aster days
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「喜助、喜助はおるか?」
そう言って戸を叩いたのは褐色肌の黒髪美女。
aster days#04
「今は奥で作業されてますけど」
阿近がそう答えれば、ふむ…と思案する美女。
スラリと長い手脚。大きな宝石のような金目。
どこのパーツをとっても美しいという言葉しか出てこない。
パチリと絡む視線。
好奇心故か、楽しそうに歪む口元。
眺めていた入口から、一瞬にして姿が消える。
『消えた』と認識するより早く、後ろから声が聞こえた。
「お主が名無しか!喜助のヤツが迷惑をかけたようですまぬな、話は聞いておるぞ」
顔を覗き込むように見下ろされ、後頭部に柔らかい感触。
…ってこれは、
「う、わっ!?」
あまりの柔らかさに、反射的に身体を離そうとするが、いとも容易く捕まる。
なんなんだ、この状況。
「ウブな女子じゃの、胸がそんなに気になったのか?同性同士の身体なぞ恥ずかしがることはなかろう?ん?」
「ど、同性同士だからといって、体の部位の作りが同じだとは限らないんですけど!?」
なんだこれは、言ってて虚しい。
別にないわけでもない。まな板でもない。
けどこんなダイナマイトボインではない、間違いなく。
私は発展途上だ。
そう言っても大丈夫かもしれないが、確実に成長スピードから考えてこんな風に実るはずがない。間違いなく。
「まぁよい。儂を喜助のところへ案内してくれるか?名無し」
「えっ、あ…はい。えぇっと、」
「夜一じゃ。気軽に呼んでくれ」
そう名乗った巨乳美女は、眩いばかりの笑顔でそう言った。
「あらァ、夜一サン。すみませんね、ワザワザ」
「今回の隊首会の資料じゃ。忙しいのは分かるがたまには顔を出せ、と総隊長からの御伝言だ」
「えぇ…事情説明したら、緊急出ない限りは隊首会よりこっち優先でいいって言った張本人が…」
「一番の新顔だろう、お主は。少しは総隊長殿や儂の顔を立てんか」
「はいはい」
書類が溜まった研究室のデスクの上に、渡された資料を置く浦原。
あんな所に置いて、読む気があるのだろうか。
「それに、」
ちらりとこちらを見遣る視線。
「総隊長が、まだ珍しい客人に会っておらぬな、と言っておったぞ」
「完全に嫌味じゃないスか、それ」
「分かっておるなら早めに挨拶しておけ」
「はいはい」
なんとも気のない返事だ。本当に分かっているのか。
「ところで、喜助よ」
「なんスか?」
「まさか名無しはずっとこんな暗い穴蔵にいるのではなかろうな」
「…どうでしたっけ?」
首を捻ってこちらを見遣る浦原。
どうしてここで私に振るんだ。
「ずっと、っていうか、ここの一室をお借りして寝泊まりしてるというか」
「なんじゃと?ちゃんと衣食住与えられておるのか!?」
「えっ、お布団はありますし、食事も…まぁ。一応…着るものも」
「まさかその白衣しかないのではなかろうな」
「充分では」
「莫迦者!喜助に合わせておったら不摂生な生活を送るハメになるぞ!」
「ちょっと夜一サン、さり気なくボクをディスってないっスか?」
「お主は黙っておれ」
「ハイ。」
有無を言わさぬ声音。
私が怒られているわけではないのに、なぜが背筋をピンと伸ばしてしまう。
台所も勝手に使っていいのか分からないから、確かに出された食事を食べていたけれど、正直病院食のようだった。
作ってもらっているのだから、文句は言わなかったけれども。
「とにかくじゃ。名無し、年頃の娘がこんなところに籠るべきではない。喜助、お主も陽の光を浴びねばカビが生えるぞ」
「あの、夜一さん、でも私お金が」
「そんなもの稼いでおる喜助から巻き上げればよい。そもそもこんなことになってるのは彼奴の責任なのだから」
「さ、お主ら。でぇととやらをしてこい」
にっこりと、それはそれは綺麗な笑顔で、夜一さんはそう言った。
