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「名前さん、今年も年明けたらうち来るよね?」
「うん、行くよ。またお邪魔するね」
年の瀬、ジュピターの3人は年始の特番の撮影のためにテレビ局に1日こもりきりだった。オープニングトークのための袴姿、ゲストとゲームで対戦するための動きやすい衣装、それから今年は特技対決企画があってそれのためのダークスーツ……着替えと収録を繰り返した3人は休憩のために楽屋で思い思いの過ごし方をしていた。
「名前さん毎年翔太のうちに挨拶に行ってるんですか?」
「うーん挨拶というかなんというか……」
「そうなのか、知らなかったぜ」
「翔太とご両親に会うためというよりは、その……」
「名前さんなんで言わないの?名前さんね、うちの姉さんたちと毎年福袋買ってうちで交換会してるんだよ」
「へえ……そうなのか」
「あんたも意外と……そういうことするんだな」
2人のなんとなく生暖かいような視線が気まずい。
「特別言うことでもないかなと思って……」
「名前さん結構外れ引くから交換会面白いんだよ。去年は……」
「やめて!恥ずかしいから!!!」
翔太の口を抑えにかかるも、身軽な翔太はするりと逃げて嬉々として2人に私の恥ずかしい福袋失敗話を披露している。やめてくれ!なぜかハズレばかり引いて鬱袋と翔太くんのお姉さんたちに言われてる私の話はやめてくれ!!私の抵抗も北斗くんの筋力を前にしたら無力だ。
「いつも買ってるところの福袋のはずなのになぜか絶対着なそうなのを引くんだよね……去年は肩も背中も前も開いてるのに首と袖は長いニットとギリギリミニスカートが入ってたなあ。結局2番目の姉さんが着てるんだ~」
「やめて~!!」
「とりあえず一回は全部身につけてファッションショーするんだけどね、さすがに名前さん最後まで拒否してたよね」
「へえ……着てみればよかったのに。案外いけたかもしれませんよ」
「北斗くん!」
「今年は何が入ってると思う?僕はまた変な丈のブラウスかなあと思ってるんだけど、冬馬くんはどう?」
「もう……もういいでしょ……許してよ~!」
本気で恥じている私を見て冬馬くんはちょっと引いた様子で翔太を宥めた。
「変なの当たっても毎年買うんだな」
「でもコートは確定!とか色々あるんだよ。見てるとお得だし欲しくなって買っちゃうんだよね……」
「冬馬くんも北斗くんも初売りってなんか買ったりする?」
「俺は欲しいもの以外はあまり買わないな。ただでさえ混んでるし……」
「そうだな、混んでる中で騒ぎになっても困るから……」
「ええー!そんなのつまんないよねー?名前さんもそう思うでしょ?」
「どうだろう……あっでも食器の福袋とかなら使えるんじゃない?冬馬くんお料理するし、結構当たりって聞くよ」
「僕はいつも買いに行けないから、名前さんにルームウェアの福袋頼むんだーファンの子達もくれるけどいくつあっても困らないしね」
「なるほど……」
北斗くんはそれを聞いて「ルームウェアいいなあ。俺が着れるサイズあるかな?」とタブレットを取り出し冬馬くんは「……スパイスの福袋、探せばあるんじゃないか?」と頭頂部のぴょんを揺らした。
「それで、名前さん今年はどこのを買うか決めたの?楽しみだなあ」
「なんでもいいけど、金額に見合うやつにしとけよ」
「そんなにコートが欲しいなら、今度買い物に行きません?新作のコート、プレゼントしますよ」
ジュピターの3人が口々に声をかけてきて私はやめてやめて!と拒否するみたいに手を振った。
「わたしは!夢を買ってるんです!この一万円の袋に何が入ってるのかな?三万円ならどんなドリームとパッションが詰まってるのかな?って!」
「三万も払って失敗してんのか!?」
「失敗じゃないもん!翔太のお姉さんたちとシェアするから失敗じゃないもん!」
北斗くんは冬馬くんのドン引きだかわたしの必死の否定がツボに入ったらしく爆笑してるし(北斗くんが冬馬くんのことに関しては笑い上戸とは聞いていたけど目にしたのはこれが初めてだ)、翔太に至っては「冬馬くんって……ほんとうにおもしろいよね……名前さんも……」と生暖かい目をしている。そんな彼らを見て私は、今年こそ大当たりを引いてやる!と決意を新たにしたのだった。
