残雪とハデスの兜
【おまけと小ネタ】
・タイトルの意味
とけ残った雪⇔ギリシャ神話の冥府の神ハデスが持つ、被ると姿が消える/見えなくなる兜
たったひとり生き残ったヨハンと存在そのものが消えてなくなったしろがね 軍組の物語は「神箱アナザーギラティナ編」でもあるのでタイトルに神の名前入れたかった
・ヴァニーシア王国の由来
冥王星が発見された際、「プルート」と名付けることを提案した少女の名前
・「ヨハンの手が届かなかったもの」と「バリオスの銃弾が届いたもの」はほぼ同じ
例:妻子、スポット、ドロシー いつだって彼の手は届かない なんならガブリエラにもテディにも届かなかった バリオスの銃弾はどこにでも届くのにね わはは!!
・ヨハン、ドロシー、テディは全員「神の贈り物」という意味の名前
ドロシーが男の子だったら名付けられてた「ハンス」も「ヨハネス」の短縮系なのでヨハンと同じ意味 テディはテディベアからとったので偶然の一致
・軍学校について
入学できるのは13歳以上で大体4年通う ヨハンとガブリエラも例に漏れず
12歳以下は幼年軍学校に所属 主に身寄りのない孤児とかを集めて兵士に育てる スポットは元々ここ出身 5歳の時に売り払われて死に物狂いで勉強頑張ったら10歳で出世した
・ヨハン、ガブリエラの結婚した時期
シュニーシルト家の男児は17歳になる(=軍学校卒業)と同時に結婚する習わし 婚約者は幼い頃から親とかが決める ヨハン17歳・妻16歳で結婚 1年後に第1子誕生 妻は享年21歳、息子は享年4歳
ガブリエラは18歳で結婚 夫とは愛し合っていたが、嫁いでそろそろ1年というタイミングで夫が家ぐるみで内通者だと発覚 夫はガブリエラより2つ歳上なので享年21歳
愛した男でさえも国賊ならば切り捨てられるガブリエラ⇔国賊/最愛の家族や大勢の仲間を奪った相手だとしてもなお憎みきれず、結んだ友情を捨てられないヨハン
・しろがねとバリオス
しろがねがバリオスを狂わせた/バリオスがしろがねに狂わされたように見えて、実際は逆 狂ったのはしろがねで狂わせたのはバリオス
勿論バリオスもしろがねに狂わされたところあるけど、しろがねの方が狂わされ度合いも相手に抱えてる感情もクソデカ なので何度も何度でも職権乱用で魂転生させてそばに置いてる
大人しく神の人形やってれば神の人形のままでいられたけど彼は「しろがね」になったので 神の人形じゃなくなったらそりゃ神の人形ではいられないんですよ
・ヨハン洗脳闇堕ちIFルート
父の日2023絵描いた時にmemoに載せたやつ more
ヨハンが戦場で相対したドロシーの正体を知るあたりまでは正史と同じ。
ヨハンに強く執着するドロシーによって「家族4人で過ごす穏やかで幸せな日々」の幻覚を見せられ、洗脳される。途中で幻覚だと気づくので必死に抵抗してなんとか正気を取り戻すが、正気に戻った直後に見たものがテディの死に顔(周囲の反対を押し切り連れ去られたヨハンを助けに来たものの、ドロシーに操られたヨハンの手で殺してしまった)で、絶望と自責の念で精神が大きくぐらついて再び洗脳&闇落ち。ぐらついた状態で洗脳されたので前回より深く深く洗脳され、もう戻ってこない。
亡き家族との幸せな日々を振り払った直後にお出しされたのがテディの死で、いろんな意味でクリティカルヒット。ガブリエラは何があっても折れない女だけどヨハンは耐久が高いだけで人並みに傷つくし人並みに脆いところがある。
ドロシーの意のままに動く操り人形と化し、彼を取り戻そうとするかつての仲間も「自分たちを引き離そうとするもの」と吹き込まれ、少女のために大勢手にかけた。最終的にガブリエラによってドロシーと共に首を刎ねられる。
生前一度も触れ合えなかった娘を腕に抱き、何も知らず幸せな夢を見たまま迎えた最期は、大切なものを何一つ守れずたったひとり生き残ってしまった正史よりも随分ましな結末と言える。