…『でぇと』かどうかは、この際とりあえず、置いておこう。
そう言って戸を叩いたのは褐色肌の黒髪美女。
aster days#04
「今は奥で作業されてますけど」
阿近がそう答えれば、ふむ…と思案する美女。
スラリと長い手脚。大きな宝石のような金目。
どこのパーツをとっても美しいという言葉しか出てこない。
パチリと絡む視線。
好奇心故か、楽しそうに歪む口元。
眺めていた入口から、一瞬にして姿が消える。
『消えた』と認識するより早く、後ろから声が聞こえた。
「お主が名無しか!喜助のヤツが迷惑をかけたようですまぬな、話は聞いておるぞ」
顔を覗き込むように見下ろされ、後頭部に柔らかい感触。
…ってこれは、
「う、わっ!?」
あまりの柔らかさに、反射的に身体を離そうとするが、いとも容易く捕まる。
なんなんだ、この状況。
「ウブな女子じゃの、胸がそんなに気になったのか?同性同士の身体なぞ恥ずかしがることはなかろう?ん?」
「ど、同性同士だからといって、体の部位の作りが同じだとは限らないんですけど!?」
なんだこれは、言ってて虚しい。
別にないわけでもない。まな板でもない。
けどこんなダイナマイトボインではない、間違いなく。
私は発展途上だ。
そう言っても大丈夫かもしれないが、確実に成長スピードから考えてこんな風に実るはずがない。間違いなく。
「まぁよい。儂を喜助のところへ案内してくれるか?名無し」
「えっ、あ…はい。えぇっと、」
「夜一じゃ。気軽に呼んでくれ」
そう名乗った巨乳美女は、眩いばかりの笑顔でそう言った。
「あらァ、夜一サン。すみませんね、ワザワザ」
「今回の隊首会の資料じゃ。忙しいのは分かるがたまには顔を出せ、と総隊長からの御伝言だ」
「えぇ…事情説明したら、緊急出ない限りは隊首会よりこっち優先でいいって言った張本人が…」
「一番の新顔だろう、お主は。少しは総隊長殿や儂の顔を立てんか」
「はいはい」
書類が溜まった研究室のデスクの上に、渡された資料を置く浦原。
あんな所に置いて、読む気があるのだろうか。
「それに、」
ちらりとこちらを見遣る視線。
「総隊長が、まだ珍しい客人に会っておらぬな、と言っておったぞ」
「完全に嫌味じゃないスか、それ」
「分かっておるなら早めに挨拶しておけ」
「はいはい」
なんとも気のない返事だ。本当に分かっているのか。
「ところで、喜助よ」
「なんスか?」
「まさか名無しはずっとこんな暗い穴蔵にいるのではなかろうな」
「…どうでしたっけ?」
首を捻ってこちらを見遣る浦原。
どうしてここで私に振るんだ。
「ずっと、っていうか、ここの一室をお借りして寝泊まりしてるというか」
「なんじゃと?ちゃんと衣食住与えられておるのか!?」
「えっ、お布団はありますし、食事も…まぁ。一応…着るものも」
「まさかその白衣しかないのではなかろうな」
「充分では」
「莫迦者!喜助に合わせておったら不摂生な生活を送るハメになるぞ!」
「ちょっと夜一サン、さり気なくボクをディスってないっスか?」
「お主は黙っておれ」
「ハイ。」
有無を言わさぬ声音。
私が怒られているわけではないのに、なぜが背筋をピンと伸ばしてしまう。
台所も勝手に使っていいのか分からないから、確かに出された食事を食べていたけれど、正直病院食のようだった。
作ってもらっているのだから、文句は言わなかったけれども。
「とにかくじゃ。名無し、年頃の娘がこんなところに籠るべきではない。喜助、お主も陽の光を浴びねばカビが生えるぞ」
「あの、夜一さん、でも私お金が」
「そんなもの稼いでおる喜助から巻き上げればよい。そもそもこんなことになってるのは彼奴の責任なのだから」
「さ、お主ら。でぇととやらをしてこい」
にっこりと、それはそれは綺麗な笑顔で、夜一さんはそう言った。
…『でぇと』かどうかは、この際とりあえず、置いておこう。