short story
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夜のコンビニ。
息をゆっくり吐き出せば、闇夜へふわりと揺蕩う白い息。
『甘いものが食べたい。』と突然言い出した銀時に付き合って、最寄りのコンビニへ来たのだが…
(夜のコンビニは危険だなぁ)
ビニール袋の中にはホカホカのアレ。
冬といえばこれだろう。間違いない。
「おまたせ、銀時」
「ん。あれ?お前もなンか買ったの?」
「うん。」
冷めてしまう前に食べてしまおう。
最後の一個だったから、残念ながら神楽の分はないのだ。
もちろん、代わりに酢昆布を買ってはいるが。
「半分こしよう?」
包み紙から取り出したのは、ほわっほわの肉まん。
もっちりと白く、魅惑的なフォルムはどうしてこうも食欲をそそるのだろう?
「お。しかも具が多いヤツじゃん」
「これしかなかったもん」
まぁ二人で分けるなら丁度いいだろう。
こんな時間帯の飲食は、お世辞にも健康的とは言い難いが仕方がない。
分かっているがついつい手が伸びてしまう。ほんとうにコンビニは恐ろしいところだ。
「あーそういやぁ最後の一個だったな。いいのか?貰って」
「もちろん。一人で食べるより、二人で分けた方が美味しいもん」
楽しいこと、美味しいものは共有するに限る。
ひとり占めの方が勿体ない。
なぜならそんなささやかな事ですら、目の前の恋人は嬉しそうに目元を緩ませるのだから。
ハッピー・シェアリング
「俺やっぱり、お前のそういうとこ好きだわ」
「あはは、褒めても肉まんしか出ないよ?」
冬の歌舞伎町。
眠らない街にふさわしい、煌びやかなネオンのイルミネーション。
肉まんを頬張りながらあなたと歩く帰り道は、こんなにもあたたかい。
息をゆっくり吐き出せば、闇夜へふわりと揺蕩う白い息。
『甘いものが食べたい。』と突然言い出した銀時に付き合って、最寄りのコンビニへ来たのだが…
(夜のコンビニは危険だなぁ)
ビニール袋の中にはホカホカのアレ。
冬といえばこれだろう。間違いない。
「おまたせ、銀時」
「ん。あれ?お前もなンか買ったの?」
「うん。」
冷めてしまう前に食べてしまおう。
最後の一個だったから、残念ながら神楽の分はないのだ。
もちろん、代わりに酢昆布を買ってはいるが。
「半分こしよう?」
包み紙から取り出したのは、ほわっほわの肉まん。
もっちりと白く、魅惑的なフォルムはどうしてこうも食欲をそそるのだろう?
「お。しかも具が多いヤツじゃん」
「これしかなかったもん」
まぁ二人で分けるなら丁度いいだろう。
こんな時間帯の飲食は、お世辞にも健康的とは言い難いが仕方がない。
分かっているがついつい手が伸びてしまう。ほんとうにコンビニは恐ろしいところだ。
「あーそういやぁ最後の一個だったな。いいのか?貰って」
「もちろん。一人で食べるより、二人で分けた方が美味しいもん」
楽しいこと、美味しいものは共有するに限る。
ひとり占めの方が勿体ない。
なぜならそんなささやかな事ですら、目の前の恋人は嬉しそうに目元を緩ませるのだから。
ハッピー・シェアリング
「俺やっぱり、お前のそういうとこ好きだわ」
「あはは、褒めても肉まんしか出ないよ?」
冬の歌舞伎町。
眠らない街にふさわしい、煌びやかなネオンのイルミネーション。
肉まんを頬張りながらあなたと歩く帰り道は、こんなにもあたたかい。