とあるカルデアの一幕
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ドクターってコーヒーはお砂糖入れないんですね」
コーヒーをいれる様を最初から最後まで観察していた立香ちゃんが首を傾げる。
今僕のマグカップに入っているコーヒーはブラックだ。
本当はあまり好きじゃないけれど、多少の眠気覚ましになるのなら…と思った次第だった。
「本当は甘いのが好きなんだけどね。ほら、ホットカフェオレとか飲んでたら眠くなっちゃいそうで。」
「そうやって眠気を誤魔化すのはよくないと思いますけどね?」
むっ・と眉を顰めて目の前の女の子はチクリと嫌味を言い放つ。いやはや、痛いところを突いてくる。
「手厳しいなぁ、立香ちゃん」
「これでも心配してるんですよ?」
「もう。」と半ば呆れながら僕のマグカップを取り上げて、彼女が持っていたホットカフェオレを押し付けられる。
ほわほわと湯気を放つ甘いブラウンカラーの飲み物は、甘党の僕にとって酷く魅惑的だった。
「交換しましょう。あたたかいカフェオレ飲んで、ドクターは少し仮眠でも取ってください。」
「え、えぇっ!ちょっと、立香ちゃ」
抗議しようとした瞬間、僕のマグカップを手に取り、まるで牛乳を飲むように男らしくコーヒーを一気に呷る彼女。
マグカップから飲み口を離した瞬間「うわ…苦い…」と眉を顰めたのは、思わず笑ってしまった。
「一気に飲むからだよぅ」
「でもこれでドクターの分のコーヒーはなくなりました。大人しく観念して、たまにはゆっくりしてください」
勝ち誇ったようなドヤ顔も可愛いなぁ・なんて思うあたり、僕も中々重症だと思う。
だって可愛いんだもん、仕方がない。
11.微糖
言われた通り自室でカフェオレに口をつければ、優しいミルクの味と、ほろ苦いコーヒー、砂糖を一欠片入れた甘みが口の中いっぱいに広がった。
可愛らしいオレンジ色のマグカップ。
それは立香ちゃん愛用のもので、
(……………………………ってこれ間接キスにならないよね!?)
気がついてしまった驚愕の事実に、ロマニが一人百面相したのは誰も知らない。
コーヒーをいれる様を最初から最後まで観察していた立香ちゃんが首を傾げる。
今僕のマグカップに入っているコーヒーはブラックだ。
本当はあまり好きじゃないけれど、多少の眠気覚ましになるのなら…と思った次第だった。
「本当は甘いのが好きなんだけどね。ほら、ホットカフェオレとか飲んでたら眠くなっちゃいそうで。」
「そうやって眠気を誤魔化すのはよくないと思いますけどね?」
むっ・と眉を顰めて目の前の女の子はチクリと嫌味を言い放つ。いやはや、痛いところを突いてくる。
「手厳しいなぁ、立香ちゃん」
「これでも心配してるんですよ?」
「もう。」と半ば呆れながら僕のマグカップを取り上げて、彼女が持っていたホットカフェオレを押し付けられる。
ほわほわと湯気を放つ甘いブラウンカラーの飲み物は、甘党の僕にとって酷く魅惑的だった。
「交換しましょう。あたたかいカフェオレ飲んで、ドクターは少し仮眠でも取ってください。」
「え、えぇっ!ちょっと、立香ちゃ」
抗議しようとした瞬間、僕のマグカップを手に取り、まるで牛乳を飲むように男らしくコーヒーを一気に呷る彼女。
マグカップから飲み口を離した瞬間「うわ…苦い…」と眉を顰めたのは、思わず笑ってしまった。
「一気に飲むからだよぅ」
「でもこれでドクターの分のコーヒーはなくなりました。大人しく観念して、たまにはゆっくりしてください」
勝ち誇ったようなドヤ顔も可愛いなぁ・なんて思うあたり、僕も中々重症だと思う。
だって可愛いんだもん、仕方がない。
11.微糖
言われた通り自室でカフェオレに口をつければ、優しいミルクの味と、ほろ苦いコーヒー、砂糖を一欠片入れた甘みが口の中いっぱいに広がった。
可愛らしいオレンジ色のマグカップ。
それは立香ちゃん愛用のもので、
(……………………………ってこれ間接キスにならないよね!?)
気がついてしまった驚愕の事実に、ロマニが一人百面相したのは誰も知らない。
7/7ページ