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夏も終わりかけ、新学期。自転車部の練習を見学するにはまだまだ暑すぎる気候だが、私は変わらず校舎内からの見学しかしないから関係のないことだった。
ここは東校舎の2階、誰も来ない教室は外練見学の穴場。春夏秋冬元気よく平地の練習に出ていく部員の姿がよく見えた。
今年も自転車競技部の代替わりは既に終わったらしく、1年前と同じような若干ギクシャクした空気が見受けられる。毎年新チームの走り出しが危なっかしいのはチームハコガクの特徴かも。去年は心配で不安で仕方なかったのに、今年は呑気に見下ろしている。
そう、インターハイが終わった。
同級生のうち何人かは夏休みの旅行を兼ねて応援に行ったらしいが、私は行かなかった。特に結果を調べることもしなかった。夏休み明け、校舎に飾られた垂れ幕で自転車競技部がインターハイで総合2位だったことを知った。
垂れ幕を見上げて真っ先に思ったのはこれは、「頑張ったね」でいいのかなということだった。優勝を目指しているのは知っていた。そのために毎日厳しい練習を積んでいた。
2位だって十分にすごい。でも彼が望む結果ではなかっただろうなと思うと、他のクラスメイトがしたみたいに「インハイ2位おめでとう!」とは言えなかった。もしそうやって軽く声をかけて困った顔をされたら、立ち直れないと思ったから。
おじさんへの義理で買ったレターセットは、未開封のまま、自宅の引き出しで眠っている。あれはもう、自分の中でファンレター専用みたいになっているから、他の目的にもなんとなく使いづらい。書くことがないので多分一生未開封のままだ。
引き出しを開けて私は未開封のそれを見つめる。深い青色に銀の流星。やっぱりインハイ前に「頑張ってね」の手紙を送れば良かったかな。それか「インハイお疲れさまでした」の手紙。送らないって決めたはずなのに、今になって気持ちはグラグラ揺らいでいる。
ここは東校舎の2階、誰も来ない教室は外練見学の穴場。春夏秋冬元気よく平地の練習に出ていく部員の姿がよく見えた。
今年も自転車競技部の代替わりは既に終わったらしく、1年前と同じような若干ギクシャクした空気が見受けられる。毎年新チームの走り出しが危なっかしいのはチームハコガクの特徴かも。去年は心配で不安で仕方なかったのに、今年は呑気に見下ろしている。
そう、インターハイが終わった。
同級生のうち何人かは夏休みの旅行を兼ねて応援に行ったらしいが、私は行かなかった。特に結果を調べることもしなかった。夏休み明け、校舎に飾られた垂れ幕で自転車競技部がインターハイで総合2位だったことを知った。
垂れ幕を見上げて真っ先に思ったのはこれは、「頑張ったね」でいいのかなということだった。優勝を目指しているのは知っていた。そのために毎日厳しい練習を積んでいた。
2位だって十分にすごい。でも彼が望む結果ではなかっただろうなと思うと、他のクラスメイトがしたみたいに「インハイ2位おめでとう!」とは言えなかった。もしそうやって軽く声をかけて困った顔をされたら、立ち直れないと思ったから。
おじさんへの義理で買ったレターセットは、未開封のまま、自宅の引き出しで眠っている。あれはもう、自分の中でファンレター専用みたいになっているから、他の目的にもなんとなく使いづらい。書くことがないので多分一生未開封のままだ。
引き出しを開けて私は未開封のそれを見つめる。深い青色に銀の流星。やっぱりインハイ前に「頑張ってね」の手紙を送れば良かったかな。それか「インハイお疲れさまでした」の手紙。送らないって決めたはずなのに、今になって気持ちはグラグラ揺らいでいる。