このルートの生存枠はバリオス。ヨハン・ドロシー・テディ以外は大体正史と同じような最期。しろがねもどのルートでも結局本体に存在ごと抹消される。
数百年分の思い出をすべて失い、しろがねからもらった名前も思い出せなくなり、数百年ぶりに正気(?)に戻る。バリオスがこれまで平気で悪いことをできた/してきたのは「しろがねのため」「一緒にしろがねの世界で暮らそう」が大前提。そこがごっそり失われるため、どうして・何のために今まで生きてきたのか、何故ヨハンたちにあんな仕打ちをしてしまったのか一切わからなくなって発狂。わけのわからない喪失感と自分がやらかしたことの重さに押し潰されながら死を選ぶことすら出来ずに苦しみ続ける。
苦しんで苦しんで苦しんだあとに誰にも看取られることなくひっそり孤独に朽ち果てる。正史よりましな結末を迎えたヨハンと逆で、正史より悲惨な末路。こいつの所業を考えるとこういう末路が順当なくせに何故か正史ではそれなりに満足して死んだ。何故……??🤔🤔(ヒント:性癖)
・いつか書きたいSS
【仮タイトル:淀みに浮かぶ泡沫は】
幼い息子の声で目覚めるヨハン 思わず手を伸ばして我が子を強く強く抱きしめる
「どうしたの、お父さん」と無邪気に笑う息子の言葉と体温に何故か無性に泣きたくなる 何だか悪い夢でも見ていたような気がする
やがて妻と、妻の腕に抱かれた娘(赤子)も登場 穏やかに家族団欒
途中でこっちが夢だと気付き、妻と子どもたちの幻を手にかけて打ち破り、幻覚から覚める
目の前にはプルリルドロシー 彼女のあやしいひかりで幻覚を見せられていただけ
ドロシーが浮かべた笑顔と夢で見た娘の笑顔が重なる ぐっと奥歯を噛みしめて武器を構える
幸せな(頃の夢を見る)ヨハンの話 おしまい
・タイトルの意味
とけ残った雪⇔ギリシャ神話の冥府の神ハデスが持つ、被ると姿が消える/見えなくなる兜
たったひとり生き残ったヨハンと存在そのものが消えてなくなったしろがね 軍組の物語は「神箱アナザーギラティナ編」でもあるのでタイトルに神の名前入れたかった
・ヴァニーシア王国の由来
冥王星が発見された際、「プルート」と名付けることを提案した少女の名前
・「ヨハンの手が届かなかったもの」と「バリオスの銃弾が届いたもの」はほぼ同じ
例:妻子、スポット、ドロシー いつだって彼の手は届かない なんならガブリエラにもテディにも届かなかった バリオスの銃弾はどこにでも届くのにね わはは!!
・ヨハン、ドロシー、テディは全員「神の贈り物」という意味の名前
ドロシーが男の子だったら名付けられてた「ハンス」も「ヨハネス」の短縮系なのでヨハンと同じ意味 テディはテディベアからとったので偶然の一致
・軍学校について
入学できるのは13歳以上で大体4年通う ヨハンとガブリエラも例に漏れず
12歳以下は幼年軍学校に所属 主に身寄りのない孤児とかを集めて兵士に育てる スポットは元々ここ出身 5歳の時に売り払われて死に物狂いで勉強頑張ったら10歳で出世した
・ヨハン、ガブリエラの結婚した時期
シュニーシルト家の男児は17歳になる(=軍学校卒業)と同時に結婚する習わし 婚約者は幼い頃から親とかが決める ヨハン17歳・妻16歳で結婚 1年後に第1子誕生 妻は享年21歳、息子は享年4歳
ガブリエラは18歳で結婚 夫とは愛し合っていたが、嫁いでそろそろ1年というタイミングで夫が家ぐるみで内通者だと発覚 夫はガブリエラより2つ歳上なので享年21歳
愛した男でさえも国賊ならば切り捨てられるガブリエラ⇔国賊/最愛の家族や大勢の仲間を奪った相手だとしてもなお憎みきれず、結んだ友情を捨てられないヨハン
・しろがねとバリオス
