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天海春香を語るのに明るく笑顔に遠距離通勤は欠かせなかったのは何年前のことだろうか。さすがにトップアイドルの1人として日々仕事にも恵まれるようになってからは毎日遠距離通勤するわけにも行かなくなってプロデューサーさんと一緒に住むようになった。見かけ上はプロデューサーとアイドルの同居、でも本当はもっと特別な関係の同棲。
電気がついてる部屋はいくつもあるけれど外から見ても自分たちの部屋はすぐにわかる。どんなにお仕事で疲れて遅くに帰ってきてもその明かりでほっとする。プロデューサーさんがここだよ、おかえりって言ってくれてるみたいにそこだけ一際暖かく光っているように見えるのはどうしてだろう。
「ただいまー」
「お帰りなさい」
一度止まった包丁の音が再開して、笑顔になる。嬉しいな、今日のご飯は何だろう。
「春香、おかえり。今日はどうだった?」
キッチンに顔を出すと人参、じゃがいも、玉ねぎが形良く切られて並んでいた。仕事の話をちょっとして、それから今日のごはん、何ですか?って聞くとにっこり笑ってシチューにしようと思うけど、どう?って返される。
「嬉しいです!私、名前さんのシチュー大好きで……」
「市販のルーだから誰でも作れるよ」
「自分で作るのも好きなんですけどなんか違うっていうか……クリームとコーンクリームの違いってわけじゃないと思うんですけど……」
名前さんの作ってくれたご飯だから特別なんですよって思いついても言うのが恥ずかしくて黙ってしまう。名前さんは笑ってお風呂できてるから入っておいでよと言った。
赤い顔を隠すようにお風呂に入ってバスボムを落として、鼻まで沈む。特別な関係だけど名前さんと私の間にはつなぎとめる具体的な何かが何にもない。それどころかこれって本当に名前さんの迷惑じゃないかなって不安になるときもあるし、名前さんはプロデューサーだからアイドルの私のわがままに付き合ってくれてるだけなのかもと思うときもある。そろそろのぼせそうなところで名前さんが春香、ご飯できたよって声をかけてくれた。勢いよく立ち上がる。名前さんは私の考えなんて全部、見透かしてるみたい。
髪を乾かして席に着くとそのタイミングでシチューとパセリをちらしたガーリックライスが出される。あのご飯できたよ、も「そろそろお風呂でたら?」の代わりの言葉だってわかってますます恥ずかしい。名前さんはそのままサラダや飲み物を並べて、「ご飯にしよう」と目を合わせて微笑んだ。
「はい、いただきます!」
「召し上がれ」
名前さんに教わった通りにサラダから食べて、そのあとたんぱく質、最後は糖質。おいしくてどんどん食べてしまうけど、今日あったことを話すのにも夢中になる。
名前さんと私はプロデューサーとアイドルという関係だけどお互いキャリアを積んだ今は名前さんは新人アイドルを任せられているし、私の方にも駆け出しプロデューサーさんが付いていることが多い。前みたいにずっと一緒に2人でお仕事してるわけじゃないから、こうやって今日あったことを一から十まで報告してしまう。
名前さんはにこにこして聞いてくれるし困っていたらアドバイスもくれる。名前さんも今日こんなことがあったよとか前にお仕事でお世話になった人に会った話をしてくれる。
何より、疲れた時「春香、今日は疲れた」って正直に言ってくれるのが頼られてるっていうか甘えられてるみたいで嬉しくなる。新人さんに嫉妬してるわけじゃないけど、きっと彼女には言ってないと思うから。
「春香、」
「そしたら響ちゃんが……どうかしました?」
「ほっぺ、ついてるよ」
「ええっ」
慌ててごしごしと擦ると、名前さんは逆だよ、と笑って身を乗り出した。思わず固まると、そっと拭われる。顔が近い、名前さんの意外と長い睫毛が瞬き、ふっといつもつけてる香水のいい匂いがした。
「春香はなんていうか、変わらないね」
固まったままの私を置いて、そのまま名前さんは席に座り直した。
「そう……ですか?」
「はじめて会った時と比べたら確かにお姉さんになったけど、春香はずっと春香のままだね」
名前さんがニコッと笑うと目が細くなって優しい印象になる。何の含みもない、ただただ優しい笑顔がすごく恥ずかしい。私がアイドルになってからずっと一緒にいる人だから何もかも見透かされてるみたいな気持ちになってしまう。
「つまり、ずっとカワイイってことなんだけどね」
「も~何なんですかぁ!!」
思わずスプーンを握りしめて大きな声を出したけど、名前さんは笑顔のままだ。
「春香は怒った顔も泣いてる顔もかわいいけど、笑顔が1番なんだから、落ち着いて」
「はい……」
「あ、こないだ他所への差し入れにゼリーとプリンを買ったんだけどね。それがなかなか好評だから今日は買ってみたよ。食事に気を使うのも大事だけどデザートもたまにはいいんじゃないかな」
「プリンとゼリーですか!わー楽しみです!」
