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この春入ってきた1年生がかわいすぎる。とにかく全員可愛い。初々しくてがんばりやさんで、小野田達選手のことをすごく慕ってくれている。いちマネージャーの私のことも校内で見かけると名前さん!名前さん!って寄ってきてくれて、とんでもなくかわいい。胸を押さえて蹲ることしかできない。どうしちゃったんだろう。去年がクソ生意気な鏑木だったから相対的に可愛く見えるのかしら。頼りになる先輩達にメールで相談だ。
『六代くんも木中くんも他の子もみーーーーんなすっごくかわいいんです、どうしてなんでしょう!?アイドルの原石でしょうか?事務所に履歴書出すように勧めた方がいいですかね!?』
青八木さんからすぐに返信。
『安心しろ、おれも鏑木のことは死ぬほどバカだが死ぬほど可愛く思っていた。そういうものだ』
『履歴書はやめておけ。インハイに出れなくなったら困るだろう』
……そうなんだ!?夏までひたすら鏑木に振り回されているイメージだったが、確かにインターハイのあとはうるさい犬みたいにまとわりつかれていたかも。……じゃあ一個下の鏑木がクソ生意気に見えていたように、一個上の先輩である古賀さん(一個上の先輩達でいちばん仕事を教えてくれて、関わりがあったのは古賀さん)からは私がクソ生意気に見えていたのかしら。怖くて聞けない。
田所さんからは着信があった。最高学年になってみんな頑張っていることを伝えると嬉しそうにしていた。どうしても鳴子の活躍を多めに伝えてしまうのは仕方ないだろう。
「あー、そのだな……疲れてるんだよ。最高学年でいらない気を張ってんだろ。寝ろ!」
……田所さんらしからぬ珍しく煮え切らない返事。私にとっての六代くんたち、青八木さんにとっての鏑木と違い、田所さんにとって私や鳴子は可愛くなかったのかも……鳴子はクソ失礼だったし、私も迷惑ばかりかけていた。いいんだ、鳴子と私は2年生になる時「先輩達にもらったものは後輩に返していこう」と約束した仲。不出来な後輩だったかわりに、後輩は特別可愛がっていこう。
@@@
20歳になってお酒が飲めるようになった。あんまり強く無いけど、先輩達が感慨深い様子で飲みに行こうと誘ってくれたのが嬉しくてホイホイついていく。田所さんがジョッキをテーブルに下ろし、私は予想外に数年前の答え合わせを得た。
「……悪かったな。お前が悩んでる時に曖昧な逃げ方しちまって。あの時は言えなかったが」
「……名前オッサンに告白でもしたんか?」
「えっどうだろう……どの時ですか?」
「高3の時だ」
「なんで青八木さんがわかるんですか!?」
「あの時は言えなかったが、鳴子も名前も死ぬほど可愛かった!!食っちまおうかと思ったくらい!!マジでだ!」
「なんやオッサン急にイ!!」
「そうだろ青八木!」
「オレも鏑木は食えると思った。可愛すぎて」
「エッもしかして私が高3の時のお悩みの件ですか!?」
「お前も六代だか木中だか、食っちまいたいくらいくらい可愛かっただろ!?」
「ハイ!口に入れても痛く無いと思ってます!」
「ボケそれを言うなら目や!」
「口にも目にも入れられます!」
「入れるな!」
鳴子がビシバシ突っ込んでくるが、私はそれどころではなかった。田所さんも、私たちのこと死ぬほどかわいいと思ってたんだ……!高3のあの日、悩んでいたのが嘘みたいだ。ぱあっと視界が明るくなって、アルコールのおかげか体温もグッと上がるのを感じる。
「私もあの時言えなかったんですけど!2個上の先輩って……田所さん達って、とんでもなく大人でカッコよくて頼もしく見えてました!高3になって、改めて実感して!鳴子も言ってたでしょ、ね!!」
「ほんま最悪こっち巻き込むなや名前お前あとで覚悟せえよ」
「わあ鳴子、顔が真っ赤だ」
「うっさいわマジで!!」
『六代くんも木中くんも他の子もみーーーーんなすっごくかわいいんです、どうしてなんでしょう!?アイドルの原石でしょうか?事務所に履歴書出すように勧めた方がいいですかね!?』
青八木さんからすぐに返信。
『安心しろ、おれも鏑木のことは死ぬほどバカだが死ぬほど可愛く思っていた。そういうものだ』
『履歴書はやめておけ。インハイに出れなくなったら困るだろう』
……そうなんだ!?夏までひたすら鏑木に振り回されているイメージだったが、確かにインターハイのあとはうるさい犬みたいにまとわりつかれていたかも。……じゃあ一個下の鏑木がクソ生意気に見えていたように、一個上の先輩である古賀さん(一個上の先輩達でいちばん仕事を教えてくれて、関わりがあったのは古賀さん)からは私がクソ生意気に見えていたのかしら。怖くて聞けない。
田所さんからは着信があった。最高学年になってみんな頑張っていることを伝えると嬉しそうにしていた。どうしても鳴子の活躍を多めに伝えてしまうのは仕方ないだろう。
「あー、そのだな……疲れてるんだよ。最高学年でいらない気を張ってんだろ。寝ろ!」
……田所さんらしからぬ珍しく煮え切らない返事。私にとっての六代くんたち、青八木さんにとっての鏑木と違い、田所さんにとって私や鳴子は可愛くなかったのかも……鳴子はクソ失礼だったし、私も迷惑ばかりかけていた。いいんだ、鳴子と私は2年生になる時「先輩達にもらったものは後輩に返していこう」と約束した仲。不出来な後輩だったかわりに、後輩は特別可愛がっていこう。
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20歳になってお酒が飲めるようになった。あんまり強く無いけど、先輩達が感慨深い様子で飲みに行こうと誘ってくれたのが嬉しくてホイホイついていく。田所さんがジョッキをテーブルに下ろし、私は予想外に数年前の答え合わせを得た。
「……悪かったな。お前が悩んでる時に曖昧な逃げ方しちまって。あの時は言えなかったが」
「……名前オッサンに告白でもしたんか?」
「えっどうだろう……どの時ですか?」
「高3の時だ」
「なんで青八木さんがわかるんですか!?」
「あの時は言えなかったが、鳴子も名前も死ぬほど可愛かった!!食っちまおうかと思ったくらい!!マジでだ!」
「なんやオッサン急にイ!!」
「そうだろ青八木!」
「オレも鏑木は食えると思った。可愛すぎて」
「エッもしかして私が高3の時のお悩みの件ですか!?」
「お前も六代だか木中だか、食っちまいたいくらいくらい可愛かっただろ!?」
「ハイ!口に入れても痛く無いと思ってます!」
「ボケそれを言うなら目や!」
「口にも目にも入れられます!」
「入れるな!」
鳴子がビシバシ突っ込んでくるが、私はそれどころではなかった。田所さんも、私たちのこと死ぬほどかわいいと思ってたんだ……!高3のあの日、悩んでいたのが嘘みたいだ。ぱあっと視界が明るくなって、アルコールのおかげか体温もグッと上がるのを感じる。
「私もあの時言えなかったんですけど!2個上の先輩って……田所さん達って、とんでもなく大人でカッコよくて頼もしく見えてました!高3になって、改めて実感して!鳴子も言ってたでしょ、ね!!」
「ほんま最悪こっち巻き込むなや名前お前あとで覚悟せえよ」
「わあ鳴子、顔が真っ赤だ」
「うっさいわマジで!!」
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