short story
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どうしてこうも、軟骨と柔皮で出来た器官だというのに魅力的なのか。
「ぎ、銀時?突然、何?」
黒髪から覗く白い耳。
なんだか無性に美味しそうに見えてしまって、ついつい噛み付いてしまった。
勿論、定春のように全力ではない。
甘く、柔らかく、少しだけ歯を立てて。
「何って、美味そうだったから?」
「カニバリズムにでも目覚めたの?」
照れ隠しだろうか。熱が冷めない頬のまま、じとりと俺を見上げてくる名無し。
「人肉食べる趣味はねぇけど、性的に食べたいのは山々だな」
「それ、どういう意味、」
抗議する名無しの顔を挟んで、柔らかく口付けする。
マシュマロより柔らかく、微睡むように生あたたかい。
(あぁ。ウマそ)
浅かったキスを深く、徐々に蝕むように。
熱を帯びてきたその可愛い唇を甘噛みすれば、それは耳よりも魅惑的な食感で。
甘くて、柔らかくて。
…あぁ。言葉に出来ない。
口内を舌でやわやわと蹂躙すれば、逃げ惑う舌。
絡めとって、息すら犯してしまうように。
深く深く、もっと深く。
苦しそうに熱に浮かされたような瞳が僅かに開く。
その瞬間、彼女の口の中を好き勝手蠢いていた俺の舌に、僅かなピリッとした痛みが走った。
可愛らしい、甘い反撃。
19.甘噛み
噛み付いて、噛み付かれて。
だって仕方ない。
どんなものよりも、キミは美味しそうに見えてしまうのだから。
「ぎ、銀時?突然、何?」
黒髪から覗く白い耳。
なんだか無性に美味しそうに見えてしまって、ついつい噛み付いてしまった。
勿論、定春のように全力ではない。
甘く、柔らかく、少しだけ歯を立てて。
「何って、美味そうだったから?」
「カニバリズムにでも目覚めたの?」
照れ隠しだろうか。熱が冷めない頬のまま、じとりと俺を見上げてくる名無し。
「人肉食べる趣味はねぇけど、性的に食べたいのは山々だな」
「それ、どういう意味、」
抗議する名無しの顔を挟んで、柔らかく口付けする。
マシュマロより柔らかく、微睡むように生あたたかい。
(あぁ。ウマそ)
浅かったキスを深く、徐々に蝕むように。
熱を帯びてきたその可愛い唇を甘噛みすれば、それは耳よりも魅惑的な食感で。
甘くて、柔らかくて。
…あぁ。言葉に出来ない。
口内を舌でやわやわと蹂躙すれば、逃げ惑う舌。
絡めとって、息すら犯してしまうように。
深く深く、もっと深く。
苦しそうに熱に浮かされたような瞳が僅かに開く。
その瞬間、彼女の口の中を好き勝手蠢いていた俺の舌に、僅かなピリッとした痛みが走った。
可愛らしい、甘い反撃。
19.甘噛み
噛み付いて、噛み付かれて。
だって仕方ない。
どんなものよりも、キミは美味しそうに見えてしまうのだから。