しろがねがバリオスを狂わせた/バリオスがしろがねに狂わされたように見えて、実際は逆 狂ったのはしろがねで狂わせたのはバリオス
勿論バリオスもしろがねに狂わされたところあるけど、しろがねの方が狂わされ度合いも相手に抱えてる感情もクソデカ なので何度も何度でも職権乱用で魂転生させてそばに置いてる
大人しく神の人形やってれば神の人形のままでいられたけど彼は「しろがね」になったので 神の人形じゃなくなったらそりゃ神の人形ではいられないんですよ
・ヨハン洗脳闇堕ちIFルート
父の日2023絵描いた時にmemoに載せたやつ more
ヨハンが戦場で相対したドロシーの正体を知るあたりまでは正史と同じ。
ヨハンに強く執着するドロシーによって「家族4人で過ごす穏やかで幸せな日々」の幻覚を見せられ、洗脳される。途中で幻覚だと気づくので必死に抵抗してなんとか正気を取り戻すが、正気に戻った直後に見たものがテディの死に顔(周囲の反対を押し切り連れ去られたヨハンを助けに来たものの、ドロシーに操られたヨハンの手で殺してしまった)で、絶望と自責の念で精神が大きくぐらついて再び洗脳&闇落ち。ぐらついた状態で洗脳されたので前回より深く深く洗脳され、もう戻ってこない。
亡き家族との幸せな日々を振り払った直後にお出しされたのがテディの死で、いろんな意味でクリティカルヒット。ガブリエラは何があっても折れない女だけどヨハンは耐久が高いだけで人並みに傷つくし人並みに脆いところがある。
ドロシーの意のままに動く操り人形と化し、彼を取り戻そうとするかつての仲間も「自分たちを引き離そうとするもの」と吹き込まれ、少女のために大勢手にかけた。最終的にガブリエラによってドロシーと共に首を刎ねられる。
生前一度も触れ合えなかった娘を腕に抱き、何も知らず幸せな夢を見たまま迎えた最期は、大切なものを何一つ守れずたったひとり生き残ってしまった正史よりも随分ましな結末と言える。
このルートの生存枠はバリオス。ヨハン・ドロシー・テディ以外は大体正史と同じような最期。しろがねもどのルートでも結局本体に存在ごと抹消される。
数百年分の思い出をすべて失い、しろがねからもらった名前も思い出せなくなり、数百年ぶりに正気(?)に戻る。バリオスがこれまで平気で悪いことをできた/してきたのは「しろがねのため」「一緒にしろがねの世界で暮らそう」が大前提。そこがごっそり失われるため、どうして・何のために今まで生きてきたのか、何故ヨハンたちにあんな仕打ちをしてしまったのか一切わからなくなって発狂。わけのわからない喪失感と自分がやらかしたことの重さに押し潰されながら死を選ぶことすら出来ずに苦しみ続ける。
苦しんで苦しんで苦しんだあとに誰にも看取られることなくひっそり孤独に朽ち果てる。正史よりましな結末を迎えたヨハンと逆で、正史より悲惨な末路。こいつの所業を考えるとこういう末路が順当なくせに何故か正史ではそれなりに満足して死んだ。何故……??🤔🤔(ヒント:性癖)
・いつか書きたいSS
【仮タイトル:淀みに浮かぶ泡沫は】
幼い息子の声で目覚めるヨハン 思わず手を伸ばして我が子を強く強く抱きしめる
「どうしたの、お父さん」と無邪気に笑う息子の言葉と体温に何故か無性に泣きたくなる 何だか悪い夢でも見ていたような気がする
やがて妻と、妻の腕に抱かれた娘(赤子)も登場 穏やかに家族団欒
途中でこっちが夢だと気付き、妻と子どもたちの幻を手にかけて打ち破り、幻覚から覚める
目の前にはプルリルドロシー 彼女のあやしいひかりで幻覚を見せられていただけ
ドロシーが浮かべた笑顔と夢で見た娘の笑顔が重なる ぐっと奥歯を噛みしめて武器を構える
幸せな(頃の夢を見る)ヨハンの話 おしまい
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