一瞬でぱっと笑顔になった私を見て名前さんは今度は声を出して笑った。ああ、この人の思い通りだって気づくけど全然嫌な感じはしない。だって、私はもう、この人が私の笑顔が好きって言ってくれるなら、いつまでもどこまでも笑顔で隣にいたいって思ってるから。
電気がついてる部屋はいくつもあるけれど外から見ても自分たちの部屋はすぐにわかる。どんなにお仕事で疲れて遅くに帰ってきてもその明かりでほっとする。プロデューサーさんがここだよ、おかえりって言ってくれてるみたいにそこだけ一際暖かく光っているように見えるのはどうしてだろう。
「ただいまー」
「お帰りなさい」
一度止まった包丁の音が再開して、笑顔になる。嬉しいな、今日のご飯は何だろう。
「春香、おかえり。今日はどうだった?」
キッチンに顔を出すと人参、じゃがいも、玉ねぎが形良く切られて並んでいた。仕事の話をちょっとして、それから今日のごはん、何ですか?って聞くとにっこり笑ってシチューにしようと思うけど、どう?って返される。
「嬉しいです!私、名前さんのシチュー大好きで……」
「市販のルーだから誰でも作れるよ」
「自分で作るのも好きなんですけどなんか違うっていうか……クリームとコーンクリームの違いってわけじゃないと思うんですけど……」
名前さんの作ってくれたご飯だから特別なんですよって思いついても言うのが恥ずかしくて黙ってしまう。名前さんは笑ってお風呂できてるから入っておいでよと言った。
赤い顔を隠すようにお風呂に入ってバスボムを落として、鼻まで沈む。特別な関係だけど名前さんと私の間にはつなぎとめる具体的な何かが何にもない。それどころかこれって本当に名前さんの迷惑じゃないかなって不安になるときもあるし、名前さんはプロデューサーだからアイドルの私のわがままに付き合ってくれてるだけなのかもと思うときもある。そろそろのぼせそうなところで名前さんが春香、ご飯できたよって声をかけてくれた。勢いよく立ち上がる。名前さんは私の考えなんて全部、見透かしてるみたい。
髪を乾かして席に着くとそのタイミングでシチューとパセリをちらしたガーリックライスが出される。あのご飯できたよ、も「そろそろお風呂でたら?」の代わりの言葉だってわかってますます恥ずかしい。名前さんはそのままサラダや飲み物を並べて、「ご飯にしよう」と目を合わせて微笑んだ。
「はい、いただきます!」
「召し上がれ」
名前さんに教わった通りにサラダから食べて、そのあとたんぱく質、最後は糖質。おいしくてどんどん食べてしまうけど、今日あったことを話すのにも夢中になる。
名前さんと私はプロデューサーとアイドルという関係だけどお互いキャリアを積んだ今は名前さんは新人アイドルを任せられているし、私の方にも駆け出しプロデューサーさんが付いていることが多い。前みたいにずっと一緒に2人でお仕事してるわけじゃないから、こうやって今日あったことを一から十まで報告してしまう。
名前さんはにこにこして聞いてくれるし困っていたらアドバイスもくれる。名前さんも今日こんなことがあったよとか前にお仕事でお世話になった人に会った話をしてくれる。
何より、疲れた時「春香、今日は疲れた」って正直に言ってくれるのが頼られてるっていうか甘えられてるみたいで嬉しくなる。新人さんに嫉妬してるわけじゃないけど、きっと彼女には言ってないと思うから。
「春香、」
「そしたら響ちゃんが……どうかしました?」
「ほっぺ、ついてるよ」
「ええっ」
慌ててごしごしと擦ると、名前さんは逆だよ、と笑って身を乗り出した。思わず固まると、そっと拭われる。顔が近い、名前さんの意外と長い睫毛が瞬き、ふっといつもつけてる香水のいい匂いがした。
「春香はなんていうか、変わらないね」
固まったままの私を置いて、そのまま名前さんは席に座り直した。
「そう……ですか?」
「はじめて会った時と比べたら確かにお姉さんになったけど、春香はずっと春香のままだね」
名前さんがニコッと笑うと目が細くなって優しい印象になる。何の含みもない、ただただ優しい笑顔がすごく恥ずかしい。私がアイドルになってからずっと一緒にいる人だから何もかも見透かされてるみたいな気持ちになってしまう。
「つまり、ずっとカワイイってことなんだけどね」
「も~何なんですかぁ!!」
思わずスプーンを握りしめて大きな声を出したけど、名前さんは笑顔のままだ。
「春香は怒った顔も泣いてる顔もかわいいけど、笑顔が1番なんだから、落ち着いて」
「はい……」
「あ、こないだ他所への差し入れにゼリーとプリンを買ったんだけどね。それがなかなか好評だから今日は買ってみたよ。食事に気を使うのも大事だけどデザートもたまにはいいんじゃないかな」
「プリンとゼリーですか!わー楽しみです!」
一瞬でぱっと笑顔になった私を見て名前さんは今度は声を出して笑った。ああ、この人の思い通りだって気づくけど全然嫌な感じはしない。だって、私はもう、この人が私の笑顔が好きって言ってくれるなら、いつまでもどこまでも笑顔で隣にいたいって思ってるから。
