short story
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五条の後に風呂に入り、掃除も済ませ風呂から上がる。
寝間着代わりのTシャツとショートパンツを着て、化粧水をはたいて、ドライヤーで髪を乾かす行動は、いつもの流れ。
ルーチンに近い動作。
脱衣所へぺたぺたと足音が近づいてくるのも、いつものこと。
「名無し〜。」
タオルドライだけされた、湿っぽい白髪。
いつもなら高い位置にある頭をぺこりと垂らし、目の前に差し出されれば思わず苦笑いしてしまう。
上層部や学長にすら滅多に下げない頭を、こうも簡単に下げてしまうのだから。
「はいはい。
もう。たまには自分で乾かしたらどうですか?」
「名無しに乾かしてもらうのがいーの。」
ゴーゴーと音を立て、乾いた温風がドライヤーから吹き出す。
ぺっしょり濡れていた五条の髪を指で梳きながら丁寧に乾かしていけば、次第にふわふわの猫毛に変わっていく。
ドライヤーの風で目が乾くのか、それとも撫でるように触れる指が心地いいのか。
うっとりと目を細める五条は間違いなく満足そうな表情だった。
「冬になったら風邪引いちゃいますよ」
「一緒に入れば問題ないでしょ?」
「い、一緒に入るのが問題なんです。」
辛抱が足りない五条に何度風呂で手を出されたことか。
一日の楽しみでもあるのだから、風呂くらいゆっくり浸かりたいのが本音である。
「えー…じゃあ名無しが先にお風呂入って、その後僕が入ったら湯冷めしないでしょ。どう?」
「あー…じゃあ、そうしましょうか」
「うんうん。オッケ〜」
冷風で最後に整えて、櫛で梳けば出来上がり。
サラサラふわふわの髪になり、満足気な五条。
あとはぐっすり眠るだけ。
もちろん、可愛い恋人を抱き枕にして。
ドライ&ルーチン
――余談だが。
冬。
名無しが先に風呂へ入った後、彼女が上がる前に五条がそそくさと毎度乱入したのは――言うまでもないだろう。
「もう髪の毛乾かしてあげません!」
「やだやだやだ〜〜〜!」
寝間着代わりのTシャツとショートパンツを着て、化粧水をはたいて、ドライヤーで髪を乾かす行動は、いつもの流れ。
ルーチンに近い動作。
脱衣所へぺたぺたと足音が近づいてくるのも、いつものこと。
「名無し〜。」
タオルドライだけされた、湿っぽい白髪。
いつもなら高い位置にある頭をぺこりと垂らし、目の前に差し出されれば思わず苦笑いしてしまう。
上層部や学長にすら滅多に下げない頭を、こうも簡単に下げてしまうのだから。
「はいはい。
もう。たまには自分で乾かしたらどうですか?」
「名無しに乾かしてもらうのがいーの。」
ゴーゴーと音を立て、乾いた温風がドライヤーから吹き出す。
ぺっしょり濡れていた五条の髪を指で梳きながら丁寧に乾かしていけば、次第にふわふわの猫毛に変わっていく。
ドライヤーの風で目が乾くのか、それとも撫でるように触れる指が心地いいのか。
うっとりと目を細める五条は間違いなく満足そうな表情だった。
「冬になったら風邪引いちゃいますよ」
「一緒に入れば問題ないでしょ?」
「い、一緒に入るのが問題なんです。」
辛抱が足りない五条に何度風呂で手を出されたことか。
一日の楽しみでもあるのだから、風呂くらいゆっくり浸かりたいのが本音である。
「えー…じゃあ名無しが先にお風呂入って、その後僕が入ったら湯冷めしないでしょ。どう?」
「あー…じゃあ、そうしましょうか」
「うんうん。オッケ〜」
冷風で最後に整えて、櫛で梳けば出来上がり。
サラサラふわふわの髪になり、満足気な五条。
あとはぐっすり眠るだけ。
もちろん、可愛い恋人を抱き枕にして。
ドライ&ルーチン
――余談だが。
冬。
名無しが先に風呂へ入った後、彼女が上がる前に五条がそそくさと毎度乱入したのは――言うまでもないだろう。
「もう髪の毛乾かしてあげません!」
「やだやだやだ〜〜〜!」