やはりほのおタイプのお話は糖度高め（当社比）な気がします笑　ファイヤー編のプロットは神箱で一番最初に生まれたので実質最古参。ようやく形にできました。わあい！ファイヤー・ライコウ・ウツロイド・フリーザーが神箱古参四天王。

本文にも書きましたが、拙宅の伝説・幻たちは「神」という世界のシステム（＝自然現象そのもの、天災のような存在）で、普通の生き物とは生命体としての構造が異なっています。なので寿命がないし怪我も病気もしない。
ファイヤーは終わりのない生を送る中、いちいち何かを感じたりすることに疲れ、面倒になって現在に至ります。心が擦り切れて感度が死ぬほど鈍くなっているだけで、誰かさんのように心を持たないわけではないです。昔はもう少し感情も表情も豊かだった。
だからこそ遥か昔に人間と交流して親しくなったけれど、恋仲になった人間にうっかり触れて灰にしてしまい、この辺から元々起伏の薄かった感情が虚無っていきました。とはいえファイヤー自身はそのことも、その時感じた感情（悲しみ、後悔、喪失感など）もすっかり忘れています。時々フラッシュバックのように脳裏を掠めても、思い出すことを放棄しているので忘れたまま。
イメソンはドーナツホール。時系列は恋人と出会って絆を育むも灰にしてしまう→ドーナツホール→擦り切れきって現在、という感じ。失った感情ばっか数えていたらあなたがくれた声もいつか忘れてしまった。　

ちなみにカミサマたちも一応「命」ではあるので、普通の生き物と同じような機能や性質は概ね備わっています。その上で任意で起動（オン）／停止（オフ）できる仕様です。便利～。
例えばライコウはより深く美味を感じて楽しむために〝味覚〟〝空腹〟をオンにしていて、ファイヤーはいちいち何かを感じるのが面倒で基本的に五感と〝忘却〟以外を全てオフにしています。起きているのが面倒になったら〝眠気〟をオンにするくらい。忘れんぼなのでたまにオフし忘れるのはご愛敬。当然〝忘却〟を常にオンにしている理由もすっかり忘れてる。
逆にエンテイは〝忘却〟をオフにしています。愛する彼女と過ごした時間を一瞬たりとも風化させたくないので。その代わり彼女の死の記憶もそれに伴う喪失感や痛みも鮮明に残っていますが承知の上。彼女と永遠に愛し合うので構わない、の精神。
愛するひとのぬくもりを忘れないために絶対手放さないエンテイ、手から零してしまって忘れてしまったファイヤー。逆だったかもしれねェ……（？？）ファイヤーを書いた後だとエンテイが如何に異端かよくわかりますね笑

余談。エンテイ・ホウオウ・ズガドーンは夢主に触れても平気だったのに、何故ファイヤーだけ灰にしてしまったのか。理由は２つ。
①原型ファイヤーの翼（＝擬人化態の腕にあたる箇所）が炎そのものだから
②ファイヤーの擬人化の解像度が低いから

①と②の合わせ技でご覧の有様。擬人化態の服が巫女っぽいのもかつての恋人の服を真似ただけ。人と暮らすポケモンたちは原型も擬人化態もある程度温度や毒素などを調節してる子が多いですが、ファイヤーは無気力無関心系神様なのでまあやらない。そもそもそういう思考にならない。ヒトの脆さを知らないファイヤーは感情の赴くまま恋人に触れ、灰にしてしまいましたとさ。あーあ。
素手で触れたものを片っ端から灰にしていくので見かねたサンダーに苦言を呈され、「じゃあじんつうりき使う」となりました。足が浮いているのもこれ。例のごとくファイヤーはこの話を覚えていません。同胞との会話だったので辛うじて「ヒトの姿でいる時はじんつうりきを使う（＝素手や素足で触らない）」だけが残った。

今回ちらっと出てきたフリーザーとサンダーはそれぞれメインのお話を書く予定です。お楽しみに～！