short story
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「あ。大吉。」
御籤を振って、出てきた番号。
小さな引き出しから一枚の紙を見て名無しがぽそりと呟く。
「オイオイ、何シレッと大吉引いてんだよ名無しちゃん」
銀時が無遠慮に覗き込みながら、名無しの頭に顎を乗せる。
ずしりとした重みで頭頂部が僅かに沈む感覚。
何だか身長が縮んでしまいそうだ。
「銀時は?」
「末吉。」
「じゃあ新年早々パチンコに行くのはやめておこうねー」
大吉のおみくじをたたみ、そろりと財布に忍ばせる。
鼻を真っ赤に染めた銀時は不満そうに口先を尖らせ「えー」と文句を漏らした。
「じゃあ名無し、宝くじ買ったら当たるんじゃね?」
「もしかしたら当たるかもねー」
乗せていた顎をそっと離し、いそいそと末吉のクジを結びだす銀時。どうやら持って帰る気はないらしい。
「名無しー、運気分けてくれよー」
「どうしようかなぁ」
悪戯っぽく笑いながら名無しがくるりと回る。
夜闇を照らす提灯と灯篭の灯りが、柔らかく暖かく彼女の笑顔を照らし出す。
「徳を積めば運気もらえるかもよ?」
「お前、俺ほど徳を積んだ男もいないだろうがよ」
「嘘だぁ。…そうだなぁ、たい焼きご馳走してくれたらいい事あるかも」
浮き足立った様子で名無しが縁日の屋台を指させば、銀時は呆れたように苦笑いを浮かべる。
「それお前が食べたいだけだろ?」
「そうとも言う~」
無邪気に笑いながら「半分こしようね、銀時」と彼女ははにかむ。
正月の深夜。
夜闇にふわりと名無しの白い息が宙に舞った。
御籤TONIGHT
「たい焼きの頭の方やるよ」
「あれ?いいの?」
「徳を積めばいいことあるんだろ?」
そう答えれば嬉しそうに名無しが破顔する。
新年早々彼女の笑顔が見れるなら、
(あぁ、確かにいい一年になりそうだ。)
御籤を振って、出てきた番号。
小さな引き出しから一枚の紙を見て名無しがぽそりと呟く。
「オイオイ、何シレッと大吉引いてんだよ名無しちゃん」
銀時が無遠慮に覗き込みながら、名無しの頭に顎を乗せる。
ずしりとした重みで頭頂部が僅かに沈む感覚。
何だか身長が縮んでしまいそうだ。
「銀時は?」
「末吉。」
「じゃあ新年早々パチンコに行くのはやめておこうねー」
大吉のおみくじをたたみ、そろりと財布に忍ばせる。
鼻を真っ赤に染めた銀時は不満そうに口先を尖らせ「えー」と文句を漏らした。
「じゃあ名無し、宝くじ買ったら当たるんじゃね?」
「もしかしたら当たるかもねー」
乗せていた顎をそっと離し、いそいそと末吉のクジを結びだす銀時。どうやら持って帰る気はないらしい。
「名無しー、運気分けてくれよー」
「どうしようかなぁ」
悪戯っぽく笑いながら名無しがくるりと回る。
夜闇を照らす提灯と灯篭の灯りが、柔らかく暖かく彼女の笑顔を照らし出す。
「徳を積めば運気もらえるかもよ?」
「お前、俺ほど徳を積んだ男もいないだろうがよ」
「嘘だぁ。…そうだなぁ、たい焼きご馳走してくれたらいい事あるかも」
浮き足立った様子で名無しが縁日の屋台を指させば、銀時は呆れたように苦笑いを浮かべる。
「それお前が食べたいだけだろ?」
「そうとも言う~」
無邪気に笑いながら「半分こしようね、銀時」と彼女ははにかむ。
正月の深夜。
夜闇にふわりと名無しの白い息が宙に舞った。
御籤TONIGHT
「たい焼きの頭の方やるよ」
「あれ?いいの?」
「徳を積めばいいことあるんだろ?」
そう答えれば嬉しそうに名無しが破顔する。
新年早々彼女の笑顔が見れるなら、
(あぁ、確かにいい一年になりそうだ。)
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