼び方で書いてもらったけど。
「ま、悪くない誕生日だったかも」
悠人が絶対に甘いだろうそれをぱきっと噛んで、破顔する。「悪くなかった」なんて、言い方してるけどその顔を見ればすぐにわかる。照れ隠しだ。だから私は何も言わずに齧られてなくなるチョコプレートを見ていた。
「……来年も祝ってくれる?」
これも照れ隠し。でもあまりにもそっけない言い方で、笑うのは悪いと思ったけど我慢ができなかった。お兄さんっぽくなってしまったけど、こういうところは小さい頃から変わらない。
「来年、悠人に彼女がいなかったらね」
「ハァ!?何それ、っていうか」
ぐいっと悠人に肩を掴まれる。驚いて至近距離の顔を見る。
「オレが名前ちゃんの彼氏になるのはなし?」
今度は笑えなかった。だって、私を見る悠人の赤い目が真剣でこれ以上なくマジだって訴えかけてきたから。頷いたらどうなるんだろうって興味が先にたち、私は悠人の真っ赤な頬を見てわずかに頷いた。
