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「はい、プロデューサーさん!ハッピーバレンタイン!」
翔太がポンと私の手にラッピングされた包みをのせた。うわ、うれしい!と翔太にお礼を言おうとしたら次の言葉に私は目を剥いた。
「ちゃんと本命だよ!」
「こら、翔太そういう冗談はよくないぞ!」
「冗談だと思うの?どうして?」
ソファに向かい合って座り、お説教タイムといこうとしたらあまりにもまっすぐ翔太がどうしてと尋ねるので言葉に詰まる。
「僕がまだ、14歳だから?」
そうだよ、と返すのは間違いなような気がした。馬鹿正直に年齢を理由に断るのは翔太にはどうしようもない不正解を突きつけるような気がして違うよ、と言った。何も、違わないのに。
「年齢じゃないの?なら身長?僕今成長期だからね、すぐ大きくなっちゃうね!冬馬くんより大きくなったら?それとも北斗くんに追いついたら?僕冬馬くんの年になったら絶対に冬馬くんより男前な自信、あるよ」
違うの、そうじゃないんだよ。翔太はにこにこしているけど傷ついているに違いなくて、私は余計に言葉が出なくなる。14歳なのにすごく周りのことをわかっていて、空気が読めて、自分の役割がわかっている。どんな言葉をあげるのが正しいんだろう。
「プロデューサーさんは?チョコくれないの」
「あ、あるよ。でも皆いっぱいもらうでしょ。だからどうしようかなあと」
「いっぱいもらっててもプロデューサーさんからのチョコがほしいんだよ」
強い口調で翔太はそう言ってわかってないな~とでも言いたげにため息をつく。あげるのをためらったところまできっと察しがついていて、翔太の見えてないところまでわかってしまうそれは生まれついてのものなのか途中で得たものなのかと考えてしまう。
「ねえプロデューサーさん。僕がまだ、14歳だから恋をしちゃいけないの」
翔太は不満そうな顔をしていなかった。むしろ演技のお仕事でよく見ることの多い優しくて感情の波のない表情だった。
そうだよ、と言えたらどんなに良かっただろう。君がまだ14歳で国民的弟と称されるトップアイドルの男の子だからだめなんだよと言えたらそれで、解決したのかな。
「僕が大人になるのを待ってくれる?」
「そうだね、翔太が誰にも負けないくらいかっこいい大人になってまだそう思ってくれるならいいかな」
「そんなの簡単だよね。プロデューサーさん、僕プロデューサーさんの予想を上回るくらいかっこよくなる予定だから覚悟しててよ」
翔太は多分全部わかっててそうやって私を許した。ごめんね、と返すのが余計に傷つけることくらいは私にもわかって私は翔太の手にお菓子をいろいろ詰め合わせたやつを握らせた。
「ありがとう……大事に食べるね」
翔太はいつもみたいなはしゃいだ声でもなく、嬉しいのか悲しいのかよくわからない声でそれを大事そうに両手で持った。ただの市販の、詰めただけだよ。ファンの人たちからもっと高いやつとかもらうでしょ。それでも翔太は「ううん、これがほしかったんだ」って優しい声で言った。
翔太がポンと私の手にラッピングされた包みをのせた。うわ、うれしい!と翔太にお礼を言おうとしたら次の言葉に私は目を剥いた。
「ちゃんと本命だよ!」
「こら、翔太そういう冗談はよくないぞ!」
「冗談だと思うの?どうして?」
ソファに向かい合って座り、お説教タイムといこうとしたらあまりにもまっすぐ翔太がどうしてと尋ねるので言葉に詰まる。
「僕がまだ、14歳だから?」
そうだよ、と返すのは間違いなような気がした。馬鹿正直に年齢を理由に断るのは翔太にはどうしようもない不正解を突きつけるような気がして違うよ、と言った。何も、違わないのに。
「年齢じゃないの?なら身長?僕今成長期だからね、すぐ大きくなっちゃうね!冬馬くんより大きくなったら?それとも北斗くんに追いついたら?僕冬馬くんの年になったら絶対に冬馬くんより男前な自信、あるよ」
違うの、そうじゃないんだよ。翔太はにこにこしているけど傷ついているに違いなくて、私は余計に言葉が出なくなる。14歳なのにすごく周りのことをわかっていて、空気が読めて、自分の役割がわかっている。どんな言葉をあげるのが正しいんだろう。
「プロデューサーさんは?チョコくれないの」
「あ、あるよ。でも皆いっぱいもらうでしょ。だからどうしようかなあと」
「いっぱいもらっててもプロデューサーさんからのチョコがほしいんだよ」
強い口調で翔太はそう言ってわかってないな~とでも言いたげにため息をつく。あげるのをためらったところまできっと察しがついていて、翔太の見えてないところまでわかってしまうそれは生まれついてのものなのか途中で得たものなのかと考えてしまう。
「ねえプロデューサーさん。僕がまだ、14歳だから恋をしちゃいけないの」
翔太は不満そうな顔をしていなかった。むしろ演技のお仕事でよく見ることの多い優しくて感情の波のない表情だった。
そうだよ、と言えたらどんなに良かっただろう。君がまだ14歳で国民的弟と称されるトップアイドルの男の子だからだめなんだよと言えたらそれで、解決したのかな。
「僕が大人になるのを待ってくれる?」
「そうだね、翔太が誰にも負けないくらいかっこいい大人になってまだそう思ってくれるならいいかな」
「そんなの簡単だよね。プロデューサーさん、僕プロデューサーさんの予想を上回るくらいかっこよくなる予定だから覚悟しててよ」
翔太は多分全部わかっててそうやって私を許した。ごめんね、と返すのが余計に傷つけることくらいは私にもわかって私は翔太の手にお菓子をいろいろ詰め合わせたやつを握らせた。
「ありがとう……大事に食べるね」
翔太はいつもみたいなはしゃいだ声でもなく、嬉しいのか悲しいのかよくわからない声でそれを大事そうに両手で持った。ただの市販の、詰めただけだよ。ファンの人たちからもっと高いやつとかもらうでしょ。それでも翔太は「ううん、これがほしかったんだ」って優しい声で言った。
