SSS
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
おこなリンク
「アオイ。俺が何で怒ってるかわかってる?」
私を見下ろすリンク。
リンクの前に正座する私。
「えーっと、ちょっと出かけてくるって言って出かけました。……1ヶ月くらい」
「それはちょっとじゃないよね?それに連絡もよこさなかったよね?」
「ご、ごめん…」
「オルディンでの温泉巡り。楽しかった?」
「うん。温泉気持ち良かったです。すみません」
まともにリンクの顔を見れないでいると、息を吐く音が一つ。それと同時に暖かくなる身体。
背中に回されたリンクの腕には力が入っていた。
「アオイの実力は知っているから心配はしてないけどさ……会えなくて寂しかった」
「リンク……。悪かったよ。その、時間感覚を直そうにも私は長く生きすぎたみたいだ」
「知ってる。俺が気兼ねなく甘えられるのはアオイだけだから……」
私の肩に顔を埋めたままのリンク。
私の知らない間にリンクは感情を出す事が出来なくなるまで追い詰められていたんだ。
切羽詰まっているわけじゃないんだ。もう少し、気を利かせるべきだった。
温泉巡りはただのついでだ。
"ガノン"がどういった存在か知っているからこそ、策を練る為に各地を旅している。小さな情報だって見落とさないように。
白く塗り潰されつつある記憶の中に、"厄災ガノンの復活はゼルダの17歳の誕生日""四神獣がガノンに乗っ取られ、繰り手の英傑達は命を落とす""ゼルダの覚醒、瀕死の重傷のリンクは回生の祠へと運ばれる"……その部分だけは残っていた。
言ってしまえたら楽なんだろう。
でも、駄目だ。未来を変えようとした結果、本来よりも最悪の未来になる可能性も否定出来ない。
全員生かす事は難しくても、本来の未来よりも犠牲を少なくする選択をしよう。1人でも多く。
その為に手段とタイミングが重要だ。
「リンク」
リンクを抱きしめ返す。
出会った頃はまだ幼い少年だったが、細身とはいえすっかり男性の体つきになったな。
「約束するよ。これからはちゃんと伝えてから出かけるって」
「……出来れば行かないでほしいんだけど」
「それは無理だね。私を止めることはリンクでも難しい」
リンクは私の肩に手を置くと、少し体を離す。
見えた瞳には不安の色が浮かんでいた。
「じゃあ、約束して。絶対だからね。あと、長期的に離れる場合は1週間……いや、3日に1回は会いにきて」
「1週間は駄目なんだ…?」
「……本当は毎日会いたい」
落ち込んだ子犬のような雰囲気のリンク。
よしよしと撫でてから「わかったよ。近場だったら毎日会いに行くからさ」と、伝える。
「……言ったね?絶対だからね」
「わかってないね、リンク。私は約束は破らない人間だよ」
「勿論わかってるよ。だから"約束"にしたんだ」