名前の由来はシートン動物記に登場するカラスのリーダー「銀の星／シルバースポット」。

貧しく治安の悪い環境で育った上に、色違い・隠れ特性なせいで幾度となく危険に晒されたことから、生への執着が物凄く強い。ふしぎなアメでレベルを上げて進化したため、ぼうぎょ・すばやさ以外のステータスが全体的に低い。原型も通常のアーマーガアより小柄。

実は軍のお偉いさんの隠し子。父親はスポットの存在を知らないが、彼自身は母親から「お前のお父さんは軍の偉い人なんだよ」と聞かされて育った。５歳頃に金に困った母の手で軍人養成所に売り飛ばされる。本当は勉強が好きではないのだが、生き延びるために血の滲むような努力を重ねた結果、１０歳で直属の教官に見出され、出世した。
色気と気品と人心掌握は全て計算。弱い自分が生き残り、身を守るための術。売られた直後からあらゆる手段を駆使して伝手や人脈を広げ、笑顔と優しさを振り撒き、味方を増やした。それが功を奏し、現在はすっかり皆から信頼されるように。

顔の傷は幼少期に近所のいじめっ子につけられたもの（弱くて色違いのスポットは格好のいじめの標的だった）。本人にとって己の弱さの象徴であるため、普段は前髪で隠している。誰かに見られると顔には出さないし適当に誤魔化すが、内心めちゃくちゃ舌打ちする。

スポットの夢は表向きは「世界平和」、本音は「大人になりたい（＝長生きしたい）」。物心つく前からろくでもない目に合い続けたことと、故郷でも軍人養成所でも歳の近い子供たちがバタバタ死んでいくのを何度も目の当たりにしたことから。

「僕はあいつらとは違う。ああはならない。生きて生きて生き延びて、絶対大人になるんだ」
……そうすれば、きっと僕も、幸せに。