「うん、行くよ。またお邪魔するね」
年の瀬、ジュピターの3人は年始の特番の撮影のためにテレビ局に1日こもりきりだった。オープニングトークのための袴姿、ゲストとゲームで対戦するための動きやすい衣装、それから今年は特技対決企画があってそれのためのダークスーツ……着替えと収録を繰り返した3人は休憩のために楽屋で思い思いの過ごし方をしていた。
「名前さん毎年翔太のうちに挨拶に行ってるんですか?」
「うーん挨拶というかなんというか……」
「そうなのか、知らなかったぜ」
「翔太とご両親に会うためというよりは、その……」
「名前さんなんで言わないの?名前さんね、うちの姉さんたちと毎年福袋買ってうちで交換会してるんだよ」
「へえ……そうなのか」
「あんたも意外と……そういうことするんだな」
2人のなんとなく生暖かいような視線が気まずい。
「特別言うことでもないかなと思って……」
「名前さん結構外れ引くから交換会面白いんだよ。去年は……」
「やめて!恥ずかしいから!!!」
翔太の口を抑えにかかるも、身軽な翔太はするりと逃げて嬉々として2人に私の恥ずかしい福袋失敗話を披露している。やめてくれ!なぜかハズレばかり引いて鬱袋と翔太くんのお姉さんたちに言われてる私の話はやめてくれ!!私の抵抗も北斗くんの筋力を前にしたら無力だ。
「いつも買ってるところの福袋のはずなのになぜか絶対着なそうなのを引くんだよね……去年は肩も背中も前も開いてるのに首と袖は長いニットとギリギリミニスカートが入ってたなあ。結局2番目の姉さんが着てるんだ~」
「やめて~!!」
「とりあえず一回は全部身につけてファッションショーするんだけどね、さすがに名前さん最後まで拒否してたよね」
「へえ……着てみればよかったのに。案外いけたかもしれませんよ」
「北斗くん!」
「今年は何が入ってると思う?僕はまた変な丈のブラウスかなあと思ってるんだけど、冬馬くんはどう?」
「もう……もういいでしょ……許してよ~!」
本気で恥じている私を見て冬馬くんはちょっと引いた様子で翔太を宥めた。
「変なの当たっても毎年買うんだな」
「でもコートは確定!とか色々あるんだよ。見てるとお得だし欲しくなって買っちゃうんだよね……」
「冬馬くんも北斗くんも初売りってなんか買ったりする?」
「俺は欲しいもの以外はあまり買わないな。ただでさえ混んでるし……」
「そうだな、混んでる中で騒ぎになっても困るから……」
「ええー!そんなのつまんないよねー?名前さんもそう思うでしょ?」
「どうだろう……あっでも食器の福袋とかなら使えるんじゃない?冬馬くんお料理するし、結構当たりって聞くよ」
「僕はいつも買いに行けないから、名前さんにルームウェアの福袋頼むんだーファンの子達もくれるけどいくつあっても困らないしね」
「なるほど……」
北斗くんはそれを聞いて「ルームウェアいいなあ。俺が着れるサイズあるかな?」とタブレットを取り出し冬馬くんは「……スパイスの福袋、探せばあるんじゃないか?」と頭頂部のぴょんを揺らした。
「それで、名前さん今年はどこのを買うか決めたの?楽しみだなあ」
「なんでもいいけど、金額に見合うやつにしとけよ」
「そんなにコートが欲しいなら、今度買い物に行きません?新作のコート、プレゼントしますよ」
ジュピターの3人が口々に声をかけてきて私はやめてやめて!と拒否するみたいに手を振った。
「わたしは!夢を買ってるんです!この一万円の袋に何が入ってるのかな?三万円ならどんなドリームとパッションが詰まってるのかな?って!」
「三万も払って失敗してんのか!?」
「失敗じゃないもん!翔太のお姉さんたちとシェアするから失敗じゃないもん!」
北斗くんは冬馬くんのドン引きだかわたしの必死の否定がツボに入ったらしく爆笑してるし(北斗くんが冬馬くんのことに関しては笑い上戸とは聞いていたけど目にしたのはこれが初めてだ)、翔太に至っては「冬馬くんって……ほんとうにおもしろいよね……名前さんも……」と生暖かい目をしている。そんな彼らを見て私は、今年こそ大当たりを引いてやる!と決意を新たにしたのだった。
