残雪とハデスの兜

【ネレイダの最期】

敵陣営本拠地 ガブリエラの死に激昂し、半狂乱で泣き叫びながらしろがねに詰め寄るネレイダ
「どうして!?どうしてガブリエラを殺したの!!」「彼女だけがわたしの光だったのに!!ガブリエラがいない世界なんて何の意味も価値もないわ!!」
「ご、ごめんね……」

めちゃくちゃシュンとしながら右手を巨大な爪に変え、躊躇いなくネレイダの心臓を貫く
ドラゴンクローはガブリエラの得意技で、よくネレイダもこれに殺されてた ネレイダの不死性はあくまで人工的なものなので冥府の王であるしろがねなら完全に殺せる

「ボスの爪……ぜんぜん、きもちよくないわ……」「……ガブ、リ……エラ……」
「今までありがとう。冥界あっちでまた会おうね」愛おしげにネレイダの亡骸を優しく抱きしめる

「いいのか?」
「うん。本当に悪いことしちゃったから」「……それに、〝君がいない世界に意味がない〟って、すごくわかるんだ。だからせめて同じ場所へ行かせてあげたくて」

たったひとりの友達とずっと一緒にいたくて長いこと職権乱用しまくってる神様は言うことが違いますわね
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