【ブレス オブ ザ ワイルド/短編】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
スマホには動画サイトのページが開かれていた。
そこには 『【ASMR】近衛騎士がお疲れのアナタの耳を癒します』のタイトルで配信予定となっているライブの待機画面が表示されている。
睡眠導入に最適と噂されている配信者。
私はその正体を知っている。同じクラスのリンク君。配信では姿は出さないものの、その声で気付いている人も少なくない。ただ、下手に話題を振って活動をやめてしまうのが嫌なのか本人に確認する人はいなかった。そんなことをすれば特に女子生徒からの反感が強いからだろう。
「こんばんは」
配信が開始していたみたいで、耳にしたイヤホン越しに伝わる落ち着いた声色。チャット欄は勢いのある川の流れのように流れていき、止めないと読めないくらいに流れていった。
こんな状態だったらきっと──バレないよね?
『こんばんは。楽しみにしています』
当たり障りのないコメントを打ち込み、送信を押す。想像通り、私のコメントはチャット欄という川を流れていった。
「ありがとう。アオイさん」
不意に聞こえてきたリンク君の囁き声。
きっと、気の所為だ。そう思いながらも熱くなる頬を両手で押さえた。
7/7ページ