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とある夜のナナシ宅にて。ベッドの上に並んで横になっていた春日一番と多々良ナナシ。
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多々良ナナシ
…………ふぁ~
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春日一番
……なあ?
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多々良ナナシ
んー?
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春日一番
まだ寝ねえの? もう日付過ぎてるぞ
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多々良ナナシ
もうちょいでオークション落とせそうなんだ
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春日一番
それさっきも聞いたぜ……
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多々良ナナシ
一番は先に寝ててもいいよ
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春日一番
…………
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一番がナナシの背後に近づき、ナナシの首に腕を回し、軽く力を入れた。
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春日一番
いい加減に寝ろ!! おめえもオトしてやろうか!!💢💢💢
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多々良ナナシ
ちょっ、まっ、待て! 寝るからやめてくれ!!
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春日一番
……ったく、昨日も徹夜で鑑定とかしてたんだろ?
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春日一番
仕事熱心なのはいいことだが、体調崩したら元も子もねえぞ?
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春日一番
俺が居るときくらいは仕事から離れろよ
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多々良ナナシ
……なかなか恥ずかしいこと言ったね
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春日一番
俺もいまそう思ったぜ。
なにはともあれ、寝ろ -
多々良ナナシ
分かったよ
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観念して枕元にスマホを戻すナナシ
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多々良ナナシ
……なあ、いつまで俺を抱き締めてる気だ?
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春日一番
んー、朝まで?
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多々良ナナシ
なげえよ解放しろよ!
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春日一番
まーまー、そう言わずに
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多々良ナナシ
背中ポンポンするなや!
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多々良ナナシ
ったく、もう
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多々良ナナシ
…………
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多々良ナナシ
(寝息)
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春日一番
……おやすみ、ナナシ
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一番はゆっくりと、愛しそうに、ナナシの額にキスをした
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