short story
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『小僧、なんだそれは。』
虎杖が持っていたNintendo Switchを見て、宿儺が一言。
伏黒と釘崎、三人でスマブラをしていた虎杖は『ゲーム〜。えーと、現代の遊び道具?生き残ったら勝ち…みたいな?』と平安時代の爺にも分かるように噛み砕いて説明した。
『ほう。』
『やってみる?』
虎杖が宿儺へ、善意で提案したのが悪かった。
そう。この『呪いの王』の性格を見誤っていたのだ。
現代遊戯と疫病神
「で、宿儺殿は野薔薇ちゃんにスマブラでボコボコにされ、伏黒くんにも負け、見事最下位になって癇癪を起こし、虎杖くんのSwitchを破壊した、と。」
「もうすぐモンハン発売日なのに……」
ベソベソと半泣きになる虎杖に、同情的な視線を向けるのは伏黒。
釘崎は「そりゃそうなるでしょ」と呆れ返っていた。
『俺は悪くない。』
「どう考えても宿儺殿が悪いですよ。」
虎杖の頬からブスくれた声音で宿儺が喋る。
マッチ棒よりも気が短い宿儺にも容赦ない名無し。
身体の主導権は虎杖にあるが……さて、どうしたものか。
「マジもんのキングボンビーね。」
「釘崎、図星すぎやしねーか?」
疫病神。まぁ実際その通りだろう。
『呪いの王』を例えた『実物』を目の当たりにしたら……それこそ宿儺は怒髪天ものだろうが。なにせあの巫山戯たビジュアルだ。
そもそも特級呪霊とキングボンビー…疫病神を同列に扱われたと知ったら、どうなることやら。
「仕方ないなぁ…。私のでよければSwitchを貸してあげよう。」
「え。名無し、Switch持ってんの?」
「まぁ、時間潰しには丁度いいもの。」
「な、な。最近したゲームは?」
「ピクミン3デラックスと、パネルでポン、バイオハザード4かな」
「新しいんだか古いんだかよく分からねぇラインナップだな…」
「年を取ると新しいものに手を出すのが億劫になるのよ、伏黒くん。」
余談だが『パネルでポン』に至ってはスーパーファミコンのゲームである。
クラシックを通り越して化石に近いだろう。
誰に勧められたのか、聞かなくても分かる。
『では小娘、今度はお前が相手をしろ。』
「いいですけど、癇癪を起こして壊さないで下さいね。それ、私の私物ですから。」
『そんな保障をするとでも、』
「壊したら金輪際、宿儺殿とは口をききませんし、無視します。」
『…………………。』
名無しの本気トーンの声に、流石の宿儺もこれには閉口した。
これを五条が見ていたら腹を抱えて大爆笑だったに違いない。死人が出なくて本当に良かった。
「ちゃんと操作方法を覚えたら、スマブラなんて対人ゲームですから基本操作は簡単ですよ。宿儺殿が良ければお教えしましょうか?」
『仕方あるまい、許す。』
気味が悪い程に素直な特級呪霊に、これにはお人好しな宿主の虎杖も困惑した。
どうしてこうもこの寮母に対しては素直なのか。
それはこの場にいる誰もが理解できないし、理由も知らない。
真意は、コントローラークラッシャーの両面宿儺のみぞ知る。
虎杖が持っていたNintendo Switchを見て、宿儺が一言。
伏黒と釘崎、三人でスマブラをしていた虎杖は『ゲーム〜。えーと、現代の遊び道具?生き残ったら勝ち…みたいな?』と平安時代の爺にも分かるように噛み砕いて説明した。
『ほう。』
『やってみる?』
虎杖が宿儺へ、善意で提案したのが悪かった。
そう。この『呪いの王』の性格を見誤っていたのだ。
現代遊戯と疫病神
「で、宿儺殿は野薔薇ちゃんにスマブラでボコボコにされ、伏黒くんにも負け、見事最下位になって癇癪を起こし、虎杖くんのSwitchを破壊した、と。」
「もうすぐモンハン発売日なのに……」
ベソベソと半泣きになる虎杖に、同情的な視線を向けるのは伏黒。
釘崎は「そりゃそうなるでしょ」と呆れ返っていた。
『俺は悪くない。』
「どう考えても宿儺殿が悪いですよ。」
虎杖の頬からブスくれた声音で宿儺が喋る。
マッチ棒よりも気が短い宿儺にも容赦ない名無し。
身体の主導権は虎杖にあるが……さて、どうしたものか。
「マジもんのキングボンビーね。」
「釘崎、図星すぎやしねーか?」
疫病神。まぁ実際その通りだろう。
『呪いの王』を例えた『実物』を目の当たりにしたら……それこそ宿儺は怒髪天ものだろうが。なにせあの巫山戯たビジュアルだ。
そもそも特級呪霊とキングボンビー…疫病神を同列に扱われたと知ったら、どうなることやら。
「仕方ないなぁ…。私のでよければSwitchを貸してあげよう。」
「え。名無し、Switch持ってんの?」
「まぁ、時間潰しには丁度いいもの。」
「な、な。最近したゲームは?」
「ピクミン3デラックスと、パネルでポン、バイオハザード4かな」
「新しいんだか古いんだかよく分からねぇラインナップだな…」
「年を取ると新しいものに手を出すのが億劫になるのよ、伏黒くん。」
余談だが『パネルでポン』に至ってはスーパーファミコンのゲームである。
クラシックを通り越して化石に近いだろう。
誰に勧められたのか、聞かなくても分かる。
『では小娘、今度はお前が相手をしろ。』
「いいですけど、癇癪を起こして壊さないで下さいね。それ、私の私物ですから。」
『そんな保障をするとでも、』
「壊したら金輪際、宿儺殿とは口をききませんし、無視します。」
『…………………。』
名無しの本気トーンの声に、流石の宿儺もこれには閉口した。
これを五条が見ていたら腹を抱えて大爆笑だったに違いない。死人が出なくて本当に良かった。
「ちゃんと操作方法を覚えたら、スマブラなんて対人ゲームですから基本操作は簡単ですよ。宿儺殿が良ければお教えしましょうか?」
『仕方あるまい、許す。』
気味が悪い程に素直な特級呪霊に、これにはお人好しな宿主の虎杖も困惑した。
どうしてこうもこの寮母に対しては素直なのか。
それはこの場にいる誰もが理解できないし、理由も知らない。
真意は、コントローラークラッシャーの両面宿儺のみぞ知る。