short story
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土曜日。
穏やかな昼下がり、俺は素麺を啜っていた。
「銀時、銀時。お昼食べたらミララース行こう」
白い3DSを持って名無しが楽しそうに笑う。これまた大型モンスターの名前を、イキイキと口にしながら。
モンスターとハンターな彼女#その後
梅雨に入ったというのに、外は真夏のように快晴だ。
まだ耳障りな蝉の鳴き声は聞こえてこないが、暑いものは暑い。エアコンが恋しい季節になってしまった。
「っていうか名無し、お前素材足りてるだろ?」
「うん。」
即答で返ってきた返事に、俺は肩を落とした。
じゃあ何でこんな面倒くさいモンスターを狩る羽目になっているのか、小一時間問いたい。
「難しいクエスト、銀時とするの楽しいなーって思って」
3DSの画面から目を逸らさず、目の前の熟練ハンターの幼馴染は笑う。
そう言われたらもう付き合うしかない。惚れた弱みとはまさにこの事だ。
「っていうか、アレだ。いくらゲームしにきてるとはいえ、男の部屋に来るとか無防備すぎだろ」
「ええー…お昼ご飯も作りに来てあげてるのに、酷い言い草だなぁ」
確かにここの学生寮は、土日祝日の昼飯は出ない。コンビニで買うか、部屋に備え付けの小さなIHコンロで作るか・の二択だ。
かと言って素麺だけじゃ物足りない。そろそろおやつ時だし、甘い物も食べたい。
「次、ソロで同じクエストして、クリア時間が遅いヤツがコンビニで奢るってのはどーだ?」
「おっけー」
確信めいた表情で、悪戯っぽく笑う名無し。
多分、暫くは彼女の中での俺は『幼馴染兼狩友』なのだろう。
(まぁ、一緒に過ごせるならそれでもいいか)
特等席であるベッドに寝転びながら、俺は倒したモンスターの素材をボタン連打で剥ぎ取った。
穏やかな昼下がり、俺は素麺を啜っていた。
「銀時、銀時。お昼食べたらミララース行こう」
白い3DSを持って名無しが楽しそうに笑う。これまた大型モンスターの名前を、イキイキと口にしながら。
モンスターとハンターな彼女#その後
梅雨に入ったというのに、外は真夏のように快晴だ。
まだ耳障りな蝉の鳴き声は聞こえてこないが、暑いものは暑い。エアコンが恋しい季節になってしまった。
「っていうか名無し、お前素材足りてるだろ?」
「うん。」
即答で返ってきた返事に、俺は肩を落とした。
じゃあ何でこんな面倒くさいモンスターを狩る羽目になっているのか、小一時間問いたい。
「難しいクエスト、銀時とするの楽しいなーって思って」
3DSの画面から目を逸らさず、目の前の熟練ハンターの幼馴染は笑う。
そう言われたらもう付き合うしかない。惚れた弱みとはまさにこの事だ。
「っていうか、アレだ。いくらゲームしにきてるとはいえ、男の部屋に来るとか無防備すぎだろ」
「ええー…お昼ご飯も作りに来てあげてるのに、酷い言い草だなぁ」
確かにここの学生寮は、土日祝日の昼飯は出ない。コンビニで買うか、部屋に備え付けの小さなIHコンロで作るか・の二択だ。
かと言って素麺だけじゃ物足りない。そろそろおやつ時だし、甘い物も食べたい。
「次、ソロで同じクエストして、クリア時間が遅いヤツがコンビニで奢るってのはどーだ?」
「おっけー」
確信めいた表情で、悪戯っぽく笑う名無し。
多分、暫くは彼女の中での俺は『幼馴染兼狩友』なのだろう。
(まぁ、一緒に過ごせるならそれでもいいか)
特等席であるベッドに寝転びながら、俺は倒したモンスターの素材をボタン連打で剥ぎ取った。