aster days
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「あ。」
涅マユリが発したその一言。
技術開発局の一角が派手に吹き飛んだ。
「な、何の音…って、マユリさん!?」
マユリがいたはずの部屋は、土埃と、怪しい薬品の臭いと、瓦礫の山だ。
瓦礫の隙間から伸びる生白い手は見覚えのあるものだった。
「今、瓦礫のけますから!」
落ちてきたコンクリートは、かなり重たい。
これは完全に生き埋めなのでは。
全身から血の気が引いく感覚、とはこういうことか。頭の先から足先まで嫌な寒気がはしった。
「おや、大変なことに」
「う、浦原さん!マユリさんが、」
「大丈夫ですよ、ほら」
片手で軽々と瓦礫を退ける浦原。
ボディビルダーとは程遠い体型なのに、どこにそんな腕力が…
と、驚いたのは束の間。
瓦礫の下には腕だけ原型を残した涅マユリ『だったもの』が埋まっていた。
明らかに放送禁止物の、臓物踊る光景に目眩がした。
aster days#06
「名無し、大丈夫か?」
「ひよ里ちゃん、」
血を見たら貧血を起こすタイプではないが、あの光景は流石にキいた。
というか何をしたらあんな派手に天井崩落現場を作るのか。
しばらく肉は食べたくない。
「大丈夫や、あんな白玉妖怪なら。むしろいなくなったら清々するわ」
「誰が白玉妖怪だネ、このチビめ」
背後から聞こえてくる、特徴的な声。
幻聴かと思い、振り返れば
そこには五体満足のマユリの姿があった。
「いやぁぁぁあ!化けて出てきたぁぁぁ!」
「誰が化けてきたダヨ。失礼な」
反射的にひよ里の後に隠れるが、彼女の背丈は私より小さいから、さぞかし滑稽に見えただろう。
しかし、驚くものは驚くし、怖いものは怖い。
「チッ…ほらな」
「さ、さっき、ミンチになってませんでしたっけ!?」
「あんなことは日常茶飯事ネ」
この人はきっと不死身だ。間違いない。
「…今日の出来事、夢に出てきそう」
「ふむ、出てきたら有難く思ってくれていいヨ」
「アホか。魘されるっちゅー意味や。
ところで名無し、アンタに充てられた部屋も、白玉妖怪のせいで粉々やで」
「うそ。うわ…寝床、どうすればいいんですか…」
着替えの服は洗濯中だったためセーフだ。不幸中の幸いと言えるだろう。
大して大事なものは何も無かったので、その点も良しとしよう。
問題は、今晩からの寝床だ。
「もう、涅サン。貴方がやらかしたんっスから片付けサボらないでくださいよぉ」
「そんなことより浦原。名無しの寝床も吹き飛んでしまったみたいだネ」
「あぁ、そうっスね」
気のない返事をしながら埃を払う浦原。
白い隊長羽織りについた煤を叩けば、見ただけでも咳き込んでしまいそうな程の土煙が舞った。
「ボクの部屋に住めばいいんじゃないんっスか?」
息をするように出てきた言葉に、名無しは目眩を覚えた。
涅マユリが発したその一言。
技術開発局の一角が派手に吹き飛んだ。
「な、何の音…って、マユリさん!?」
マユリがいたはずの部屋は、土埃と、怪しい薬品の臭いと、瓦礫の山だ。
瓦礫の隙間から伸びる生白い手は見覚えのあるものだった。
「今、瓦礫のけますから!」
落ちてきたコンクリートは、かなり重たい。
これは完全に生き埋めなのでは。
全身から血の気が引いく感覚、とはこういうことか。頭の先から足先まで嫌な寒気がはしった。
「おや、大変なことに」
「う、浦原さん!マユリさんが、」
「大丈夫ですよ、ほら」
片手で軽々と瓦礫を退ける浦原。
ボディビルダーとは程遠い体型なのに、どこにそんな腕力が…
と、驚いたのは束の間。
瓦礫の下には腕だけ原型を残した涅マユリ『だったもの』が埋まっていた。
明らかに放送禁止物の、臓物踊る光景に目眩がした。
aster days#06
「名無し、大丈夫か?」
「ひよ里ちゃん、」
血を見たら貧血を起こすタイプではないが、あの光景は流石にキいた。
というか何をしたらあんな派手に天井崩落現場を作るのか。
しばらく肉は食べたくない。
「大丈夫や、あんな白玉妖怪なら。むしろいなくなったら清々するわ」
「誰が白玉妖怪だネ、このチビめ」
背後から聞こえてくる、特徴的な声。
幻聴かと思い、振り返れば
そこには五体満足のマユリの姿があった。
「いやぁぁぁあ!化けて出てきたぁぁぁ!」
「誰が化けてきたダヨ。失礼な」
反射的にひよ里の後に隠れるが、彼女の背丈は私より小さいから、さぞかし滑稽に見えただろう。
しかし、驚くものは驚くし、怖いものは怖い。
「チッ…ほらな」
「さ、さっき、ミンチになってませんでしたっけ!?」
「あんなことは日常茶飯事ネ」
この人はきっと不死身だ。間違いない。
「…今日の出来事、夢に出てきそう」
「ふむ、出てきたら有難く思ってくれていいヨ」
「アホか。魘されるっちゅー意味や。
ところで名無し、アンタに充てられた部屋も、白玉妖怪のせいで粉々やで」
「うそ。うわ…寝床、どうすればいいんですか…」
着替えの服は洗濯中だったためセーフだ。不幸中の幸いと言えるだろう。
大して大事なものは何も無かったので、その点も良しとしよう。
問題は、今晩からの寝床だ。
「もう、涅サン。貴方がやらかしたんっスから片付けサボらないでくださいよぉ」
「そんなことより浦原。名無しの寝床も吹き飛んでしまったみたいだネ」
「あぁ、そうっスね」
気のない返事をしながら埃を払う浦原。
白い隊長羽織りについた煤を叩けば、見ただけでも咳き込んでしまいそうな程の土煙が舞った。
「ボクの部屋に住めばいいんじゃないんっスか?」
息をするように出てきた言葉に、名無しは目眩を覚えた。