青く光っている
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私たちが3年生になる春。弓射くんはロード初レースにて、上水工業に圧勝した。デビュー戦とは思えないほどの圧倒的勝利に、観客みんな呆然としていた。
弓射くんはゴールした後、何かを探してキョロキョロした後、ゴールの少し先にいる私を見つけて寄ってきた。今日は特に日差しが強く、レース用のサングラスは色濃く視線を隠している。顔が見えなかったのか、私の帽子を持ち上げる。汗がすごいな。
日焼け対策で首にかけてたタオルを外して、滝のような勢いの汗を拭いてやる。拭っても追いつかない。やけになって身を乗り出すと、タオルは弓射くんに回収されて、それを追って目が合った。
「名前ちゃん」
レース中に叫びまくったのか激しい運動のせいか、声は掠れている。水、と思ってショルダーバッグを漁ろうとした手は掴んで止められる。あれだけ走ってまだ喋ろうとするなんて、本当に元気だな。
「み、見てた?」
「見てたも何も……みんな弓射くんを見てたよ。すごすぎて」
ほら、と周辺を見るように促すと、私の周りの人だけでなくコースを挟んで反対サイドの観客もみんな弓射くんに夢中だった。見たか、これがMTBインターハイ2連覇中の 山の皇帝 雉弓射だぞ、私の……一応、幼馴染だ。弓射くん本人がそう言ってるんだから思い込みでも嘘でもない。
「名前ちゃんも」
「私?」
「やっぱオレの方がいいよね?」
周辺の観客から悲鳴みたいな歓声が上がった。ずいぶん思わせぶりな発言。何が言いたいのかしばらく考えて、数ヶ月前のやり取りを思い出す。弓射くんと上水工を比べて、珍しく弓射くんが拗ねた。ずいぶん根に持つなと思ったが、どっちが上かなんてそう簡単には変わらない。笑って「当たり前でしょ」と返す。小学生の時から知り合いの弓射くんと、最近下心(原作の展開を知るという意味で)で情報収集を始めたばかりの他校のチームは比べるまでもない。そういう意味での「当たり前」だ。
「……だよね!」
小学生の時から変わらない笑顔だった。体を屈めて顔を寄せて、それから取り上げられた帽子が返ってくる。肩に腕が回され、ぎゅうぎゅう絞められる。だから、レースハイだとしても距離がおかしいって。
弓射くんはゴールした後、何かを探してキョロキョロした後、ゴールの少し先にいる私を見つけて寄ってきた。今日は特に日差しが強く、レース用のサングラスは色濃く視線を隠している。顔が見えなかったのか、私の帽子を持ち上げる。汗がすごいな。
日焼け対策で首にかけてたタオルを外して、滝のような勢いの汗を拭いてやる。拭っても追いつかない。やけになって身を乗り出すと、タオルは弓射くんに回収されて、それを追って目が合った。
「名前ちゃん」
レース中に叫びまくったのか激しい運動のせいか、声は掠れている。水、と思ってショルダーバッグを漁ろうとした手は掴んで止められる。あれだけ走ってまだ喋ろうとするなんて、本当に元気だな。
「み、見てた?」
「見てたも何も……みんな弓射くんを見てたよ。すごすぎて」
ほら、と周辺を見るように促すと、私の周りの人だけでなくコースを挟んで反対サイドの観客もみんな弓射くんに夢中だった。見たか、これがMTBインターハイ2連覇中の
「名前ちゃんも」
「私?」
「やっぱオレの方がいいよね?」
周辺の観客から悲鳴みたいな歓声が上がった。ずいぶん思わせぶりな発言。何が言いたいのかしばらく考えて、数ヶ月前のやり取りを思い出す。弓射くんと上水工を比べて、珍しく弓射くんが拗ねた。ずいぶん根に持つなと思ったが、どっちが上かなんてそう簡単には変わらない。笑って「当たり前でしょ」と返す。小学生の時から知り合いの弓射くんと、最近下心(原作の展開を知るという意味で)で情報収集を始めたばかりの他校のチームは比べるまでもない。そういう意味での「当たり前」だ。
「……だよね!」
小学生の時から変わらない笑顔だった。体を屈めて顔を寄せて、それから取り上げられた帽子が返ってくる。肩に腕が回され、ぎゅうぎゅう絞められる。だから、レースハイだとしても距離がおかしいって。
