日常篇//壱
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「へぇ、銀時結婚するんだ、おめでとう」
「ちょっと待て、名無し。お前なんでそんなに平常心なんだよ」
「だって、徹夜明けだもの。」
理由がよく分からない。
徹夜明けだから平常心って謎すぎる。
急な深夜の回診から帰ってきた名無し。
朝帰りで眠たいのか、欠伸を噛み殺しながら彼女は目を擦った。
目の前にはくノ一の女性と、銀時。
その二人を不潔そうに眺める未成年二人。
唯一万事屋で成人済の常識人である名無しだけが頼りだったのだが、眠たすぎて思考回路がショート寸前どころか焼き切れているのか。
それとも銀時の結婚に対して興味がないのか。
どちらにせよ頼みの綱は音を立てて千切れた。
「銀さん、この子は?」
「あ?おさな、」
「妹みたいなものです。名無しです、よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げる名無し。
対人スキルがカンストしている彼女は、眠たくてもその辺はキチンとしている。流石というべきか。
「私は猿飛あやめよ」
「あやめさん。名前がお花だなんて、素敵ですね」
ふわりと屈託なく笑う名無し。
何かが、呆気なく落ちる音がした。
「……あなたと結婚したらこの子が義理の妹になるのよね?」
「いや、だから幼な、」
弁明しようとする銀時の口に納豆を叩き込むさっちゃん。
本来あるはずの眼鏡がないせいで、先程まで銀時の目に納豆を詰めていたというのにどうしてこういう時だけ口に放り込めるのか。
新八は一瞬疑問に思ったが、すぐに考えるのをやめた。
「最高じゃないの!」
グリグリと銀時の喉奥に箸を突っ込んでさっちゃんが叫ぶ。
「素敵な旦那様と妹が出来るとか、ToL〇VEるもビックリの最強の布陣だわ」
「さっちゃんさん、伏字になっていません。あと銀さん死にそうです。未亡人になりますよ」
オゴオゴと藻掻く銀時が見えていないのか。
はたまたナチュラルSが彼女の気質なのか。
再び新八は考えるのをやめた。
「じゃあ銀時、お幸せに〜」
「ゲホッ!おいコラ、名無し待て!誤解だ!誤解だってば、名無しちゃんンンンンン!!!!!」
銀時の情けない叫び声が、元気よく朝のかぶき町に響き渡った。
くノ一、ホールインワン
次の日。
「なんだ、銀時。フラれたの?」
「元々何もなかったの!既成事実もないし、キレイさっぱりだっつーの!」
台所に立って包丁を握って夕飯を作る名無しが「へぇ、そうなんだ」と興味なさげに返事をする。
その口元は安心したように綻んでいたのを、銀時は知らない。
「ちょっと待て、名無し。お前なんでそんなに平常心なんだよ」
「だって、徹夜明けだもの。」
理由がよく分からない。
徹夜明けだから平常心って謎すぎる。
急な深夜の回診から帰ってきた名無し。
朝帰りで眠たいのか、欠伸を噛み殺しながら彼女は目を擦った。
目の前にはくノ一の女性と、銀時。
その二人を不潔そうに眺める未成年二人。
唯一万事屋で成人済の常識人である名無しだけが頼りだったのだが、眠たすぎて思考回路がショート寸前どころか焼き切れているのか。
それとも銀時の結婚に対して興味がないのか。
どちらにせよ頼みの綱は音を立てて千切れた。
「銀さん、この子は?」
「あ?おさな、」
「妹みたいなものです。名無しです、よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げる名無し。
対人スキルがカンストしている彼女は、眠たくてもその辺はキチンとしている。流石というべきか。
「私は猿飛あやめよ」
「あやめさん。名前がお花だなんて、素敵ですね」
ふわりと屈託なく笑う名無し。
何かが、呆気なく落ちる音がした。
「……あなたと結婚したらこの子が義理の妹になるのよね?」
「いや、だから幼な、」
弁明しようとする銀時の口に納豆を叩き込むさっちゃん。
本来あるはずの眼鏡がないせいで、先程まで銀時の目に納豆を詰めていたというのにどうしてこういう時だけ口に放り込めるのか。
新八は一瞬疑問に思ったが、すぐに考えるのをやめた。
「最高じゃないの!」
グリグリと銀時の喉奥に箸を突っ込んでさっちゃんが叫ぶ。
「素敵な旦那様と妹が出来るとか、ToL〇VEるもビックリの最強の布陣だわ」
「さっちゃんさん、伏字になっていません。あと銀さん死にそうです。未亡人になりますよ」
オゴオゴと藻掻く銀時が見えていないのか。
はたまたナチュラルSが彼女の気質なのか。
再び新八は考えるのをやめた。
「じゃあ銀時、お幸せに〜」
「ゲホッ!おいコラ、名無し待て!誤解だ!誤解だってば、名無しちゃんンンンンン!!!!!」
銀時の情けない叫び声が、元気よく朝のかぶき町に響き渡った。
くノ一、ホールインワン
次の日。
「なんだ、銀時。フラれたの?」
「元々何もなかったの!既成事実もないし、キレイさっぱりだっつーの!」
台所に立って包丁を握って夕飯を作る名無しが「へぇ、そうなんだ」と興味なさげに返事をする。
その口元は安心したように綻んでいたのを、銀時は知らない。