去る春、君の声だけが在るIF
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「ん〜あと5分……」
「この状況でまだ寝ようとすんな!」
目が覚めた時(バシさんに起こされて)、私たちは謎の部屋にいた。白い内装、家具は大きなベッドだけ。箱根学園にこういう部屋があるのは知らなかったな。そして壁に掲げられた「おっぱい揉まないと出られない部屋」の文字。あちゃー。
バシさんは壁を見上げて絶句した。男子高校生には刺激の強い文言だった。私は窓もないドアもない部屋を見渡して呟く。退路なし。本当にその言葉の通り、揉まなければ出られないのだろう。ピュアな男子高校生を狙う悪辣な手口。ダメージ効果は抜群。思わず感心してしまう。
「すごいね、悪趣味だ」
「バカ、お前そんなこと言ってる場合じゃ」
「え?揉めばいいんでしょ?揉めば」
「お前な」
バシさんは怖い顔でこちらを見下ろした。おっ「ご指導」モードだ。後輩たちが舐めた態度とった時と同じ。「自分が何言ってるのかわかってんのか」って口で厳しく叱られて、それから自転車の実力でわからされるのだろう。指導力を買われ幹部入りしただけあり、凄みがある。ただし、この部屋を出ないことには自転車にも乗れないので全然怖くない。もっと過激な肉体ぶつかり合いバトルたったら、さすがの私も泣いてたかもしれないけど、ラッキーなことに今回は揉むか揉まれるかのバトル。口で丸め込んでしまえば、バシさんはきっと無理強いはしてこない。はずだ。これは勝ったね!
私はなるべく呑気そうに話しかける。「こんなイタズラには全然動じていませんよ」のアピールだ。
「バシさんは努力で育てた立派な胸筋をおっぱい呼ばわりされて嫌かもしれないけど……」
「は?」
地獄の底みたいな声がした。まさかと思って、190越えの長身を睨み上げる。バシさんがたじろいだ。
「待て、お前まさか」
「バシさんの方が『まさか』だよ」
私が壁に掲げられた文字を指差すとバシさんは露骨に動揺した。普段レース中あれだけファスナー壊して前全開で走ってる男とは思えない動揺ぶりで、自分の体を守るような仕草で一歩後ずさる。私は盛大にため息をついて見せた。
「……バシさん名前のおっぱい揉むつもりだったの?さいてー」
「バッ……ンなわけ!」
「じゃあ何。言っとくけどバシさんは部則違反したらレース出場できないんだからね。不純異性交遊は体育会規則に反するんだからね?おわかり?」
「ぐっ……」
「わかったなら、大人しく揉まれてください」
反論一切なし。混乱する頭に正論のように暴論を次々叩きつけられ、言葉に詰まっている。よし、計画通り!本当にバシさんの方に「揉む気」があったかは定かでないが、無事私は「揉まれる」方を回避した。いやー、楽勝でした。
バシさんはこの世の終わりみたいな顔をして、「クソ、最悪だ……」と呻いて大きな両手で顔を覆ってしまった。そんなに嫌か。嫌でしょうね。私だって揉まれる側だったら嫌だし……
「じゃ、覚悟はいい?」
「いいわけねーだろ」
「この状況で逃げようとするの?腹括って、男らしくいこうぜ♡」
「ぐっ……」
バシさんは不満げな声と共に両手を下ろす。こちらを睨みつける眼光は鋭いが、ちっとも怖くない。
「お前後で覚えてろよ……」
「私の記憶力はレイさんお墨付きなので」
もちろん、悪い方でだ。私は手を伸ばす。険しい顔のまま、バシさんがごくりと喉を鳴らした。もに。
「この状況でまだ寝ようとすんな!」
目が覚めた時(バシさんに起こされて)、私たちは謎の部屋にいた。白い内装、家具は大きなベッドだけ。箱根学園にこういう部屋があるのは知らなかったな。そして壁に掲げられた「おっぱい揉まないと出られない部屋」の文字。あちゃー。
バシさんは壁を見上げて絶句した。男子高校生には刺激の強い文言だった。私は窓もないドアもない部屋を見渡して呟く。退路なし。本当にその言葉の通り、揉まなければ出られないのだろう。ピュアな男子高校生を狙う悪辣な手口。ダメージ効果は抜群。思わず感心してしまう。
「すごいね、悪趣味だ」
「バカ、お前そんなこと言ってる場合じゃ」
「え?揉めばいいんでしょ?揉めば」
「お前な」
バシさんは怖い顔でこちらを見下ろした。おっ「ご指導」モードだ。後輩たちが舐めた態度とった時と同じ。「自分が何言ってるのかわかってんのか」って口で厳しく叱られて、それから自転車の実力でわからされるのだろう。指導力を買われ幹部入りしただけあり、凄みがある。ただし、この部屋を出ないことには自転車にも乗れないので全然怖くない。もっと過激な肉体ぶつかり合いバトルたったら、さすがの私も泣いてたかもしれないけど、ラッキーなことに今回は揉むか揉まれるかのバトル。口で丸め込んでしまえば、バシさんはきっと無理強いはしてこない。はずだ。これは勝ったね!
私はなるべく呑気そうに話しかける。「こんなイタズラには全然動じていませんよ」のアピールだ。
「バシさんは努力で育てた立派な胸筋をおっぱい呼ばわりされて嫌かもしれないけど……」
「は?」
地獄の底みたいな声がした。まさかと思って、190越えの長身を睨み上げる。バシさんがたじろいだ。
「待て、お前まさか」
「バシさんの方が『まさか』だよ」
私が壁に掲げられた文字を指差すとバシさんは露骨に動揺した。普段レース中あれだけファスナー壊して前全開で走ってる男とは思えない動揺ぶりで、自分の体を守るような仕草で一歩後ずさる。私は盛大にため息をついて見せた。
「……バシさん名前のおっぱい揉むつもりだったの?さいてー」
「バッ……ンなわけ!」
「じゃあ何。言っとくけどバシさんは部則違反したらレース出場できないんだからね。不純異性交遊は体育会規則に反するんだからね?おわかり?」
「ぐっ……」
「わかったなら、大人しく揉まれてください」
反論一切なし。混乱する頭に正論のように暴論を次々叩きつけられ、言葉に詰まっている。よし、計画通り!本当にバシさんの方に「揉む気」があったかは定かでないが、無事私は「揉まれる」方を回避した。いやー、楽勝でした。
バシさんはこの世の終わりみたいな顔をして、「クソ、最悪だ……」と呻いて大きな両手で顔を覆ってしまった。そんなに嫌か。嫌でしょうね。私だって揉まれる側だったら嫌だし……
「じゃ、覚悟はいい?」
「いいわけねーだろ」
「この状況で逃げようとするの?腹括って、男らしくいこうぜ♡」
「ぐっ……」
バシさんは不満げな声と共に両手を下ろす。こちらを睨みつける眼光は鋭いが、ちっとも怖くない。
「お前後で覚えてろよ……」
「私の記憶力はレイさんお墨付きなので」
もちろん、悪い方でだ。私は手を伸ばす。険しい顔のまま、バシさんがごくりと喉を鳴らした。もに。
